アンケート調査の実施・明延鉱山の調査

 阪南大学国際観光学部和泉研究室は「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。平成27年度から兵庫県養父市大屋地区において、豊富な地域資源を観光資源として活用する観光地域づくりデザインを思考・実践し、コミュニティーベースの経済振興を生成しながら、地域基盤の強化や活性化を目指すという取り組みを養父市商工会との産学連携という形態で共創的に展開させています。平成30年度は、3月に卒業した先輩の活動を引き継いだ新3回生が実践的な活動を展開する予定です。5月13日・14日の1泊2日の行程で今年度1回目のフィールドワークを実施しました。

5月13日

 今年度は、「農」と「観光」をキーワードに実践的な研究活動を進めていく予定ですが、まずは、特産品の1つである「ニンニク」を中心に進めることになりました。まずは基本的な事項を整理し、活動に活かしていくためにアンケート調査を実施しました。アンケート調査は、大屋アート村ビッグラボの私たちの研究室が企画・実施している写真展「養父愛がやぶぁい」の展示会場を中心に行いました。それほど時間があった訳ではありませんが、当日は大屋アート村ビッグラボにおいてイベントが行われていたこともあり、100名を超える方々にアンケートにお答えいただくことができました。これからの活動につなげていきたいと考えています。
 また、写真展も多くの方々にご覧いただくことができ、期間中にみなさんの手形スタンプで作品が完成するという「2本目の大桜」もみなさんの手形の花びらにより満開となり、素敵な桜が完成しました。

大桜の手形スタンプも増え、満開になりました
(左:4月5日→右:5月13日)

5月14日

 翌日は、明延近代鉱山研究長の和田所長に明延鉱山や鉱山労働者が使用していた社宅、学習館などについてのお話を伺いました。また、「鉱石の道」明延実行委員会の小林会長が営まれている酒屋において、鉱山でねかせた日本酒「明延」を試飲させていただきました。明延鉱山についても、観光振興や地域づくりの観点から、活用などのデザインを思考・提案し、実践していく予定にしています。