阪南大学国際観光学部3年
和田 果実

 私は、ホテルエルシエント京都で9月10日、11日の2日間インターンシップに参加しました。今回のインターンシッップでは、ビジネスホテルの現状とホテル業務内容を学ぶことを目標としました。研修内容として1日目の午前中に、業界・企業説明と施設についての概要説明・案内をしていただき、ホテルの全般的な構造などについて知ることができました。次に私たちが前期の学期中に取り組んでいたホテルエルシエント京都を事例とした集客率増加に向けた宿泊プランを発表しました。
 発表では、緊張で原稿ばかり見てしまったことを反省しており、練習を重ねていき自信をつけていかなければならないと感じました。お昼休憩をはさみ、午後には、アメニックスサービススタンダードである、接客8大用語、正しいお辞儀の角度や使い分けを学び、フロントでのチェックイン応対と電話予約受付についてサービスマニュアルを見ながらロールプレイングを行いました。そこで学んだことをもとに、現場体験に移りました。2つの班に分かれ私は、フロント・ロビーを体験しました。フロント業務では、ホテルの従業員の後ろにつき、お客様への応対を間近に見ることできました。2日目には、一日のスケジュール確認を行い、すぐに現場体験に移りました。1日目の班と場所を交代し予約・ベッドメイクを体験しました。予約応対では、お客様に顔が見えない分、声の高さを上げることや、電話の時も笑顔や笑声を心掛けること、はっきりとお客様のスピードに合わせて話すことなどを強く意識することが重要になります。ベッドメイクの体験は、直接お客様には目にかからない仕事ではあるが、速さや丁寧さが問われ、ホテルにおいて快適に過ごしていただける大切な仕事であると感じました。2日目の午後には、グループワークに参加しました。「10年後のホテルについて」という与えられたテーマに対して、未来に起こりえる出来事や利用シーンに求められるサービスの変化を考えながら話し合いました。私たちのグループでは、10年後デジタル化が進んでいると考え、カスタマイズ出来る客室をコンセプトにしました。ホテル数が増え、競争率が激しくなることを見据えて、差別化をはかる方法について考えました。グループ発表後フィードバックをしていただき、座談会をしました。座談会では、2日間エルシエント京都を学び、私たちが気になったことについて多くの質問を行い、答えていただきました。
 今回のインターシップでは、ビジネスホテルの現状とホテル業務のスキル・知識を身につけることが目標でありましたが、短い時間では、完璧に身につけることは難しいと感じるとともに、お仕事について多くのことに気づきました。私自身、接客は得意な方であると思っていましたが、ロビー体験でお客様に声をかけられた時には上手く応対できず、ホテルの仕事は、高度な知識が必要であると身をもって学びました。また、ITの発達により無人化が進む中、サービス面においてエルシエント京都は、従業員とお客様の関わりを重視し続けたいとおっしゃったのが印象的でした。貴重な経験をすることができました。