阪南大学国際観光学部和泉ゼミは「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。
 和泉ゼミでは、兵庫県養父市において、豊富な地域資源を観光資源として活用する観光地域づくりデザインを思考・実践し、コミュニティーベースの経済振興を生成しながら、地域基盤の強化や活性化を目指すという取り組みを養父市商工会と産学連携という形態で共創的に展開しています。
 この取り組みは、2015年度からスタートしたもので、2020年度から2022年度の3年間については、現2回ゼミ生13名が、「食」・「農」・「観光」をキーワードとする実践的な取り組みを進めています。
 2020年12月15日、「農作物の生産状況などの把握」と「飲食事業者の状況把握」という2つのまなざしから現場を把握することを目的として、今年、2回目となるフィールドワークを行いました。
 「農作物の生産状況などの把握」というまなざしからは、生産者でつくる運営委員会が指定管理者として運営する農産物直売所「フルーツの里やぶ」で、栃下さんから貴重なお話を伺うとともに、「クボタeファームやぶ」の甘くて美味しいトマト「フルティカ」をいただきました。また、養父市役所産業環境部農林振興課の長村さん、朝来農業改良普及センターの大中さん、JA但馬八鹿総合営農生活センターの井上さんからは、農業特区、農作物の生産量、販路などの養父市の農業振興について、貴重な資料などもお配りいただき、丁寧にご説明いただきました。「飲食事業者の状況把握」というまなざしからは、「レストランみずばしょう」・「レストハウス天滝」、「ヴェルデピアット」、「さぬきうどん工房草庵」、「中村屋(村ん中)」らの飲食事業者のみなさまから、貴重なお話を伺うとともに、ご用意いただいていたお料理を試食させていただきました。みなさま方から多くを学ばせていただきました。
 また、養父市商工会の世登会長からは、「感染防止策の徹底を大前提として、しっかりと実践的な研究活動をしていただき、この取り組みをみなさんと一緒に成功させたいと考えています。期待しています。コロナに負けず、頑張りましょう!」とのあたたかいお言葉を頂戴しました。
 今回のフィールドワークをきちんと結果につなげていきたいと考えています。
 お世話になったみなさん、ありがとうございました。
 
※フィールドワークについては、その内容を連携先の養父市商工会と精査・調整し、感染防止策を徹底した上で実施しています。また、試食に関しては、研究活動の一環として実施しています。