阪南大学国際観光学部和泉研究室は「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。
 今回、和泉研究室の3回生4名は、2018年8月23日〜28日(5泊6日)の行程で韓国へ渡航し、国際発表大会での研究発表や韓国の大学生と合同で観光資源調査などを行いました。なお、このプログラムは国際観光学部の小林先生・李先生、清州大学校の朴九遠先生が中心となって毎年なされているもので、私の研究室は2014年にはじめて参加させていただいてから、2016年に続き3度目の参加となるものです。

8月24日

 慶尚北道大邱広域市に所在する大邱大学校経商大学で開催された東北亜観光学会第8回大学生国際発表大会において、「養父市における地域づくり研究」というテーマ(現在、自分たちが進めている研究テーマ)で研究発表を行いました。ここでは「兵庫県養父市大屋地区において、地域を「若者目線」・「第三者的目線」で捉え、新たな価値を見出すことに有効に機能すると考えられている「産学連携」というスタイルで地域づくり研究を展開しており、現在、平成27年度(2015)に創造した大屋地区の地域づくりデザインをもとに、地域の特産品を用いた新メニューや加工品の開発に着手していること」、また、「この展開に地域のアクターを巻き込み、「観光」という共通項による新たなコミュニティーの形成を思考・実践していること」などを発表しましたが、韓国の方々は「特産品を用いた新メニューの開発」について、特に関心を持っておられるようでした。学生たちは、国際大会での発表ということで、前日の夜もホテルの自室で準備をしていたようですが、このことは自分たちの自信につながるような経験であったと思われます。

8月25日〜27日

 忠清北道清州市に所在する清州大学校朴九遠教授のチームの学生と阪南大学国際観光学部李研究室・和泉研究室の学生が合同で「清州地域の観光振興のための日韓合同観光資源調査」を行いました。25日、清州大学校でワークショップが開催され、その際にグループ分けが発表されました。3回生4名は清州大学校の学生5名と同じグループとなり、26日に清州市内でフィールドワークを行い、観光振興につながる提案を夜遅くまでホテルで思考しました。翌27日に清州市観光課の方々などに提案を聞いていただく発表会を行いました。その後、ソウルへ移動して、K-STYLE HUB(韓国観光公社ソウルセンター)において、韓国の観光戦略や体験プログラムについて学びました。
  • 清州大学校の学生が名札を作ってきてくれました。

  • フィールドワークではチマチョゴリ体験も。

  • 雨の清州市内も歩きました。

  • 言葉の壁も何のその。夜更けまでディスカッションを続けました。

  • 力を合わせて発表。

  • 発表後はチームがひとつに。

 今回の行程において、国際舞台での発表とその準備、また、清州大学校の学生と合同でのフィールドワークやディスカッション・提案などのプログラムを経験できたことは、単に学問的な学びというだけではなく、あたたかくて、大きな何かも得ることができたものであったと確信しています。
 清州大学校の学生との別れ際に流した綺麗な涙が、このことを証明しています。