2021.8.3

富田林寺内町における生活空間型観光の取り組み① 第1回フィールドワークを実施しました

 阪南大学国際観光学部和泉ゼミは「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。
 2021年度から、和泉ゼミでは大阪府下で唯一の重要伝統的建造物群保存地区である富田林寺内町において、これまでまもり続けられてきた歴史的・学術的価値や魅力を多くの方々に知ってもらうために、未来へ伝え続けるために「じないまち地域・観光創造室」を設置し、日常生活空間内における保存と活用双方のまなざしによる観光地域づくりを進め、「生活空間型観光」の取り組みとして発信していきます。
 活動の初年度となる今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が顕著であり、地域における活動にも制限がかかると考えられるため、地域の方々との密な接触が想定される実践的な取り組みは避け、コロナ禍により一変した観光世界と今一度向き合い、これからを思考し、新たなステージへつなげていく年と位置付けて、以下のような内容で研究活動を展開していく予定です。
  • 「富田林寺内町を知る」
    資料渉猟と実見調査により、まずは富田林寺内町を知ることからはじめる。
  • 「富田林寺内町におけるこれまでの活動の調査」
    これまでの富田林寺内町におけるまちづくり活動や実施イベントについて調査する。
  • 「実践コンテンツの企画・構想と提案」
    これからの実践コンテンツに関する構想をまとめ、市役所や地域団体などに提案する。
  • 「富田林寺内町ポスター展の開催」※状況によっては実施しない
    富田林寺内町のポスターを制作し、市内公共施設や可能であれば商業施設などでパネル展示を実施する。富田林寺内町の魅力や生活空間型観光の取り組みをはじめたことをまずは市内へ向けて可能な範囲で発信する。
  • 「地域依頼への協力・対応」
    地域の団体などから依頼があれば、可能な範囲で協力・対応しながら交流する。
 2021年7月28日(水)に第1回目となるフィールドワークを実施しました。まずは、富田林寺内町を知ることからはじめようとボランティアガイド(元文化財課長)の中辻さんに寺内町の建造物を中心に60分程度でガイドしていただきました。今後の研究活動に活かしていきたいと考えています。
 なお、この取り組みは、富田林市役所産業まちづくり部商工観光課や地域のみなさまとともに、富田林市教育委員会生涯学習部文化財課の協力を得ながら進めていくもので、和泉ゼミ2回生14名(伊藤奈生/岩本みお/宮崎新一郎/今堀満菜香/海野朋香/川元麗奈/坂口亜優/坂口レイナ/櫻井千恵/下里妃乃/田仲有未/中谷まゆ/益子皓行/保富俊哉)が展開していきます。
 市役所のみなさま、地域のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

     当日は吉村市長が激励に駆け付けてくださいました。ありがとうございました。
元文化財課長の中辻さんに寺内町を熱く、興味深く案内していただきました。ありがとうございました。
和泉ゼミ2回生(14名)の研究活動がスタートしました。よろしくお願いいたします。