国際観光学部の堀内が担当する専門演習1(3年次ゼミ)では、学生たちが自身で問いと仮説をたて、調査で検証するフィールドワークをおこなっています。今年度は近鉄奈良線・阪神難波線を使って電車一本でつながっている奈良市と神戸市の比較調査を行います。大阪の難波を挟んで、それぞれ観光地として有名ですが、日本らしさを残している奈良(奈良公園・ならまち)と、異国情緒のある神戸(異人館通・南京町)では、街の景観、客層、販売される商品などが異なるのでは、というのが仮説です。
 この仮説を検証するため、まずは7月23日に奈良市内での調査を実施しました。調査項目はショッピングモールの構造、神社の客層、町並みの構成、広場で写真を撮っている客の比率、自動販売機の種類、喫茶店の特徴、土産物の種類など、多岐にわたります。得られた結果を、あらためて後日に実施する神戸と比較することで、仮説を立てて検証することの難しさと楽しさを、学生たちは理解してくれるものと期待しております。