2019.10.25

韓国でのゼミ活動の学び

国際観光学部 3年
笠井 宏美

 私たちは、8月22日~27日の5泊6日、韓国の学会である東北亜観光学会主催の発表大会(釜山の東義大学)と、忠清北道、清州地域の観光振興のため清州大学との合同資源調査に参加するために韓国に滞在しました。私にとって初めての海外渡航だということもあり不安もありましたが、先生方や現地の学生のみなさんのサポートにより大きな学びを得ることができました。
 8月23日の東北亜観光学会大学生発表大会では、前期のゼミ活動で取り組んできたホテル・エルシエント京都を事例とした宿泊プランを発表し、奨励賞を頂きました。この宿泊プランは、メインターゲットを20代女性に設定し、花をコンセプトに、京都らしさを強調し、華やかにホテルの滞在を演出するプランです。提案した宿泊プランに対して、発表会場で討論者より、「プランの料金設定をより明確に考えた方が良いのでは」というご意見をいただきました。プラン作成にあたり、ビジネスとしてサービス内容と収益のバランスを考えることも重要だと理解でき、これからの宿泊プラン作成にこの学びを生かして行きたいと思います。

 そして24日~26日の2泊3日は、忠清北道、清州市にある清州大学の学生と共に清州地域の観光振興を考える現地調査に参加し、グループワークを行いました。私たちのグループのフィールドワークでは銭湯を改装したカフェなどを訪れ、清州地域には特別に工夫されたカフェが多く存在していることが分かりました。そこで近年カフェ巡りを楽しむ女性が増加していることに着目し、清州地域に存在するカフェ数軒をお得に楽しむことができる数枚綴りのチケットを事前に販売することを提案しました。この提案は私たちのゼミが活動している福井県あわら温泉で販売されていた湯めぐり手形からヒントを得ました。このチケットが販売されたと仮定すると、目的のカフェ近くに位置する観光地に足を運ぶきっかけにもなり、集客力向上に繋がると考えます。日韓合同のグループで考案することは価値観の違いや言葉の壁により難しいと感じましたが清州地域の発展のため、良い提案をしたいという想いは全員同じであったので意見を出し合い完成させることができました。
 今回、自分たちと異なる角度から物事を考える韓国の学生と共に活動したことにより、視野が広がり、様々な視点から物事を考えることが重要だと気付くことができました。今後のゼミ活動においても様々な意見に耳を傾け、活動して行きたいと考えています。