来村教授があべのハルカス展望台の真田幸村展を監修
NHK大河ドラマ「真田丸」で話題の真田幸村にスポットを当てた展覧会が10月8日から約2ヶ月間にわたり、あべのハルカス展望台で開催されます。展示は国際観光学部の来村多加史教授が監修し、子供から歴史ファンまで、多くの来場者に楽しんでいただける催しとなっています。大学の研究力を企業の活動に生かした産学連携事業の好例ですので、学生のみなさんも、ぜひご覧ください。
さまざまな仕かけ
企画の名称は「一望!真田幸村と真田丸」。パノラマ展示・プロジェクションマッピング・真田幸村鍋の3部よりなり、60階の展望台にめぐらされたパノラマ展示では、「大坂冬の陣図屏風」「大坂夏の陣図屏風」写真の掲示解説、ビューパネル解説の設置、雑誌『歴史人』記事の展示によって、大坂の陣で活躍した真田幸村の戦いぶりを見ることができます。屏風解説で戦いの全貌をつかんだのち、窓の下に置いたビューパネルと景色を見比べることによって、上町台地で繰り広げられた戦いの布陣や動きを視覚できる仕かけです。『歴史人』記事では、幸村の生涯を深く知っていただけます。
目と舌で味わう真田幸村の生涯
あべのハルカスは真田幸村が家康を追いこんだ天王寺合戦場の真っただ中に建っていますので、戦いの全貌を見渡せる絶好のロケーションです。夜は窓に映し出される大画面映像で戦いの迫力を感じて頂けます。制作したのは東京駅のプロジェクションマッピングを手がけたネイキッドの久保哲矢さん。映像と音響の素晴らしいセンスに感動します。視覚をもって戦いぶりを感じでいただく一方、58階のカフェ・レストランでは幸村の生涯を味わう「真田幸村鍋」が出されます。こちらも来村教授の監修によって、歴史を感じる料理に仕立てられています。真田のシンボルマークともなった六連銭(六文銭)にかけて幸村の生涯を6段階に分け、味覚で表現しています。幼少期の甲斐時代、上杉景勝の人質となった越後時代、秀吉に仕えた大坂時代、上田城で善戦した信濃時代、九度山での生活を送った紀州時代、そして薩摩落ち伝説を加えた、幸村生涯のさまざまなステージを、各地域の特産品と信州味噌で味わえます。ぜひ、こちらもご賞味ください。