2018.5.16

企業の製品化プロセスにおける製品利用シーンの開発

活動テーマ:企業の製品化プロセスにおける製品利用シーンの開発
産学連携先:ヤマハ(株)  新規事業開発部


 三好ゼミのキャリアゼミは、体験を通してビジネスマンの企業活動を学ぶことを目的としています。本年度は、ヤマハ(株)新規事業開発部に協力を得て、新製品を事業化するプロセスを学ぶとともに、その活動に貢献することを目標に活動を展開してきました。
 ヤマハ(株)新規事業部では、マルチアングル同期システムChimeCaや紙製平面軽量スピーカFlatoneなどを事業化するために、これらの製品を様々な団体にモニター使用してもらいながら、製品の市場性や事業化の展開方法を検討されています。また、製品に対する改良点や不足機能に関する意見収集も行われています。三好ゼミのキャリアゼミでは、これらの企業担当者の活動を学ぶとともに、ChimeCaやFlatoneをモニター使用してもらえる団体を検討して、協力要請、意見取りまとめを実践的に行いました。
 ChimeCaに関しては、本学の強豪クラブへのモニター使用協力をお願いし様々な意見収集を行い、ヤマハ担当者に報告しました。また、Flatoneに関しては、避難誘導システムへの組み込みを検討するために、Flatoneから発信される音刺激に対する聴覚特性を実験によって調査しました。これらの成果を2か月に1回本学で中間報告するとともに、年度末の3月にヤマハ豊岡工場にある研究開発部で報告を行いました。
 学内においても4学部ゼミ発表会を12月に開催して、これらの活動の中間報告を行いました。自らの意見やアイデアを簡潔に表現する能力や他者からの意見を理解しそれに応答する能力は、コミュニケーション能力の基本能力で企業人として求められる能力だと思いますが、これらの活動を通して学生の発表力の育成ができたのではないかと感じています。
  • ヤマハ訪問

  • ヤマハでの発表

  • 活動の様子

  • 中間報告会

学生活動状況報告

キャリアゼミで学んだこと、感じたこと

 企業では新製品やサービスが考案され、市場でのニーズの掘り起こしを行いながら、それらが利潤を出せるような製品やサービスに展開する企業活動があり、新製品やサービスの事業化といわれている。キャリアゼミでは、ヤマハで展開されている新製品の事業化活動を学ぶとともに、製品の利用シーンの考案や実際の利用を想定した時の製品特性の分析に取り組みました。
 利用シーンを検討する上で、まずその製品の特性について学び、何が可能で何が不可能なのかを把握することが大切だと感じました。また、人の意見を聞くことによって、自分が思い付きもしなかったようなことや、新しい発見があり、そこからさらに新しいアイデアへと繋げていくことが重要で且つ、グループワークの最大の利点であると感じました。また、企業の方々とのミーティングでは、企業の方々のプレゼンの資料1つとっても、完成度の高く魅力的なプレゼン方法を学ぶことができました。このような企業の方々とのプロジェクト活動は、体験的にいろいろなことを経験でき、将来に役立つことを学ぶことが出来ました。キャリアゼミ全体をとおして、1つの事を成し遂げる為に朋輩と協力することの大切さを学ぶことができたと思います。

経営情報学部 3年生 天満 昴稀

参加学生一覧

3年生
菊地 将太、坂田 圭駿、天満 昴稀、濱中 康介、林 真也、森田 一聖、山本 昌、若山 義人、小野塚 晶洸

2年生
北村 健也、佐々木 健太、柴田 昭人、玉置 和杜、中村 良泰

連携団体担当者からのコメント

ヤマハ株式会社 研究開発統括部 研究開発企画部 事業推進グループ
川原 正順氏

 ヤマハ研究開発統括部では、音や音楽に関する基礎技術の研究から、その研究成果を具体的に展開する商品の開発に繋がる技術プラットホームの整備を進めています。その中から近い将来事業化が見込めるChimeCa(マルチアングル動画同期システム)やFlatone(静電型平面スピーカー)の利活用シーンの創造や応用技術のイメージングについて、阪南大学経営情報学部の三好ゼミの皆さんを中心に、様々な形でご協力を頂いております。お陰様で、具体的且つ実践的な情報が得られ、大変感謝致しております。
 とりわけ、トランポリン部をはじめとする強豪スポーツ部でのChimeCaの活用では、具体的な操作性の向上に繋がる貴重な情報を得る事が出来たり、Flatoneではその特徴的性能を生かした避難誘導場面での活用の可能性についてなど、学生さんが精力的に課題にチャレンジし、興味深い結果やアイデアを得られた事は当社にとっても有意義な事であり、それらに貢献出来た事は喜びでもあります。是非今後とも継続的に協働させて頂ければ幸いです。

教員のコメント

経営情報学部 三好 哲也教授

 三好ゼミのキャリアゼミでは、ヤマハ(株)新規事業開発部に御協力を得て、マルチアングルビデオ同期システムChimeCaや平面軽量紙製スピーカFlatoneの2製品の事業化プロセスを学ぶとともに、そのための様々な活動の中で、参画できる活動を検討して活動を行いました。キャリアゼミでは、学生が考え、行動した結果を定期的に連携企業へ報告する活動を繰り返しました。
 2製品のモニター利用や避難誘導への転用の有効性を確認するために、様々な活動を行ってきましたが、そのための活動計画やその後の活動結果の集約作業をグループ役割分担しながら活動しなければなりません。必ずしも効率的なグループ行動ができていたとは言えませんが、チームで活動する効率的な方法を考える良い機会になったと思います。
 前期最終の報告会を8月に阪南大学で行い、年度末の活動報告会をヤマハ豊岡工場内の新製品事業部で報告しました。また、学内の4学部ゼミ発表会にも参加して活動報告を行いました。これらの発表会では、連携企業の方々に、社会人目線での発表の方法やプレゼン資料の作成方法について助言いただき、学生にとっても学びの多い活動になったと思います。
 自らの意見やアイデアを簡潔に表現する能力や他者からの意見を理解しそれに応答する能力は、コミュニケーション能力の基本能力で企業人として求められる能力だと思いますが、これらの活動を通して学生の表現力や活動力に成長があったと感じています。