国際観光学部の堀内が担当するゼミでは、学生たちが自分で調査テーマを決定し、科学的な観点から複数の地域を比較して、それぞれの地域の特徴を明らかにするフィールドワークを実施しています。2年生である基礎演習履修者には、まずは身近な地域を調査の観点で歩いてもらうことをしました。これまでに、阪南大学近辺を歩くフィールドワークを2回実施しています。
 このたび、宝塚と有馬を比較するフィールドワークを11月22日に実施しました。どちらも六甲山系の北側という、都心から少し離れた場所にあります。大阪・神戸へのアクセスなどは似通っています。宝塚歌劇団、有馬温泉というコンテンツをもっています。しかし、同じ日に訪れてみたところ、街の作りや人の様子などかなり違っていることがわかりました。学生たちは、落ち葉やゴミの量、トイレのバリアフリー、空家の数、外国人観光客の様子、歩いている人における家族連れの数や年齢層、駐車場に停まっている車のナンバープレートなど、それぞれテーマを決めて定量的に調べています。見た目の印象を客観的な指標でどのように理解できるか、その違いの背景にはどんな要因があるかを考える機会としています。