韓国忠清北道清州市より感謝功労賞授与

 連携型キャリアゼミとして活動している国際観光学部李ゼミと小林ゼミは、韓国忠清北道清州市より観光による地域活性化活動に対して感謝功労賞が授与された。
『貴方は、2009年から2017年まで、毎年「日・韓4大学交流会及び清州市観光フィル—ドワーク」を開催・実施し、学生(日韓の学生が合同で)と共に実質的なフィールド調査を行い、清州市の観光振興や旅行素材の新たな発見に大きく貢献、寄与いたしましたことに感謝を申し上げここに表彰いたします。(2017.8.29~2017.8.31)』

李ゼミのゼミ活動の目的及び課題

 この活動では、観光による地域活性化に貢献するとともに、学生の実践的課題解決能力の向上を目指す。主な活動は福井県芦原温泉地域の宿泊施設等に対するサービスマネジメント視点での改善点、体験型宿泊プランの提案を行う。また、その提案を行うために、国内外の宿泊施設をはじめとする観光関連企業等がターゲットとする顧客が満足する「良いサービス」とはどのようなサービスなのか、また「良いサービス」の提供に適した仕組みや優れた顧客満足の実践を行っている企業の戦略とは、等について考察を行う。

2017年度の韓国忠清北道清州市での活動報告

清州市観光振興について

国際観光学部 李ゼミ
板原 尊、内海 純、小川 柾樹、西村 直恭、福富 健、三木 俊治、大平 恵梨香、妹尾 美帆、堀 アキナ

私たち李ゼミは、清州大学の学生と共に清州市の活性化を図るための提案を考えた。そこでまずは、すでに清州市に存在している魅力について考えた。そこで出たのが①緑が多い街、②約2時間で韓国の都市部に移動できる。③ドラマ、MVの撮影地が多い、④清州市から飛行機を使って大阪、中国に行ける、というものだった。
次に清州の問題点について考えた。韓国人グループ、日本人グループと2つに分けて意見を出し合った。まず韓国人グループの意見をまとめた。①日本語の案内不足、②日本とショッピングの物価が似ていて魅力が落ちる、③観光地を巡るバスが存在しない、④体験型観光地が少なく、視覚型の観光地が多い、⑤清州市の認知不足、⑥町にWi-Fiが少なく不便だ、という意見であった。次に日本人グループの意見をまとめた。①町にゴミ箱が少ない、②市場の衛生面が悪い、③道路が整備されていないところが多い、と韓国人グループとは別の意見が出た。
その中で私たちは、清州市の認知不足の改善策について考えた。清州市から直接飛行機が出ており、アクセス面が良い私たち日本人をターゲットに定めた。まず出た案がSNSの活用である。清州市では、緑が多く、街の景観が美しいので近年ブームであるインスタグラムの写真を撮影する場所に適しているのではないか?と考えた。例えば、清州市にある元タバコ工場で現在行われているもので、QRコードを読み込むとその当時の様子が浮かび上がってくる仕組みがあった。それらを清州市の他の場所にも設置して昔と現代の清州市を比べ、体験をしながら様々な場所の写真を撮影という案であった。次に出た案が飛行機や電車を使ったイベントを考えるというものであった。韓国の都市部や飛行機のアクセスも良いので日本人観光客の活動拠点になりうる場所であると考えたからである。例えば、大阪から清州市に飛行機で来てくれた方々に、清州市のグルメのクーポンやホテルのウェルカムドリンクサービスというものである。このサービスはまだまだ考える余地が多く存在し、もっと画期的な案が出るとともに、清州の認知度をもっと上げていないと実現は難しいとも考えた。最後に出た案はK-popの聖地巡礼の場所にしようという案である。この清州市では、日本、韓国とともに人気を誇るBIGBANGというグループがMVを撮影した場所が存在する。そこで、その場所を聖地巡礼の場所としてSNSで発信していこうというものである。日本でも聖地巡礼で活性化した町は多く存在し、日本でも韓国でも人気があるので両者の集客も図れるのではないか?と考えた。実際の取り組みとすれば、現代の技術であるVR体験をそのMV撮影地に設置し、足を運ぶことで実際にその場に存在をしているような映像を見れる場所にするという案が出た。ほかにもコラボグッズや、ゆくゆくはその場所でライブができたらと考えた。しかし、日本人観光客からすると空港についてからその場所への行き方が分からない方々が多数存在すると考えられるので、直通のシャトルバスや案内パンフレットを作成し、設置することが必要であると考えた。私たちが取り組んだのは、このような提案であった。韓国の学生と一緒になって活動をすることができ、非常に有意義な時間であった。実際に実現するためにはたくさんの時間や労力が必要になると考えたが、私たちもぜひ活性化に向けてこれからも協力していきたいと考えた。