国際観光学部 堀内ゼミのゼミ活動報告(3)

9月22日(金)〜24日(日)、堀内ゼミは、鳥取県の若桜町でゼミ合宿を行いました。

 堀内准教授が担当する地方創生ゼミの活動報告(その3)をお届けします。
 9月22日(金)〜24日(日)、堀内2年生ゼミは人口減少地域が抱える課題を発見し、その解決策を考えるため、鳥取県若桜町でのフィールドワークを実施しました。これまで吉兼秀夫教授ゼミが担当してきた阪南大学と若桜町の社会連携事業を今年度から堀内ゼミが引き継ぎました。
 若桜町では人口減少に伴った様々な課題が生じています。今回、はじめて若桜町を訪問した学生たちは、まずは若桜町の現状を見て、引き続き若桜町を訪れ地域の方々と交流することで、若桜町だけでなく、人口減少地域全体の課題を解決する方策を勉強していくことになります。
 今回は、ゼミ生を代表して、樽本、安井、大矢、尾西が報告を行います。

国際観光学部2年
 樽本 稜大

 私たち堀内ゼミは鳥取県の若桜町に三日間のフィールドワークに行きました。そこで様々なことを学び、様々なことに取り組みました。
 若桜町は鳥取県の最南東部にあり、周りには山がたくさんあり自然にあふれた土地です。フィールドワークに行く前から事前授業で若桜町での鹿や猪による野獣被害については調べていたのですが、実際にその地に行き、現地の人の話を聞き、作物の野獣被害の実際の様子を聞きました。残念ながら私たちは実際に野生の鹿を見ることは出来なかったのですが、現地の人は普段から当たり前のように見るそうです。
 野獣被害の話だけでなく、若桜町には若者が極端に少なくお年寄りしかいないという現状も知りました。現在ではそれに対策するために若桜町は子育てをする若者世代が住みやすくなる、「子育てを支える町」にしようと努力しています。例えば組合が経営しているアパートの家賃を安くするなど、子育てをしながら生活するにはとても快適な環境が整っています。
 私たちはこのフィールドワークで若桜町の現状をよく知り、どうすれば若桜町を人が来る町に出来るか考え学びました。また冬にも若桜町に訪れるので、もっとよく深く若桜町のことを知り、今後の課題を見つけていきたいと思います。

国際観光学部2年
 安井 希帆

 鳥取県若桜町の人口減少を食い止めるために現在行われている対策と課題について調査しました。
 現在、若桜町ではUターンやIターンを積極的に受け入れるために、移住者に対して補助金を交付しているそうです。また、若桜町の小中学校を統合し新しく若桜学園が設立され、子供たちが教育を受けやすい環境を整えています。以上のように、家族でも移住しやすい若桜町ですが、旅行者に対しての環境は整っていないように思いました。
 若桜町は多くの自然に囲まれており、美味しい野菜や、ヘルシーな鹿肉、ピンクのSLなど魅力のある町です。しかし、宿泊施設は氷ノ山のスキー場付近にしかありません。そこで、空き家を利用した民泊を提案します。既に、ふるさと鳥取県定住機構で空き家をお試し住宅として始めているそうですが、期間が3日から3か月でした。この期間を一泊二日または、二泊三日で運営をし、気軽に宿泊をしてもらうのはどうでしょうか。宿泊場所があることで遠方からでも観光をしに行きやすいので、多くの人々に来ていただけると思います。そして旅行者にSNSなどで口コミを広めてもらえれば、最終的に移住者の増加に繋がるはずです。

国際観光学部2年
 大矢 萌々華

 2泊3日で行った若桜町のフィールドワークの中で地域おこし協力隊で若桜町に移住された2名の方と役場の方、ゼミ生全員で約2時間のディスカッションを行う機会がありました。そこでは、地域おこし協力隊として若桜町に来た理由など、さまざまなことを話しました。その中で「地元の人は地元が当たり前なので魅力はわからない。だから外(地域外)からの視点が必要だ。」というお話が印象に残っています。私から見た若桜町はSLがあり自然豊かでのんびりできるところが魅力です。しかし、それは地元の人にとっては当たり前の光景です。
 このことに関係していると思ったことが「若桜町には宿泊施設がない」ということです。地元の人にとっては当たり前なのでしょうが、旅行者にとっては大問題です。このことから、若桜町自身に観光地としての視点があまりないと感じました。これから観光を通して地域活性化を行うなら、宿泊施設を作るべきであり、もし難しいなら、地域おこし協力隊で民宿や旅館の経営に興味を持っている人を募集していくのも活性化に繋がるのではないのかと感じました。
 まだ1回目のフィールドワークだったので、これからさらに深く学んでいき、さらに考えていきたいです。

国際観光学部2年
 尾西 大貴

 フィールドワークを行った若桜町にて、農作物に深刻な被害を及ぼす鹿や猪などの害獣問題を解決する策として、今回私は鹿肉を使用してジビエ料理に挑戦しました。
 鹿肉には独特の臭みや癖が強く、牛肉と比べると肉質はとても硬いです。そこで、肉の臭みを消し柔らかく食べやすい状態にする為、煮込み料理を作ることに決めました。初めに鹿のテール肉全体に火を通してから赤ワインで半時間ほど煮込んでいきます。肉を煮込む間に野菜を刻んで炒めていき、下準備をします。煮込む時間が経過したら寸胴鍋を用意して煮込んだ肉と炒めた野菜を入れ、香辛料を加え更に数分煮込めば完成します。当日に揃えた材料の都合上、今回はカレーライスを作りましたが、ビーフシチューの牛肉を鹿肉に代用して調理すれば美味しく仕上がります。
 鹿肉を使った調理に初めて挑戦し試食しましたが、通常のカレーライスと味は変わらず鹿肉独特の臭みと癖は感じられませんでした。鹿肉自体の味や食感も牛肉とたいして変わらず味わい楽しむことも可能です。
 ≪材料≫
 ・鹿テール肉
 ・玉葱
 ・人参
 ・茄子
 ・とまと
 ・塩
 ・胡椒
 ・赤ワイン
 ・ローリエ(ハーブの代用)
 ・香辛料(クミン、ガラムマサラ)
 ・カレーのルー(バーモントカレー)

堀内ゼミ活動報告