2019.1.22

新製品事業化における市場開拓の学習と利用シーンの開発(平面スピーカの災害避難誘導への活用可能性の評価)

活動テーマ:新製品事業化における市場開拓の学習と利用シーンの開発
産学連携先:ヤマハ株式会社 新規事業開発部(NBDD)


 企業では研究開発を通して様々な製品候補が開発,制作されています.その中で有力な製品候補に対して,利用・活用シーンの探求を進めながらその製品・サービスの販売形態などのビジネスモデルを構築し,事業展開の可能性が検討されています.事業展開決定された後,それまでに探求した利用シーンやユーザエクスペリエンスを軸にして製品・サービスのマーケティングが展開されています.このような製品・サービスの事業化検討はあらゆる企業において不可欠な活動と言えます.
本活動では,このような企業の製品開発から製品化へのプロセスを実地に学ぶとともに,ユーザ視点での新たな利用シーンの開発に取り組んでいます.現在ヤマハ(株)では,指向性をもつ平板スピーカ(Flatone) の事業化を進めるために,当該システムの利用シーンの開発や使用例の収集を行っています.この平面スピーカを用いた災害時避難誘導への活用可能性を評価する活動に取り組んでいます.理系のような実験による評価を進めていますが,実験計画,実験準備,収取したデータ分析を行い,2か月に1度程度の進捗報告を進めています.

プロジェクトの概要

(1)メンバー
4年生:小野塚晶洸,坂田圭駿
3年生:玉置和杜,西岡由浩,佐々木健太,澤井奎佑,竹山晃弥,柴田昭人,中村良泰,松崎海斗,奥林洋人,北村健也
2年生:井上翔太,川本信圭,杉田光基,田下大貴,時実亨,中園和希,橋本実可子,丸磨里子,由谷未咲,吉岡蓮,渡邉開

(2)これまでの活動
以下の3つの実験テーマを設定し,全員で実験に取り組んだのちに,データ分析を行った.
(a)格子状直線走査された音刺激の知覚,音種別,音源遅延時間,SP間隔などの検証
(b)十字状の屈曲走査された音刺激の知覚,音走査パターン(直進,屈曲)の検証
(c)避難誘導のための音響刺激追従実験,音響刺激に追従行動の可能性

(3)協力企業への中間報告会
2018年5月17日  キックオフミーティング
 3年生による音響刺激による避難誘導に関する先行研究のまとめ報告
2018年11月15日
 3年生による中間報告
2018年12月8日
 5学部ゼミ発表会で,キャリアゼミの成果報告を,2年生チーム1,3年生チーム1,3年生チーム2が行った.

学生活動状況報告

 音楽分野で著名なヤマハ株式会社から新製品を提供いただいて、その製品の新しい利用方法を検討するHYプロジェクトに取り組んでいます。私たちはFlatone™というコンデンサー型の薄型平面スピーカを、災害時の避難誘導に利用できないかとのアイデアを持ち、Flatone(TM)を用いた避難誘導システムに関する実験を進めてきました。ヤマハの方々からは機材の提供だけでなく、実験ではさまざまな協力や助言をいただきました。こんな著名な企業方々と共同でゼミ活動を行うことができ、企業の方から企業人としての意見を伺う機会を持てて、他のゼミにはない貴重な経験ができました。12月には5学部合同で開催されたゼミ発表会で実験の中間発表を行いました。100人以上の前での発表は、自分にとって新鮮であったし、いい経験になったと感じました。これまで、ゼミの時間はもちろん、時間外でもグループのみんなで集まって「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤し、発表資料を作り上げました。自分たちの発表の時は緊張しましたが、普段あまり交流の少ない他学部のゼミの活動内容を聞いて異なる分野の取り組みにも興味が持ちました。自分たちとは異なった考えの活動報告を聞き、それがいい刺激になって、もっと自分たちも頑張ろうと感じました。

経営情報学部 柴田 昭人

参加学生一覧

4年生:小野塚晶洸,坂田圭駿
3年生:玉置和杜,西岡由浩,佐々木健太,澤井奎佑,竹山晃弥,柴田昭人,中村良泰,松崎海斗,奥林洋人,北村健也
2年生:井上翔太,川本信圭,杉田光基,田下大貴,時実亨,中園和希,橋本実可子,丸磨里子,由谷未咲,吉岡蓮,渡邉開

ゼミ集合写真