芦原温泉フィールドワーク報告
国際観光学部3年 岩田 栞奈

 李ゼミでの今回のフィールドワークは、7月13日と14日に福井県あわら市での文化体験(金津祭)と地域住民との交流を目的に行いました。
 まず、13日には金津祭の武者行列に参加しました。金津祭とは、あわら市金津地区で行われる、市の無形民俗文化財に指定されているお祭りです。 段ボールで製作された甲冑を身に付け、総勢90名で、太鼓や笛の音色と共に金津神社を目指しながら市街地を2時間半に渡り行進しました。その際、地域の方々が互いの名前を呼びあい挨拶している場面や、行進しながら何度も話しかけて下さることから地域での幅広い繋がりや、暖かい人柄を感じました。
 また、夜にはあわら湯のまち駅のロータリー前にある、あわら温泉屋台村「湯けむり横丁」へ出かけました。ここには、コンテナで建設された1店舗9席程の飲食店が建ち並び、全9店舗が営業しています。そこでは、地元の食材を用いた料理や、独創性に溢れた料理を堪能した他、あわら市在住のお客様や、お店の方々と話し、人間的な魅力も感じました。
 そして、14日にはあわら温泉調理師会「芦親会」の方々並びに、あわら市観光協会の方々と、調理体験プラン作成に向けて交流しました。2022年度末、北陸新幹線、金沢・敦賀間の開業が予定されています。それに合わせて、あわら温泉の知名度と集客力向上のため、着地型体験プラン作成の取り組みを行っています。今回は、ターゲットを絞り、体験内容をより具体的にする為に意見交換を行いました。
 次に、温泉街を散策し、酒屋「まるこ」を訪ね、親しまれている地酒や、街の現状について意見を伺いました。お土産として好まれる物や、地元の方々が親しみを持っているお酒等を詳細に教えて頂いた他、あわら温泉に集客する可能性を秘める、北陸新幹線開業に期待されている様子が伺えました。また、ランチ・スイーツめぐりクーポンを使用し、街のグルメを堪能しました。このクーポンは一冊1200円で販売されており、ランチやスイーツ引換券の他、お買い物割引券等、6つの特典が付いています。あわら温泉を隅々まで堪能できる内容だと感じ、これを観光客に知って頂く方法も考える必要性があると考えました。
 2日間の体験を通して感じた事は、地域の方々の地元愛です。人と人の繋がりは想像以上に幅広く、大変深い絆や信頼関係が幾度も伺えました。また、沢山の方が話し掛けて下さり、人柄の暖かさを感じました。その際、地域の歴史や、街の魅力をお話してくださる姿は、大変和やかであり芦原の街への深い愛情を感じました。今後も、芦原温泉の活性化に繋げられるよう取り組んで参りますが、今回学んだ地域の魅力を大いに活かせるよう尽力致します。

福井県あわら市フィールドワークの報告
国際観光学部3年 勢力 颯太

 今回のフィールドワークは、7月13日から14日まで2日間にわたるスケジュールで行われました。1日目は芦原市を代表する金津祭りの武者行列に参加し、2日目は、温泉街を散策調査した後、あわら市伝統芸能館で芦原温泉調理師会(芦親会)の方々と交流をしました。
 いずれも、普段経験することのできない素敵な体験をさせてもらうことができました。中でも1日目の金津祭り武者行列は、特に印象に残っています。金津祭りは、ダンボールで作られた甲冑を着て槍と小刀を持ち、本陣飾り物を渡り歩くという祭りです。本陣飾り物は、元和9年(1623年)福井藩が金津に奉行所を置いた頃から実施されており、役人が宿泊している本陣に町の商人たちが台所用品などで作った飾り物を飾って、役人の労をねぎらったのが始まりといわれています。その後は、金津祭に錦上花を添える物として伝承されています。
 私たちが武者行列に参加した時小雨が降っていて、中止になるかと思ったのですが、ダンボールで作られた甲冑は雨にも強く、試行錯誤を繰り返して作られたのだろうと思いました。甲冑は細かいところまで工夫されており、特に小刀が上手に作られていました。正に兵士になった気分で歩いていて楽しかったです。
 お祭りの参加者は私たち阪南大学李ゼミと、地元の金津祭り青年団、地元の小中高生そして観光客でした。地元の子供たちと観光客にこの祭りはなぜ行われているのか、どのような祭りなのかについて質問すると、観光客は知っていたのですが、地元の子供たちは知らないと言っていました。したがって、子供たちが地元の歴史を知るきっかけになる、いいお祭りだと思いました。
 北陸新幹線 芦原温泉駅が2023年春に開業予定とのことで、駅周辺にどんな施設があるのか気になり2日目に駅の周辺を探索しました。駅周辺は神社、お土産屋、宿泊・入浴施設、ゆけむり横丁をはじめとする飲食店がありました。私は3時間フィールドワークをして、暑くて歩き疲れたので涼みに店に入ろうと思ったのですが、周りに店が少なく探すのに困りました。新幹線が開通すれば、今よりも観光者数も増えるのが予想されるので、それに合わせて店の数を増やしていくべきだと感じました。
 また、二日目の芦親会との交流会では、私たちのグループは、清風荘の料理長中村さんから①一汁三菜調理体験と、②越前そば打ち調理体験の説明を伺いました。①一汁三菜調理体験から学んだことは。お米の洗い方、洗う回数、水の量も季節や天候によって変わるなどの細かい内容でした。また、天麩羅を揚げるときは、冷水を使って揚げると、油に落とした時に、急激な温度変化でグルテンという物質が発生し、サクサクとした食感になるということも教わりました。②の越前そば打ち体験は、最近の蕎麦屋さんは手切りではなく、機械を使っている店が多いが、その理由は、均等な大きさにするためと、時間効率をよくするためあるとのことでした。しかし、調理体験は機械ではなく手切りで行い、そば打ちの難しさを体験してもらい、太さや形の違うそばもまた味があって、思い出に残るとのことで手切りを採用しているそうです。
 この交流会では、知らないことを教えていただき、いろんな発見ができたので満足のいく交流会でした。教えてもらった技術はどれも簡単なもので、一工夫を加えるだけで旅館の味を再現でき、説明を受けたらすぐに実践できるようなものなので、体験プランとして需要もあると思います。
 そしてこの交流会を終えて分かったことは、料理長の方々は観光客からお金を落としてもらうことが目的ではなく、芦原温泉の魅力を伝えることが目的であることがわかりました。それでまた芦原温泉にまた来たいと思う、リピーターを増やすことができればという思いでやっているというそうです。私は芦原温泉の料理長の説明からお客様を非常に大事にしているということがわかりました。

「芦親会×あわら市観光協会×阪南大学」
産学連携プロジェクト情報交換会の報告
国際観光学部3年 笠井宏美

 私たちは7月14日に行われた芦親会、あわら市観光協会、阪南大学の産学連携プロジェクト意見交換会に参加しました。
 はじめに、私たちが昨年取り組んだ「旅館への提案」を発表した後、芦親会の方より旅館の料理の特徴についてと着地型体験プランの概要を伺いました。そこで旅館では、日ごろ家では食べることのできない四季折々の料理を、名産品を用いて、器や演出にまでこだわりを持って提供していることを学びました。
 その後、3グループに分かれ、着地型プランについて意見交換を行いました。一汁三菜調理体験の意見交換では、清風荘の中村料理長には、旅館で実践しておられる美味しいご飯の炊き方や出汁の取り方を教えていただき、少し手間を掛けるだけで仕上がりが大きく変わることに感銘を受けました。料理長に直接このような工夫を教えてもらえるプランは、基本を学びたい花嫁や主夫と呼ばれる男性にとっても魅力的であると考えます。越前そば打ち体験の意見交換では、そばを作る環境が福井には整っていると伺いました。関西に住む私たちにとって、普段福井の名産で独自の味が特徴である越前そばを食べる機会はほとんど無いので体験を通じて、記憶にも残りやすく、リピートに繋げることができると感じました。
 今回の意見交流会であわらの調理体験では「料理長に直々に教えてもらえる」ということがアピールポイントだと考えておられることがわかりました。今後活動では、あわら市の集客力を向上させるために何ができるか考え、取り組んで参ります。