国際観光学部 堀内ゼミのゼミ活動報告(8)

今回は、これまで紹介できていなかったフィールドワークについて、そして学生が地元でおこなったフィールドワークについて報告します。

 堀内准教授が担当する地方創生ゼミの活動報告(その8)をお届けします。
 堀内2年生ゼミは全員が日帰りでのフィールドワークを実施しています。今回は、これまで紹介できていなかったフィールドワークについて、そして学生が地元でおこなったフィールドワークについて報告します。フィールドワークを通して、各ゼミ生が自身の関心を明確にし、来年度以降に自発的に研究ができるよう、ゼミ活動を実施しています。
 丹田、久米、福田が報告を行います。

国際観光学部2年
 丹田 実来

 淡路島にある「あわじ花さじき」は、季節ごとに変わる様々な花を辺り一面に見られる人気スポットです。私はあわじ花さじきを調査地として、訪れた観光客はどんな目的で、どんな人とそこへ訪れていたのか、その年齢層がどのようなものか、直接観察に基づいた調査を約1時間して参りました。
 まず、第一印象で感じたのはお花を見に来られていた方が多数であったということでした。そしてスマートフォンや一眼レフカメラなどで撮影している若者がこの調査で多く見られました。私が訪れたのは秋頃であり、丁度この季節はコスモスが辺り一面に咲いてありました。このことから写真に残すことにより写真映えになったり思い出の写真になったりと、花を見に来るだけでなく写真をとることにも若者が訪れた理由の一つになっているのではないかと感じました。そして、若者だけでなく50代から60代の老夫婦やツアーなどで来られる方々も多く見受けられました。
 今回は秋頃に調査に行きましたが、冬・春・夏も調査をおこなうことで、季節によってお客さんの変動があるのか、注目したいと思います。

国際観光学部2年
 久米 智大

 私は高知県日高村の調査をしてきました。日高村を観光目的に訪れている人達に、どこから来ているのかを尋ねました。その結果、県外から来ている人はほとんどおらず、高知市内から来る人、日高村の住民が大半でした。そして、彼らが何を目的に日高村を訪れているのかも聞いてみました。2年ほど前に出来たオムライス街道と村の駅「ひだか」を目的に来ている人が多いことが分かりました。オムライス街道は、日高村村長の意向により、日高村にある飲食店が、特産のフルーツトマトを活かしオムライスを作った事が始まりです。調査で改めて感じたのは、日高村は県外などから観光しに来るというよりも、地域の住民が気軽に立ち寄り、新鮮な野菜などを買いに村の駅に来るなどの、非常に人情に溢れた場所であるということです。私自身、また来たいと思える村でした。

国際観光学部2年
 福田 奨

 私は自営業に関心があります。そこで、株式会社「つじい」とhair salon sailに話を伺いました。質問の内容は、
  ①お金をどう集めたか
  ②なぜ起業しようと思ったのか
  ③なぜその職業なのか
  ④起業してから今までどうやって乗り越えてきたか
  ⑤お客さんをどうやって集めたか、の5つです。
 株式会社つじいは、バイクの販売や修理など、さらに船や農機具などの修理もしています。質問に対する答えは、
  ①自分で貯め、その資金を設備費用で使い、建物は相続で建ててもらった。
  ②元々働いていた店のやり方、考え方が合わないし、自分でやると強い意志があったから。
  ③バイクや機械が好きでバイク屋しか知らないから。
  ④お客さんを裏切るのはいけないから。
  ⑤8割は、お客さん同士の紹介や前のお客さんの引き継ぎ。あとはホームページなど。
 以上のような回答でした。

 hair salon sailは開業して3ヶ月ぐらいの美容室です。質問に対する答えは、
  ①自己資金+国民金融公庫から様々な審査を通過し借りた。
  ②③最初からしたいことだった。
  ④手を抜かずに常に全力ですること。
  ⑤前のお店の引き継ぎやビラ配り、身内やお客さんからの口コミ。
 以上のような回答でした。
 2つのお店に話を伺い、自営業をする人は様々な工夫や考えを持っていることが分かりました。身分の保証をしてくれる人がいない分、自分自身がしっかり店の管理をしないといけないことを改めて学べました。

堀内ゼミ活動報告