新型コロナウイルス感染症の蔓延のために、かつてみなが楽しんでいた観光の多くが制限を受けています。3密を避けることが強く求められる中で、大都市や娯楽施設、飲食店、各種の集まりを対象とした観光は制限を受けざるを得ません。そうしたなかで私たちが注目すべきなのは、身近な里山や河川などを対象とした観光です。しかし、ふだん人工の光に慣れてしまった私たちは、自然が発する色彩の美しさには気づきにくくなっています。じぶんたちの感性を最大限に研ぎ澄ませることが、自然を対象とした観光では求められていくはずです。
 そこで堀内が担当する基礎演習(2年次ゼミ)では、臨床美術の手法をもちいて学生たちの感性を鍛えています。株式会社フェリシモの有志によって開発されたRin-b!を利用して、それぞれが絵画作品をつくり、完成した作品の良い部分を互いに見つけ、褒め合います。このプロセスを通して各自の感性が鍛えられるだけでなく、他人の感性に気づき、お互いが違う人間であるという当たり前のことを理解するようになります。これまでに学生たちが作った作品を写真で紹介します。国際観光学部の堀内の研究室の前に飾ってますので、もし機会がありましたらご覧になってください。