大阪平野は西が海に面しているいっぽう、北・南・東を山に囲まれています。関東平野に比べれば平野の面積が狭いため、すぐ近くで自然体験が可能です。withコロナの時代において、近場での自然体験が、観光振興においてますます求められていくはずです。しかし登山は危険を伴います。山歩きにおいては楽しみつつも、自分のペースを守りながらの観光がますます求められていくはずです。
 そこで国際観光学部の堀内が担当する基礎演習(2年次ゼミ)では、2020年11月9日に奈良県生駒市から大阪府東大阪市にかけてなだらかにそびえる生駒山の探索をおこないました。調査目的は山歩きをしながらSNS映えする写真をとる、あるいは写真が撮れそうな場所を見つけることです。しかしどのような写真が映えるのか、教員自身がよくわかっていません。そこで学生たちに自由な考えのもとで歩き、写真撮影などをしてもらいました。以下、各学生の報告を紹介します。

赤路栄一郎

 今回のフィールドワークでは大阪府と奈良県にまたがる生駒山に行った。今回の目的は綺麗な写真を撮影することである。まず近鉄生駒駅を降車し、徒歩3分ほどにある近鉄鳥居前駅にてケーブルカーに乗車した。
 1枚目の写真のように、カラフルなものとなっており猫や犬の形をしたものも存在する。内装は景色が見やすいように窓も多く、急な傾斜に合わせ、車両も傾いた構造をしている。今回、私たちは登山や観光のために利用したが、地元の人間は普通の交通手段として利用しているようだ。駅からの眺めは絶景であった。2枚目の写真は宝山寺駅からの眺めである。また、絶景の他に、昔の赤線地帯なども拡がる。現在は通常の旅館として営業しているそうだが、日本の観光の歴史を学ぶ上で重要であると考える。健全な男子として非常に興味深い。
 ケーブルを乗り継いで山頂に到着すると、生駒山上遊園地があり遠足の小学生や親子連れ、夫婦やカップルなどが遊んでいた。USJなどに比べると規模は小さいものの、アトラクションも数個あり非常に良い施設であった。ぜひ友人などと行ってみたいと考える。
 ここから下山していくのだが、正直「ここは本当に道なの?」と感じた。そのくらい足場も悪く、木々が茂っていた。皆すべったりしていて、今思えば危険であった。
 夏も終わり冬に向かっていく中、紅葉も見られた。非常に良い写真を見込むことができた。その後、大阪府側の近鉄瓢箪山駅まで徒歩で向かい解散となった。
 今回、自然に囲まれた生駒山に赴いたが、非常に良い写真も撮影することができ有意義なフィールドワークになったと考える。しかし、下山する際時間がかかったことや昼食が非常に遅くなったなど反省点も多々見られる。次回はもっと計画性を持ちフィールドワークを行いたいと考える。

小田宙士

 まず、生駒山に行くこと自体が人生で初めてでとても楽しかった。また、山を降りる時にも十数人の人とすれ違った。
 趣味をしている時の人は、人間性が全面に出る。私たちを孫のように扱ってくれた3人の男性の、言葉の一つ一つに重さを感じた。元々の目的は「映えスポット」で、当然写真は撮った。しかし、目的以外にも自分たちの経験になることがあっても良いのだろう。ああいう70代になりたいと思った。

和田賢弥

 ゼミ活動で生駒山にフィールドワークに行きました。写真をいっぱい撮り、withコロナについての観光を考えようという目的で向かいました。
 まず初めに近鉄の鳥居前駅からケーブルカーで生駒山頂に向かいます。私は生駒に初めて行ったのですが、率直にとても自然に囲まれていい所だなと感じました。生駒山上駅に着いたら生駒遊園地があり、様々なアトラクションや子供向けの施設が多々ありました。また、遊園地からの景色がすごく良く大阪市内を一望できます。とても絶景です。生駒遊園地は子供向けですが、この景色は大人が見ても楽しめるスポットであると感じました。
 次に今回のメインである生駒山を下山しました。私は登山は初めての体験でした。山道はすごく急でとてもしんどかったのですが、空気がとてもきれいで心が癒されるような気がしました。私は、登山は今のコロナ時代に合っていると感じています。理由は、空気がきれいで人もあまりいないので接触し、飛沫の心配などが全くない。また外なので、空気などもすごく綺麗なのでとても良いと感じました。登山自体はしんどい時もありますが、終えた時の達成感はとても感慨深いです。

前田侑

 11月9日に奈良県生駒市と大阪府東大阪市の県境にある生駒山を目的地とし、フィールドワークを行った。近鉄生駒山駅に集合し、徒歩で近鉄鳥居前駅に行き、ケーブルカーに乗り生駒山上遊園地に向かった。生駒山上遊園地から下山を開始した。
 当初の予定では枚岡駅に向かって下山をし、途中でスリランカ料理を食べる予定だったが、スリランカ料理を見つけることが出来ず、元々予定していた下山ルートを探すことが出来なかったため他のルートで下山を開始した。下山途中で週に1度は登山をするという年輩の方に遭遇し話を聞き下山のルートを教えてもらった。今回のフィールドワークは当初の予定通り進まないことが多々あったが、ルートのマップや現地で出会ったひとのアドバイスを元に満足するようなフィールドワークを行うことが出来た。やはり、現地に行ってみないと分からないことが沢山あるなと思った。生駒山というと暗峠などの歴史を感じることができるスポットがあるのだが、今回のフィールドワークでは下山に体力を奪われ歴史などを学ぶ余裕がなかった。
 しかし、現状コロナの影響で外に出ることが難しい中、自然の中に自分の体を置くことで家の中では感じることの出来ないことや写真では分からない自然の色や奥行きを感じることができた。これらを臨床美術に活かすことができるようにして行きたい。

平塚健

 生駒山に行ってロープウェイで山頂まで行き歩いて帰りの瓢箪山駅まで行ってしんどかったです。しかし、山を下っている中で何組かの人とすれ違ったのですが、挨拶をしてたわいもない話をした事が印象に残っています。普段の道だったらすれ違っても何も無いけど山道だとお互いにご苦労様です僕たちは仲間ですみたいな感じになって話をしてしまうのが山登りの醍醐味でもあるんだなと思いました。
 山登りを通して、本来なら知り合うこともなかっただろう人たちと出会い、意気投合して、会話に夢中になり、ふと気づけば他のメンバーからはぐれてしまいそうになりました。

那須翔太

私は生駒山近くに住んでいますが初めて奈良側から大阪側に降りるという貴重な経験をしました。山登りはしんどさもある中、すれ違う人々が挨拶をしてくれました。自然と共存しつつ開放感を味わうことで、体の中から汚物が消えるデトックス感を体験できました。そして大阪側まで降りてきてご飯を食べて、失ったものを回復したような達成感を味わうことができました。疲労感もありましたが、このような経験は中々自分から進んで体験することがないので、貴重に感じました。翌日の筋肉痛がそれを物語っていました。