産学連携先:関電アメニックス・ホテルエルシエント大阪

 李ゼミでは、「地域の魅力が発信できる体験型宿泊プランの提案による地域活性化」を目指し活動を行っています。具体的には、連携先である(株)関電アメニックスが運営するホテルエルシエント大阪と協働し、ホテルがより良いサービスを提供するために取り組むべき課題の発見、そして課題解決に向けて有効な宿泊プランの企画・提案を行います。
 今年度前半の活動として、ホテルエルシエント大阪のサービスの特徴や集客戦略を踏まえ、20代から30代の年齢層をターゲットに「大阪のレトロ」をテーマにしたプランや「韓国好きの大阪旅行」のための宿泊プランなどの企画案を作成しています。また、企画案の完成度を高めるために、8月24日から26日には韓国・清州大学校の学生と合同発表会を行い、意見交換を行いました。これまでの活動成果について、11月16日にホテルエルシエント大阪・ホテルエルシエント京都の関係者に向けて報告を行う予定です。

国際観光学部国際観光学科 李ゼミ3年
 村田歩夢

 私たち李ゼミ3年生は、8月24日から27日までの4日間、韓国を訪問しました。具体的な内容は、清州大学校との交流とソウル観光であります。本レポートでは、清州大学校との交流を実施した3日間に関しての内容と感想を述べます。
 今回の清州大学校との交流は「前期ゼミ活動の活動内容紹介」、「清州市フィールドワーク」、「課題作成と発表」の主に3パートに分けることができます。まず、初日に「前期ゼミ活動の活動報告」を実施し、私たちは取り組んでいた「エルシエント大阪に対する宿泊プランの提案」を発表しました。私が所属しているAグループは作成した大阪のレトロをテーマに20代~30代女性をターゲットとした企画を発表したところ、清州大学校の学生から「韓国でもレトロが注目されている」と企画に対して好印象の評価をいただくことができました。そして、2日目と3日目は李ゼミの3つのグループに清州大学校の学生4~5人が加わり、チーム単位でフィールドワークと課題作成・発表を行いました。私たちのグループには1年生、3年生、4年生と年齢差がありましたが、気にすることなくコミュニケーションを取ることができました。また、フィールドワークでは、全員で参加した清州国立博物館と国立現代美術館清州、郷校での韓服着付け体験の他に、グループメンバーの学生が、スアムゴルという貧困層の生活していた地区を街づくりによって観光地化したカフェ村にある「CAFE Lecce」や伝統的な韓屋をイメージしたカフェ「ゴート」、清州でしか見られない調理法のサムギョプサル「醬油サムギョプサル」、清州の若者がよく訪れる繁華街「ソンアンギル」を案内してくれました。特に、ソンアンギルでは同世代の学生少人数での行動ということもあり自分が日本人ということを忘れて楽しむことができました。その後の、グループワークの課題作成ではフィールドワークで感じた清州の「新しいもの」と「古いもの」が共存する特性を活かし、『タイムトラベルin清州』というタイトルの企画を作成しました。具体的な内容としては、文化施設では昔の土器等を扱っている「清州国立博物館」と現代アートを扱っている「国立現代美術館清州」、カフェでは現代的なカフェ村でドラマのロケ地にも使用されている「スアムゴル」と伝統的な韓屋をイメージしているカフェ「ゴート」等を対比素材として使用したものであります。
 今回の交流会を終えて感じたことは、交流前はコミュニケーションや文化の違い等で不安な点が多くありましたが、実際に交流が始まると学生や教授が日常生活で使用できる簡単な韓国語を教えてくれる等、フレンドリーに接してくれて楽しく取り組むことができました。特に、最初の自己紹介時に清州大学校の学生が「こんにちは」と日本語で挨拶をしてくれたことから、私も「アニョハセヨ」と挨拶をすると信じられない程の歓声が上がったことが強く印象に残っています。また、課題作成に関しても真剣に取り組み、午前4時頃まで続きました。清州大学校の学生とは3日間しか行動を共にしていないが、1つの目標に向けてグループで取り組んだため、信頼感や友情が深まり、強い絆を築くことができたと感じています。さらに、発表後には清州大学校の朴教授が私たちのグループへ足を運び、企画内容を褒めてくださったため、グループメンバー全員が達成感を得ることができました。