活動テーマ:岡田浦漁港活性化プロジェクト
産学連携先:岡田浦漁業協同組合


 私たちは、朝市・海鮮バーベキュー・関空クルージング・漁業体験など、いわゆる、漁業という枠を超えて様々なことにチャレンジし、観光客などの集客に努めている岡田浦漁業協同組合(大阪府泉南市)と連携し、本学のキャリアゼミという制度を用いて、漁港の活性化プロジェクトに取り組みました。
 私たちは、前年度に岡田浦漁港で開催するイベントデザインの提案などを行なってきましたが、今年度については、「漁港のPRポスターを作成する」という内容で活動を進めてきました。ポスターには、私たちが前年度のイベントデザインの提案に取り組んだ際に行ったフィールドワークや今年度2回生と合同で行ったフィールドワークなどにおいて、「楽しい!」・「こんな経験初めて!」「多くの方々にぜひ知って欲しい!」と感じた内容を取り込もうと考えました。今回作成したポスターを見て多くの方々が、岡田浦漁港へ来ていただけると嬉しいです。

国際観光学部 4年生 中澤 光

成果物(ポスター)

学生活動状況報告

 岡田浦漁港をPRするためのポスターを作成するというテーマを聞いたとき、正直、「すぐに終わる簡単な活動である」と感じました。というのは、前年度、私たちは漁港で開催するイベントのデザインを提案するという内容で活動をしていたのですが、イベントの中身の検討はものすごく大変でした。ゼミを3つのグループに分け、各々のグループで検討を重ねたのですが、なかなか意見がまとまらず、また、先生からもなかなかOKをもらうことができず、時間がかかった記憶がありました。それに比べればポスターの作成はスムーズに進むのではないかと思いましたが、実際はどの写真を使用すれば、私たちの気持ちや言いたいことが最も伝わるのかの検討で意見が分かれ、時間がかかりました。しかし、就職活動や卒業論文などで時間を取られる私たち4回生に2回生も加わってサポートしてくれることになり、納得のいくポスターを作成することができました。このように、下級生とゼミ活動が出来たことも大きな学びとなりました。

国際観光学部 4年生 立花 満理奈

参加学生一覧

池上 小百合、川脇 里菜、立花 満理奈、藤田 彰吾、宮田 保乃香、湯栗 未名実、町野 早彩、荒川 恵梨香、板金 優依、井上 直子、鶉野 昴、田上 未采、中澤 光、中野 莉菜、前羽 駿亮、道井 美希、光谷 彩
稲垣 紗菜、岩田 悠佑、清水 遼、山下 美羽、高田 有規子、小田原 由依、甲斐 雅人、川野 瑞歩、窪 悠里、田中 晃太、大門 沙紀、富田 いずみ、中野 美紅、野崎 伶奈、ボウ ティ、松岡 愛、門前 周

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

岡田浦漁業協同組合
事業部 田中 良尚氏

 岡田浦漁港は、大阪府下で唯一、地引網体験ができる漁港であり、漁船に乗り関空へ着陸する飛行機を至近距離にて見学する関空クルージング、バーベキュー、朝市など、観光分野への事業展開にも積極的に取り組んでいる漁港ですが、近年、観光客は減少傾向にあります。
 今回、阪南大学国際観光学部の和泉ゼミの学生さんに、PRポスターを作成していただきました。漁港への集客ツールの1つとして活用させていただきます。ありがとうございました。

教員のコメント

国際観光学部 和泉 大樹准教授

 岡田浦漁港は、大阪府泉南市に所在する漁港である。私の研究室では、平成26・27年度、泉南市の依頼を受け、泉南市の観光地域づくりデザインの提案を行った。その提案の1つである「タコ壷」を活かした観光地域づくりというデザインが採用され、地域住民が中心になり観光地域づくりがスタートした。これらの状況は新聞やTVなど、メディアでも広く取り上げられた。その際、岡田浦漁業協同組合に協力をいただいたことがきっかけで、漁業協同組合から漁港の活性化についてのプロジェクトを共創的に展開することを打診された。
 平成28年度は、漁港におけるイベントをデザインして提案を行ったが、平成29年度については漁港のPRポスターの作成を行った。今回の活動は、4回生と2回生の合同で実施したが、学年の枠をこえた学びの場は、上級生が下級生を引っ張るという構図の中、下級生は上級生から多くを学び、それに答えるべく上級生はしっかりと自分たちの学びを深めるという予想をこえる多くの成果をもたらした。来年度もキャリアゼミの制度を利用し、1事業における2学年での展開を検討している。