地域の方々に今年度の活動内容について提案しました

 阪南大学国際観光学部和泉ゼミは「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。2015年度から兵庫県養父市大屋地区において、豊富な地域資源を観光資源として活用する観光地域づくりデザインを思考・実践し、コミュニティーベースの経済振興を生成しながら、地域基盤の強化や活性化を目指すという取り組みを養父市商工会と産学連携という形態で共創的に展開しています。
 2019年度は、これまでの取り組みを踏まえて、地域の魅力や事業者をつなぎながら、養父市大屋地区に一定時間滞在するモデルプランの作成を予定しています。
 2019年5月19日・20日の2日間、今年度の第1回目となるフィールドワークを行いました。今回のフィールドワークでは、昨年度の「ニンニクの産地化を目指した新たな加工品や新メニュー・レシピの開発」の取り組みでお世話になった兵庫ナカバヤシ株式会社の製本工場を見学させていただきました。兵庫ナカバヤシ株式会社は、アルバムなどで著名なナカバヤシの製本専用工場として1973年に竣工、2008年に兵庫ナカバヤシ株式会社として発足しています。「諸製本(もろせいほん)」と呼ばれる「出版された雑誌等の本や印刷物を注文者の個々の指示(好み)に従って1冊、1冊、「本」として仕立て直す製本」(1)で、全国の大学図書館の大半が、こちらに合本製本・修理などを発注されています。ちなみに、われわれ、阪南大学もお世話になっているようです。ここ養父市大屋地区に所在する兵庫ナカバヤシ株式会社は、我が国の研究を支えてくれていると言えるのではないでしょうか?
 また、古文書の修復などにも携わっておられます。
 近年は、本づくりのワークショップなども展開されているようで、ニンニクの産地化と合わせて、今後、何らかの形でご一緒できたらと考えています。
 兵庫ナカバヤシ株式会社のみなさん、見学に際して多くをご教示いただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

注(1)『兵庫ナカバヤシ株式会社』概要資料より引用