2017.6.9

【eビジネス論】グローバル社会で成功するための3つのアドバイス:山岸ロハン氏(「インフォキュービック・ジャパン」社長)をお迎えしました。

【eビジネス論】グローバル社会で成功するための3つのアドバイス:山岸ロハン氏(「インフォキュービック・ジャパン」社長)をお迎えしました。

 こんにちは。経営情報学部の伊田昌弘(国際ビジネス論、eビジネス論担当)です。

 2017年6月2日(金)、経営情報学部「eビジネス論」(受講生250名)の講義では、特別講師として、東京から「インフォキュービック・ジャパン」 代表取締役社長 山岸ロハン氏をお招きし、特別講義が開講されました。
 山岸氏は、米国で最初に起業し、その後日本法人「インフォキュービック・ジャパン」を設立した、いわば「ブーメラン企業」の創業者です。現在までに、国内外の企業500社を越える多言語によるWEBマーケティングの実績を持ち、日本のWEBマーケティング支援の分野で第1位と称される高い実績と信用力を誇っている会社の社長さんです。
 山岸氏による本学での特別講義は2016年に次ぐ2回目であり、今年もホットで新しいトピックについて語ってくださいました。

インフォキュービック・ジャパンの紹介

設立:2007年 米国で2002年に創業した後、日本法人設立
本社:〒160-0023東京都新宿区西新宿7-7-29 西新宿ビル7F
日本では熊本市に展開。海外では米国の他、中国にも展開。

「100年続くグローバルインターネット企業を目指して」2002年に創業された。
大手有名企業の他、多数の中小企業による海外展開の支援を手掛けてきた。多言語サイト制作、海外検索エンジンマーケティング、海外SNSの活用などな場広く展開しており、最近では越境ECシステム、インバウンド集客支援などの分野で注目される企業である。

【講義内容】グローバル社会で成功するための3つのアドバイス

 最初に山岸氏の生い立ちから、米国留学、起業、そして現在に至る自己紹介から始まった。「予測できる人生はつまらない」という山岸氏の人生を振り返っての言葉は印象にとても残るものでした。また、働きがいのある会社=Best Workplaces 2017に選出されたことも紹介されました。

 さて、今回の講義内容について、山岸氏の配布資料と私(伊田)の講義メモを入れ混ぜて紹介していきます。

最近のeビジネスってどんなのがあるの?

 UBER(自分の車をタクシーに!)、Airbnb(自分の家を宿泊施設に!)、Hulu(映画・ドラマが見放題!)、PAYPAL(Eメール1つで世界に送金!)、COSMERIA(日本の化粧品でアジアに笑顔を!)。これらはいずれもインターネットを使った新しいビジネスです。
 ところで、インターネットとはどういうものでしょうか?一言でいうと、すでに存在しているものをより便利にすることです。昔からあったことをインターネットという技術で、私たちの生活より便利に改善していきます。

■世界のインターネット

 ところで、世界のインターネットはどうなっているのでしょう?2017年3月末時点で、世界の利用人口はアジアでおよそ半分(中国22%、インド14%、インドネシア・日本で4%ずつ)となります。人口当たりの普及率でみると欧米日の先進国がほぼ90%に達しているのに比し、インド34%、中国53%ですから、まだまだアジアは伸びて行くと考えられます。2000年基準の増加率でみてもベトナム、インド、インドネシアとアジア各国が軒並み上位にきます。インターネットは国境を越えた情報網です。eビジネスを考えた場合、インターネット人口が増加する国でビジネスを考えることは重要となります。

■インバウンドについて

 現在、日本で使われているインバンドとは、訪日外国人をターゲットにしたビジネスのことです。日本は昨年(2016年)訪日外国人が初めて2,000万人を突破し、空前のブームになっています。ところで、日本に興味を持つ外国人は、旅行前にネットで場所やプラン比較などあらゆることを検索し、興味あるブログを読んだりします。また、口コミによる観光地やお店の評価を見たりします。さらに日本に来てからWifiのレンタルやSNSでの情報発信、お土産の購入、そして帰国後のブログ配信に至るまで、どのプロセスにおいてもネットを使っていることが特徴です。

■越境ECについて

 ところで、日本に興味を持つ外国人が増えて行くことは、日本にいながらオンラインショップを使って世界にモノを売ることにもつながります。これを越境ECといいます。
 経産省の推計では、日米中3カ国間の越境ECは2013年の1.7兆円から2020年の4.2兆円まで、約2.5倍、規模が大きくなっていくと考えています。特に越境EC人口比率が高い中国(35%)、ベトナム(24%)は重要な国です。
 では、越境ECにおいて、どのようなものが売れているのでしょうか。たとえば、「弁当箱」です。これは日本のキャラクター弁当の解説と相まって、可愛い(KAWAII、キュート)、カッコいい(クール)ジャパン=日本のイメージが人気となっています。KAWAIIBOXというお菓子もビジネス化されています。日本のお菓子を単品で売るのではなく、詰め合わせセットにして、月間契約(毎月配送)に結び付けることで、ビジネスの継続・安定化が図られる工夫をしています。
 ところで、皆さんは、世界各地で、「けん玉」選手権が開催され、「けん玉」のプロが誕生していることを知っていますか?こうした現象は、より高額な「けん玉」がネットで売れることにつながります。「碁石」もそうです。世界中にいる囲碁に興味を持つ人の中には、日本でも滅多に売れない最高級の碁石や100万円もする高級な碁盤を購入したりする人がいます。
 そして、いろいろな商品を知ってもらい、買ってもらう手法に検索エンジンマーケティングがあります。

■検索エンジンマーケティングとは?

 そもそもGoogleってどうやってお金を儲けているのでしょう? Googleの収益の根幹は広告から成っています。ユーザーが、自身の検索結果からクリックして、連動した広告を見ること広告主はGoogleにお金を払います。
 さらに、ネットサーフィンしているといろいろなサイトで同じ広告が出ることありませんか?これはリマーケティングという手法で、ユーザーの検索したワードを検索エンジンが把握しており、ユーザーの忘れた頃に思い出せせるシステムになっています。この手法で商品の売り上げ増加に結び付けます。
 世界中誰でも検索エンジンを使っていること、手軽に世界に商品を宣伝できること、自分でもチャレンジできること、以上が検索エンジンマーケティングのメリットです。

学生のみなさんにメッセージ

 まず、会社にとって大事なものって何でしょうか?是非、知って下さい。それは「社会性」と「独自性」と「利益」です。この3つはどれが欠けても会社は上手くいきません。
 次に、経営者になれない人の条件は何でしょう?「自分のためだけに仕事をする人」、「できない理由を語る人」、「ビジョンや理念がない人」です。
 では、経営者になれる(かもしれない)条件。「自分の夢を語れる人」、「人から謙虚に学べる人」、「ポジティブな人」です。

【山岸ロハン氏の著書】

 また、山岸社長自身の著書は、自身の米国留学から起業に至る歴史にも触れ、IT時代をどうみるのか、世界で何が問題なのか、詳しく書かれている。グローバル時代に活躍することをめざす学生たちにとって、刺激を受け勉強させられ、大いに励みになると思われる。是非、一読を薦めたい好著である。

書籍名:海外SEO SEM 著者名:山岸ロハン ISBN:4798131989
販売価格:¥2,310(税込) 発売日:2013年3月15日 出版社:翔泳社

受講生の感想

4回生男子

冒頭の山岸社長のお話しの中で、大学を辞めて自分がしたいことをするために働きだしたこと、それが成功している姿を拝聴させていただいて、私が本当にやりたいことは何なのかを考えさせられました。親や周囲の目を気にして踏み出せないでいる自分が情けなくも感じました。どこで何が求められているか、どの国から日本に来る人が多いか、人口が増える割合など、先のことについてデータを基礎に予想しながら経営するのは難しいと感じます。それでもeビジネスの観点からみると必要不可欠なものであるとわかりました。また、日本のモノが思った以上に普及していることに驚きました。お弁当箱やけん玉など、日本ではありふれたモノが海外では新しい文化となっているとは見当もつきませんでした。私も起業をしてみたいと思います。社会性を持ち、独自性で利益を出しながらも利益優先にならず、謙虚に夢に自信を持ち、ポジティブに頑張って行きたいと思います。これは経営者としてだけではなく、人としても大切なことだと感じたので忘れないようにしていきます。貴重な時間、ありがとうございました。

5回生男子

今回の特別講義で最も印象に残ったことは、eビジネスがとても大きな規模や可能性を持っている反面、潰れて行く企業もたくさんあるということだ。新しいeビジネスの企業が現れて人気が出ると以前の人気企業が廃れる。これはループであり、その連続の中で、いち早く人気を出せるか、人気に乗るか、人気に対してどう乗り切るか、がとても重要であるということがわかった。そして、自分がやりたいことを人生に残すことが大切だという山岸さんの言葉が大きく自分の心に残った。自分の今後につなげて行こうと思いました。

3回生女子

私は経営者になりたいというキモチはないのですが、経営者になれる(かもしれない)人になりたいと強く思いました。「やりたい」でなく「やる」人になりたいです。インターンシップも考えているのですが、今しかないチャンスを逃さずがんばりたいです。

2回生女子

経営者になるのには大変な事が多いけど、起業してから本当の成功にたどり着けるのはもっと大変で、その人の適性(考え方や方針)なのだと思いました。経営者に限らずともポジティブな目標に向かうために、自分を磨くために、山岸さんのような人からアドバイスを聞くことができること、たいへん貴重で良い講義でした。

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