2010.3.22

台北市における夜市調査について

台北を歩き,夜市を極める(レポーター:松村嘉久)

総勢12名での合宿調査

 台北市での夜市調査は,2009年8月31日から9月5日までの日程で,松村の指導のもと,ゼミ生を中心として学生11名が参加しました。参加メンバーは,松村嘉久(指導教員),佐藤有,丸市将平,笹部和平,王穎,王雪,窪堀愛子,河嶌友紀(以上,松村ゼミ3回生),若松大智,多田恵理,仲田美穂,マウン・キントゥザー(以上,2回生),総勢12名で学生は全て国際観光学科に所属しています。この調査合宿は,阪南大学学会の「学生研究活動支援事業」に,「台湾における夜市(Night Market)の成立過程と空間編成」という課題で応募し採択されたことから実現しました。台北への往復航空券は学生各自が自分たちで購入して台北にて現地集合,現地解散。国際観光学を専攻する学生なので,現地へ自力で行き自力で帰ることも学びの一環となります。留学生たちは台湾ビザの取得に苦労しましたがこれも学び。日本も台湾も島国なので,結局のところ,キャセイ航空組,チャイナエアライン組,エバー航空組に分かれて台北入りしました。
 台北での調査期間中の宿泊費・食費・調査活動費などは同支援事業から支出されました。窪堀・河嶌はヨーロッパ旅行帰りで1日遅れて立ち寄り,1日早く帰阪したので,松村先生も含めて延べで56泊のフィールドワークとなりました。宿舎はMRT圓山駅近くの快適な滞在型のホテル(圓山商務賓館Bentley Park Suites)で,松村はツインを独占,学生たちはツインかトリプルに入りました。1泊1人あたりで3,800円くらい。亜熱帯の台北は蒸し暑いが,このホテル洗濯機が各部屋のベランダに備え付けてあり大助かりでした。

夜市をハシゴして食べ歩こう!!

 日本での文献収集やネットでの情報検索により,台北にある夜市の分布や概要はおおよそ出発前に把握できました。松村はかつて台北での野宿生活者調査に加わったことがあるので,いくつかの夜市の実態には詳しい。しかしながら,この夏休みは松村も参加学生たちも忙しく,調査隊全員が集合してフィールドワークの詳細を検討する時間を確保できなかった。そのため,調査日程については個別に相談し,主な情報はメールで流して共有し,現地集合してから相談しながら調査を進めていきました。
 夜市の調査なのでやるべきことはわかりやすい。とにかく,数多くの夜市を訪ねて参与観察することが大切。つまりは毎夜毎夜,夜だけでなく昼間も夜市へ行き,観察しながらとにかく食べ歩く。わかりやすい目標として「体重5kgアップ計画」と松村が名付けました。5泊6日のフィールドワークで訪問した夜市は,大龍街夜市,延三夜市,臨江街観光夜市,華西街観光夜市,梧州街夜市,広州街夜市,西昌街夜市,寧夏夜市,双城街夜市(双城美食街),師大夜市,永康街夜市,士林観光夜市の合計12ヶ所でした。

ところ変われば夜市も変わる?!

 体育館のような屋内施設に数多くの固定式店舗が並ぶところ,昼間の一般道路が夜に通行止めとなり移動性の高い屋台が並ぶところ,日本で言う商店街のようなところ,商店街の常設店舗の前に屋台が出るところ,などなど色々な形態で夜市が運営されています。台湾人も外国人も来る賑やかな夜市,地元台北市民ばかりが来るローカルな夜市,地元民もあまり来なくなった元気のない夜市,こちらも様々でした。夜市と周辺地域との関係がどうなっているのかなど,私たちの見どころは一般の観光客とは全く異なります。
 しかしながら,美味しい「小吃」や台湾料理を食べ,マンゴージュースを飲み,夜市の賑わいを楽しむ点は共通しています。夜市だけでなく,生きているニワトリが売られているような,いわゆる一般的な市場もいくつか見学しました。台北では高級百貨店・コンビニ・市場などは多いが,不思議なことに,日本のようなスーパーマーケットをほとんど見かけない。その原因は何なのか。活気のある夜市と閑散とした夜市,その違いは何なのか。ホテルの1室に集まってのミーティングで話し合いました。

夜市調査は夜,ならば昼は…

 さて,夜市調査は基本的に夕方から夜間にかけてなので,昼間は台北市内や台北市近郊の観光スポット,故宮博物院,台北101,龍山寺なども精力的に回りました。これらを回るなかで,夜市とこうした観光スポットは距離的に近く密接な関係があると感じました。例えば,故宮博物院と士林夜市,台北101と臨江街観光夜市,龍山寺と華西街観光夜市など。亜熱帯の台北で日中の猛暑を避けて観光スポットをゆったりと巡り終えると,ちょうどその付近の夜市が始まる頃になります。台北はMRT網が整備され,タクシーも安くて安心して乗れるため,市内の移動がとても楽で便利なので,いったんホテルに帰っても,ついつい夜市へと繰り出したくなります。
 松村も久しぶりに龍山寺界隈をじっくりと歩きました。かつての赤線地帯は閉鎖された店が多く,人通りは少なかった。ぼちぼちとインナーシティの再開発が始まったようで,新たな観光スポットやマンションなどが建設されていました。この他,台北市役所の関連部署を訪問し,台北駅近くの書店街で関連資料を買いました。

次回もし台北調査をするなら九分調査?!

 台北市郊外の観光地・九分(チューフェン)にも足を運びました。ここは宮崎アニメの名作「千と千尋の神隠し」,台湾映画の傑作でアジア映画の流れを変えた「非情都市」などが構想され撮影されたところ。台北市内からタクシーに分乗して九分に着いたら,九分の街並み全体と基隆湾を一望できる基隆山(標高650mほど)がそびえ立っていました。「地理屋は高いところが好き」なので,松村から「せっかくやから,登ろうや」と全員を誘いました。山頂は近くに見えるが雲のなか,急な階段の連続で思いのほかしんどく,心臓の鼓動がマックスに。道半ばの天気は快晴でしたが,頂上へ着く寸前から急に雲がかかり霧雨が降り出しました。頂上展望台にて雨がやむのを30分ほど待ちましたが,お腹が減り出していたこともあり,松村の判断で全員下山することに…。皆がしぶしぶ下山し始め,真ん中あたりまで降りて来た頃,雨はピタッとやみ雲も急に晴れ,山頂はウソのような晴天に…。のぼりおりの途中の景色は絶景でしたが,残念な登山となりました。
 さて,九分は急傾斜をうまく利用したコンパクトな街並みで,土産物屋やレストランや民宿が集積する一方で,お墓や民家なども数多く,魅力的な空間編成のところ。観光地としてのイメージも,メディア露出との関連で大きく変容しました。もし次に台湾で現地調査する機会に恵まれるならば,絶対に九分だ…,と私もゼミ生幹部も確信しました。

参加学生から寄せられた感想

佐藤有の感想

 台北は初めてでしたが,日本と似ているとの印象を持ちました。言葉は違えども街中でよく日本製品を見かけ,街路や街並みの雰囲気もとてもよく似ていました。繁華街の歩道は,街路沿いの建物の軒下空間を上手く使い,雨が降っても濡れずに移動できるよう工夫されていました。松村先生によると,日本統治下の都市計画や都市開発の影響が強いとのことでした。バイクの多さには驚きました。家族で3人乗りは当たり前,夕刻の台北大橋は家路へと急ぐバイクのための専用車線があり,信号が赤になるたびたくさんのバイクがたまり,青になると一斉にスタート。まるでバイクレースのようでした。
 台湾の夜市文化も独特です。八角などの香辛料のニオイが漂う夜市は,たくさんの露店の電気で明るく,わくわくしました。夜市は日本で想像していたよりも,ひとつひとつの規模が小さいと感じました。「観光夜市」と名付けられているにもかかわらず,観光客は私たちだけ??…,というローカルで規模の小さな夜市もありました。

 ガイドブックにも載っている士林夜市はさすがの賑わいで,屋内に屋台が数多く並び,そこから北に約ひと駅分延びる服飾街も,夜遅くにも関わらず心斎橋筋みたいにひと,ひと,ひとであった。若者だけに限らず,幅広い年齢層の人が来ているところも面白い。日本人ツアー客もたくさん見かけたし,台北で聴覚障害者のスポーツ世界大会が行われていたこともあってか,外国人観光客の姿も多かった。
 士林夜市以外では4日目に訪れた寧夏夜市が印象に残しました。日中は通行も疎らな道路なのにも関わらず,日が傾き始める頃からどこからともなく屋台が現れ,次第に活気を帯びてくる。約130もの屋台が並ぶ賑やかな夜市だ。屋台の横や裏には簡単なイートインスペースが設けられ,そこで食事を楽しむ人も多い。驚いたのはテイクアウト。日本では考えられないが,チャーハンだってラーメンだって,ビニール袋にそのまま無造作に詰めて持ち帰る。テイクアウト用の容器に入れてからビニール袋に入れるのではなく,ラーメンを具とスープと一緒にそのままビニール袋へ…。地元の人からすれば,まさにファストフード感覚なのであろう。

丸市将平の感想

 台湾は2度目の訪問でしたが,今回は調査旅行ということで,一般的な観光では考えられない経験ができました。最初の台湾訪問よりも,2倍も3倍も濃い時間を過ごせたような気がします。しかし,2008年夏に参加した韓国慶州調査と比べるならば,夜市調査ということもあり,形としては食べ歩き遊ぶといった感じで,松村ゼミらしい「汗水たらしてフィールドワーク」という意味では物足りなかった気がします。夜市調査に関しては,早朝から日中にかけての街の姿と,夕方から深夜にかけての街の姿が全く異なり,同じ空間を時間帯に応じて有効に利用していると感じました。食文化を誇る大阪市でも同じような夜市空間ができたら,必ず観光スポットになることでしょう。なぜできないのか…,不思議です。

笹部和平の感想

 初めての台湾訪問でしたが,以前に上海へ行ったことがあるため,出発前のドキドキ感はあまりありませんでした。しかし,台北に着けば,日本とは違うところをいくつも発見して,「外国」に来たということを実感しました。夜市ではとにかく屋台からの美味しそうな匂いに誘惑され,手当たり次第食べまわりました。どれも安くて美味しかった。台湾のニオイが気になるという参加者もいましたが,私は全く問題なし。特に屋台で揚げたパリパリのフライドチキンは,台湾風の魔法の粉がふりかけられとても美味しかった。士林夜市で行列ができていたフライドチキンは,顔ほどの大きさで何と50元(約150円),これが絶品。台北といえば「夜市の屋台でうまい飯が食べられる」という印象が残りました。

王穎・王雪の感想

 台北は外国人観光客の受け入れにかなり力を入れていると感じた。MRT内は英語のアナウンスがあり,わかりやすかった。バスのアナウンスは中国語のみで,外国人は利用し難いと思う。タクシーは日本の感覚から言うととても安く便利で,外国人でも安心して利用できる。初乗り運賃が安く,市内の移動ならばだいたい100から200元(1元=3円くらい)。ただし,ホテルなどでタクシーを予約すると,サービス料金が加わり,街で見つけるよりも値段が高くなる。
 夜市の数は多いが,規模は想像していたよりも小さかった。夜市によって人気メニューが違うそうだが,地元の人にしかわからないことも多い。夜市での主な消費者は外国人観光客ではなく,国内観光客や地元の台北市民である。外国人観光客に人気のある夜市は,海外の雑誌などでよく紹介されたところで,地元の台北市民によると,決して一番美味しいところではない,とのことであった。地元台北市民のお薦めは,寧夏夜市だった。

河嶌友紀の感想

 私と窪堀愛子は日本出発の皆より1日遅れ,欧州旅行の後にパリ経由で台北に到着しました。空港からホテルに着くまでが大変でしたが,何とか皆と合流できました。台北でまず驚いたのは,バイクの数がとても多いこと。一般道路はまるでバイクのためにあるようなものでした。観光スポットでもある龍山寺あたりは,大阪の釜ヶ崎あたりの雰囲気とよく似ていると感じました。
 夜市は観光化されているところもありましたが,私たちが訪問したほとんどのところは,主に地元の人が利用していました。ニオイも夜市屋台街は独特で,臭豆腐の臭いニオイが漂い,揚げ物や香辛料など色々なニオイがそれに混ざります。でも食べ物は美味しかった。
 九分での山登りがとても印象に残っています。酸素が薄い感覚は初めてだったし,登りきった達成感は最高でした。ただ頂上からの景色が見えなかった…,残念。台北ではわずか3泊過ごしただけですが,様々な発見のある所だと思いました。機会があればまた行きたい。

窪堀愛子の感想

 私も1日遅れて合流しました。パリからの長いフライトで台北に降り立つと,ヨーロッパでは感じることのなかったまとわりつくような湿気と暑さ。「アジアに帰って来たなあ」と実感しました。昼は市内の観光スポットを巡り,夕方から深夜にかけては夜市の調査と,本当に盛りだくさんの予定でした。ゼミ生たちと久しぶりに過ごす時間は,あっという間に過ぎてしまいました。
 何より楽しかったのはやはり夜市。様々な食材が並び,客を呼び込みながらおばちゃんたちが調理する様は,迫力満点でした。どこの国でもおばちゃんパワーは凄いなと感じました。外国人観光客にとっても,食材の新鮮さと調理の過程が自分の目で確かめられ,地元の人々との交流も期待できる夜市は,魅力的なところであり間違いなく貴重な観光資源となっていました。

多田恵理の感想

 台湾での調査はとても面白かった。日本ではだいたい自宅でご飯を食べるのが基本だけれども,台北では外食の方が普通だと聞いて驚きました。夜市では屋台を出すため,コンセントや水道が設置されているところもありました。昼は生鮮食品を露店で売る市場なのに,夜は服飾街になったり夜市になったり,昼も夜も楽しめる利用の仕方は,観光にはもってこいだと思いました。また,外食産業が進んでいることもあってか,スーパーを見かけなかった。夜市では学生服姿もよく見かけた。夜市での屋台文化は,子供から大人まで浸透しているように感じました。夜市の立地もそばに学校があったし,日常生活に入り込んでいるんだなと思いました。
 私,若松君,仲田さんの3名は,2008年夏の韓国慶州調査に引き続き,松村先生の海外フィールドワークに参加させていだきました。異文化に触れるのはとても楽しく,街を歩いているだけで色々と学ぶことがあります。

若松大智の感想

 台北の夜市は観光地化されているところや,地元の人が日常生活の一環として利用しているところなど,場所によってその様相もかなり違っていました。また同じ場所でも,昼と夜では雰囲気が様変わりしていました。
 台北最大の士林観光夜市では,昼間は野菜や魚など生鮮食品を売っていた市場が,夜になるとそれらが全部撤去され,土産物屋に変わっていたのには驚きました。昼と夜の街の様子が全く異なり,早朝から深夜まで人で賑わっていました。早朝から日中は主に地元の人たちが,夕方からは仕事帰りの台北市民,台湾各地や海外からの観光客が利用していました。
 私は阪南大学に入ってから韓国に3回行き,「海外と言えば韓国」という感覚になっていましたが,国が違えば文化も違い,台湾の良さがよくわかりました。今後も色々な国へ行き,異文化を感じてみたいと思いました。

仲田美穂の感想

 ナイトマーケットを見て,「日本の夏祭りの屋台みたい」だと思いました。日本では見慣れないものも多々ありました。例えば,鶏の丸焼き(市場には生きたのも…),豚足,色々な種類のヘビ,顔ほどの大きさのフライドチキン,とても長く細い綺麗な模様の魚,などなど,とても活気のある不思議な風景でした。台湾風のおでんもありました。昼と夜で全く違う顔を持つ夜市は,とてもワクワクする場所でした。
 昨年夏は韓国に行きましたが,韓国では韓国独特のニオイを,台湾でも台湾独特のニオイを感じました。留学生の王穎さんによると,台湾のニオイは中国大陸のニオイとは微妙に違うそうです。市場は特にそのニオイが強烈なところ。日本はいったいどんなニオイがするのだろう??

マウン・キントゥザーの感想

 台北へ着いたその日の夜から,早速,ホテルの近くの大龍街夜市へ行きました。ここは孔子廟の門前にできた夜市。その後は延三夜市へ。こちらは台北大橋に近い夜市で,通勤帰りのバイクで立ち寄りテイクアウトする人が多い。次の日からも毎夜,夜市へ行き端から端まで歩いて,美味しいものを食べました。夜市は賑やかでした。タクシーも安かったし,運転手さんがお薦めの夜市やお店を紹介してくれました。
 今回,台北の調査に参加してとても良かったと思います。最初は不安もありましたが,先輩たちも優しかったし,知らないことも丁寧に教えてくれたので,毎日が楽しかったし仲良くなりました。またこういう機会があったら是非参加したい。

台北でのフォトギャラリー(全て松村撮影)

到着初日の夜,ホテル近くの夜市へ

  • とりあえず蒸し餃子と小籠包

  • マンゴーたっぷりのかき氷

 松村の一人旅ならば絶対にこのマンゴーかき氷は食べない。女子学生と一緒に旅すると,どうしてもスイーツ系は欠かせない。食べてみると意外といけた…。

故宮博物院は行かなあかんやろう!!

  • ここは必見,院内は撮影禁止

  • 台湾少数民族についても学ぶ

 博物館は学ぶ効率よく学ぶのに良いところ。故宮博物院を1時間で回り,台湾少数民族を展示する「順益台湾原住民博物館」へ。もっと時間が欲しかった…。

昼間の市場

  • 屋台の人も仕入れに来る士林市場

  • 新鮮なニワトリ?!

 士林駅のすぐ近くに生鮮食料品を売る市場があり,博物館見学の前後に散策する。どこの国に行っても,市場へ行くと庶民の生活や気候風土がわかる。活きた学習の場だ。

臨江街観光夜市にて その1

  • 日本と何か違うが美味しいおでん

  • 小物も豊富でレディースはスイッチオン

 台湾は日本統治時代が長かったので,日本文化の名残が多い。おでんもその一つ。台北のインナーシティを歩いていると,日本統治時代の家屋も見かける。

臨江街観光夜市にて その2

  • 服飾・小物の屋台エリア

  • 食べ物の屋台エリア

 臨江街観光夜市へは台北101からタクシーで数分のところ。服飾・小物エリアと飲食エリアに分かれている。服飾・小物エリアの方が賑やかだった。

龍山寺界隈 その1

  • 龍山寺の門前にて

  • 龍山寺近くの市場

 龍山寺界隈はここ数年で再開発が進み,大きく変化しつつある。かつて門前でたむろしていたホームレスたちは,龍山駅地下街や公園に移っていた。

龍山寺界隈 その2

  • かつての赤線地帯はレストラン街に

  • 華西街観光夜市のゲート

 龍山寺界隈はかつて政府公認の売春地帯があったところ。陳水扁総統の時代に公娼制度が廃止され,売春撲滅運動が展開。再開発の影響もあり,龍山寺界隈独特の猥雑さは薄らぎつつある。

龍山寺界隈 その3

  • 昼間の梧州街観光夜市

  • 移動式の屋台だが出店するところは決まっている

 夜市の屋台は台北市が管理している。台北市役所へ行くと屋台営業を申請する窓口があり,衛生面ほか色々なチェックを受けないと営業許可はもらえない。

寧夏夜市にて

  • 台北名物・牡蠣の卵とじ

  • 台北の香りが漂う料理の色…

 地元台北市民の多くが,寧夏夜市の屋台街を薦めた。牡蠣の卵とじには甘めのソースがかかり,粉モン好きの大阪人の口には合います。

九分での登山 その1

  • 登山口あたりの展望台にて

  • 8合目くらいまでは快晴でした

 九分は海に近く,海から吹いてくる湿った空気が,基隆山にあたって上昇して雲になり,台北市街地で雨を降らせる。登山ではまさに雲ができる瞬間が観察できた。

九分での登山 その2

  • 頂上にて視界最悪,誰や雨女は…,遭難やん

  • 下山途中に晴れ九分市街地を一望

 基隆山の頂上間際で一挙に曇り雨が降り出した。頂上では視界も悪く,ほぼ遭難状態。松村は晴男です。今年は大事な時によく雨が降る…,雨女は誰や…。

九分にて その1

  • 何これ?? 美味しそう

  • 中元節(お盆)のお供えブタ

 九分は斜面に張り付くように市街地が展開する。台湾内外から観光客が多く訪れ,この街の人は観光に携わって生活している人が多い。研究面からも魅力を感じる街です。

九分にて その2

  • たまたま入ったレストラン

  • アヒルの茶葉煮込み,美味かった

 アヒルの茶葉煮込み,松村の大好きな味でした。松村ゼミの海外FWでは,マクドや吉牛は論外,日本食もNG,日本で食べられない地元の料理や食材に挑戦することになっている。

九分にて その3

  • レストランの屋上で,基隆港が見える絶景

  • 黄金博物園で坑道に入る

 九分から車で数分のところに,日帝時代の金鉱跡地があり,ガイドブックには「エコミュージアム」として紹介されています。そう聞くと絶対に行かねば…。

九分から基隆へ

  • 日帝時代の金の精錬所跡

  • 基隆あたりの美しい海岸線

 九分は現地解散。松村は若松と笹部と一緒に,九分から基隆へ抜けるルートを選択。これが大当たり。日帝時代の産業遺産,美しい海岸線,港町基隆を楽しみました。

士林夜市にて その1

  • 夜市の入り口

  • 活気ある厨房

 士林夜市はホテルからMRTでひと駅,約10分。タクシーでも基本料金70元(約210円)で到着。深夜までやっているので,深夜でも小腹がすいたら,タクシーでGOの日々でした。

士林夜市にて その2

  • 臭豆腐に挑戦しました

  • 入り口近くの繁盛店

 臭豆腐,やはり苦手な学生が多かった。実は松村も,決して好んでは食べません。これは…??と思うものでも,一度は味わって,理解してから嫌いになりましょう。

士林夜市にて その3

  • ワンタン麺が美味い!!

  • 台湾B級グルメの見本市のよう

 士林夜市での当たりは,フライドチキン,ワンタン麺,マンゴ牛乳でした。入り口付近の店が賑わう一方,奥の方は客が流れず閑古鳥。繁盛店とそうでないところの差が歴然でした。

双城美食街にて

  • オフィス街にあり昼も営業

  • イートインスペースもある

 双城美食街はビジネス街にあるので,昼間は台北OLたちが制服のままテイクアウト,夕方になるとネクタイ姿がちょっと一杯,といった感じのところでした。

師大夜市にて

  • 師大夜市のおでん屋の仕込み

  • 街中に日帝時代の古い住宅が…

 師大夜市の近くには,国立台湾師範大学と台湾大学があり,9月に入って新学期が始まり,大学生たちがうようよしていました。

永康街夜市にて

  • 昼間はレストラン街

  • 人気店は昼からにぎわう

 永康街夜市は師範大学から徒歩圏内にあり,常設店舗も多い繁華街。小籠包やスイーツの有名店もあり,大学生からの人気を集めている。