2016.3.17

【伊田ゼミ4回生】堀北和希くんが会社を設立(起業)しました

【伊田ゼミ4回生】堀北和希くんが会社を設立(起業)しました

 こんにちは。経営情報学部の伊田昌弘(国際ビジネス論、eビジネス論担当)です。
 伊田ゼミ4回生の堀北和希くんが会社を設立(起業)しました。今回は、卒業にあたって堀北くんに書いてもらった起業に関する記事を紹介します。
 堀北くんは、私のゼミ行事にあって、いつも皆を励まし、ともすると面倒なゼミ行事の幹事を率先して引き受けてくれる、とても人間味溢れる魅力的な学生でした。今後の活躍を大いに期待し、応援したいと思います。

経営情報学部 伊田ゼミ 堀北 和希

1.起業への思い・経緯

 2012年私は阪南大学・経営情報学部に入学した。それまでの私は野球一筋の人生を送っていた。高校では岡山県の私立高校に入学し、甲子園をめざして3年間、「地獄の寮生活」を過ごした。そんな私が起業を目指したのは、高校三年生の夏のことである。夏の大会も終わり進路を決めなくてはいけない時だった。行きたい大学も特になく、今まで勉強というものを一切してこなかった私は困っていた。自分が将来何をしたいのか迷っていた。そうした時、ふと手にした本が人生の転機になったのである。それは経営学について書かれた本だった。私は経営学にすごく興味を持ち将来経営者になりたいと漠然と自分の将来の思いを描いた。
 そこで経営を勉強できる阪南大学に入学を決めた。理由は家から一番近いたからであった。私は名門大学や高学歴に一切の興味がなかった。理由は、結局どこに行ったとしても自分次第だからと思ったからである。その時・その場所・その瞬間、に自分が何を思い、何を考え、何を学ぶかが非常に大切だと思ってきた。それは今でも変わりない。
 そこで、阪南大学に入学以来、大学生活の中で非常に多くのことに私は「挑戦」するように心がかけ、夏休みを利用し海外留学もした。海外で出会った人やモノそしてまったく違った価値観など、本当に多くのことを学ぶことができた。同時に自分の未熟さを思い知ることもできた。
 日本に帰ってきた後、やがて共同代表となる長嶋と出会い、新規事業で営業商材を探しそれを売るために全国を回った。最初は本当に右も左もわからなかったが失敗を重ねるたびに成長した。おかげさまで多くの経営者の方や実業家の方と出会い、そこで繋がった人たちと新たな事業提携をすることもできた。時には何千人という人の前でプレゼンテーションをすることもあった。たくさんの人との出会いのおかげで多くの失敗と経験をすることができた。
 気づけば大学4回生になり、周りが就職活動をする時期になっていた。しかし、私は大きな疑問を抱いていた。それは、なぜみんなは同じ時期に就職先を探し、たくさんの企業にエントリーして同じようなことを面接で話すのだろうか。私は、人生一度きりなのだから、自分がやりたいことをしたい!強くそう思っていた。どんなことをしても必ず失敗はする。就職しても最初は何もわからないし、自分で起業をしても最初は何もわからない。しかしそれは私にとってリスクではなく経験でしかない。失敗すればまたやり直せばいい。それだけのことである。リスクのない人生ほど平凡で面白くない。だから私は起業することを決めたのである。
 私は創立するとき本当に信頼のおける3人の仲間と共同代表になった。そして合同会社として起業し、その会社をadvance groupと名付けた。

2.事業目的

 合同会社advance groupは2015年9月に発足し、この3月で約半年を迎える。現在行っている事業内容としては、オーダーメイドスーツの販売事業、美容品販売事業である。会社の方針として将来的に、それぞれが独立したadvance group傘下の会社になることが長期目標で、それぞれの事業を独立させて経営しadvance groupはそのコンサルティングを行いたいと考えている。また、事業を拡大するうえで人材育成も非常に大切である。私が特に重要だと考えているのは「人間力」と「人脈」である。自分一人がいくら一生懸命勉強してもできる内容には限りがある。それよりも私たちと関わった「立ち見してくれる人たち」とそれを巻き込む「自身の人間力」がこの先の時代では非常に大切だと考えている。そして将来、advance groupで働く人たちが若い世代を人間的に成長させ、日本経済の発展とグローバル化に役立つ影響力を持った人間へと導き、夢を実現させることが出来るような人材になってもらいたいと考えている。若い世代がそれぞれに活躍し地域経済の発展に尽力することで、より良い社会と未来を次の世代に残すことができると確信している。

3.事業紹介

 オーダーメイドスーツ事業  Tiedge

 新たな出会いを最高の一着で!!スーツを着る場面というのは、大切な場面が多い。営業やパーティー、冠婚葬祭などそのシーンは様々である。そのすべてが、最高の出会いになるように自分を魅せる最高の一着を提供したい。そうして生まれたのが「Tiedge」である。「Tie」は英語で「結ぶ」、「Edge」は「縁(えん)」という意味があり、あなたの出会いに最高のご縁がありますようにと願いを込めて、「Tiedge=ティエッジ」と名付けた。
 強みはその価格とバリエーションである。パターンオーダーとは違いフルオーダーなので本当に好きなデザインのスーツを作ることとができる。芸能人がテレビで着ているようなデザインも出来れば、自分で新しくデザインしてもよし、本当に自由だ。それでいて安い。最高級ブランドが扱う生地を取りそろえ一般価格40万円以上するものが約18万円から、一般的に10万円ぐらいのフルオーダーであれば5万円代から提供できるようにしている。理由は生地を縫う職人さんと事業提供しブランドでよくある中間業者をすべて「中抜き」しているからである。

 美容品販売事業

 合同会社advance groupは耀ヘナ研究開発(株)と事業提携し世界性高ランクのヘナを使った美容品の販売をしている。
 ヘナとはインドを中心に自生するミソハギ科の低木で、インドの伝承医学として5千年の歴史があるといわれ、切り傷や皮膚病を治す「神聖な薬草」として扱われてきた植物である。ところで、ヘナには、リラクゼーション・マイナスイオン・保湿抗菌作用・サンプロテクト・抗酸化・消炎などの性質があり、これらは美容効果が見込まれている。
 近年、欧米のセレブリティの間では、ヨガ、ヘナ、ヘッドマッサージ、瞑想など、インドの伝承医療である「アーユルヴェーダ」に由来する習慣が浸透・拡大しており、日本においてもその傾向がみられる。
 現代人のコンディションは、酸化体質、プラスイオン、酸化現象などに影響され、アレルギー体質や肌の不安定化、老化の加速化が進む。炎症・興奮・緊張状態に傾きやすく、疲労やストレスをため込みやすいのも特徴である。不快で不調な「温暖化体質」に対し、弊社では上質な天然素材を用いた安全な製品や、マイナスイオン性質の製品を使用し、身体の「場」を整えることにより、快適で安定的なコンディションに導くという、今までにないコンセプトを提案している。

事業展開の難しかったところ・留意した点

 会社を作る際に特に留意した点が、役割分担である。私たちの会社は合同会社なので役員の中に上司、部下といった上下関係がない。もともと3人が各自で違った個性を持っており、一人ではできないことも三人がきちんと仕事を分担しそれぞれの個性を生かすことができればよりいいものが出来上がると考えているからである。具体的には、集客担当、企画担当、営業担当といった形で分担していて、その他会計やデザインの発案、書類作成なども分担して行うことで、作業の効率化とクオリティの完成度を高めることができてきたと考えている。 
 難しかった点は、書類の作成である。事業の企画書や約款の作成など今まで教わったことがないことが多く、それを一から作り上げるのは本当に苦労した。しかし、今までたくさんの人たちと出会い関係を築いたことが功を奏し、多くのアドバイスやサポートを受けることができ作り上げることができた。

4.今後の抱負

 今年は新事業として、飲食店を開業する予定である。そこで初のアルバイトを採用する。人材育成に重点を置く弊社は、その人たちが将来独立して活動できるように教育し支援していきたいと思う。
 今後、多くのお客様やクライアントの方と出会い、少しでもいい出会い、価値ある人間関係の構築ができるように精進していきたい。そして弊社と関わっていただく方に「ありがとう」と言っていただけるよう、一生の付き合いができるように私たち自身がますます成長していきたい。

代表PR紹介

堀北 和希

 海外留学の経験があり、世界観が広くあらゆる角度から物事をとらえることが特徴と考えている。帰国後、経営学を学び、個人事業主として長嶋とともに全国を回り、200人以上の組織をコンサルティングし、1000人以上の前で講師としてセミナーを開くなどの実務経験がある。また、同世代のコミュニティが非常に多く若い世代の集客やイベント行事の集客に強い存在である。

長嶋 夕貴

 個人事業主として過去に投資やMLMなどの実務経験もあり特に、MLMでは1000人以上の組織を、約3年間以上コンサルティングするなど人材育成と人脈のコミュニティ能力が非常に高く著名人との交流も深い。そこで得た信頼と人脈を集客に活かし飲食店事業では、イベント行事などお店を盛り上げていくとともに、アルバイトの人材を育成し2店舗目以降の店長候補を育成する。

須方 舞華

 実家が東京新宿でイタリアン料理屋を経営し、そこを将来経営したいという目標がある。東京と大阪で6年以上、飲食店に勤務し経験を積み持ち前の明るさと愛嬌で須方に会いに来るお客様も多い。そのつながりもあり東心斎橋界隈で飲食店を経営している知人が多く何かトラブルがあった際など、手厚いアドバイスやサポートを受けることができる。
 須方は心斎橋界隈の友人やお客様、飲食店経営者の繋がりが非常に多いことから、飲食店事業では集客をメインで行うことで時間帯を問わず集客することができる。

おわりに

 今回、私の学生時代に行ってきた起業体験と今後の抱負について書いてみないかと、私のゼミの指導教員である伊田先生に言われた。卒業に当たり、阪南大学における締めくくりとして、大学のWEBに公開してもらえるということで、私の体験を書いてみた。伊田ゼミでは、経営に関していろいろなモノの見方があること、地味だが古典学説の理解が大切であること、時代のトレンドと最新のビジネスモデルには歴史研究が意外に深く結びついていることなど、そして日本と世界を比較することが多かった。良いゼミで学ぶことができたと考えている
 卒業に当たって、伊田先生、そしてゼミの友人たちに感謝したい。