2017.1.6

村田智穂女流二段来学(基礎数学特別講義)

村田智穂女流二段来学(基礎数学特別講義)

 経営情報学部の基礎数学では,学生の論理的思考力養成のための教材として,約20年前から将棋を取り入れています.将棋を指すことで,集中力・思考力の訓練ができます.受講生は,男子でも約半分は将棋の経験がなく,女子はほとんどが未経験です.こういった初心者にはルールの学習から始めています.また,将棋の歴史・対局の際の礼儀・マナーについても学んでいます.
 今年度は特別講義として,日本将棋連盟の村田智穂女流二段(女流棋士会副会長)をお招きし,学生に将棋の指導や将棋に関するお話をしていただきました.なお,棋士・女流棋士の段位等は全て記事執筆時のものです.

指導対局

 将棋は,8面指しでご指導いただきました.村田女流二段は一度に8人を相手にしながら,対局終了後の感想戦では,一人一人の棋譜を再現するという驚異的な記憶力!
指導対局を経験した学生達からは,

「プロはすごく強かった」
「駒落ちなのに手も足も出なかった」


等の感想が寄せられました.

質問コーナー

質問コーナーでは,学生からの質問にお答えいただきました.

Q:将棋を始めたきっかけは?
A:兄(村田智弘六段)が将棋を指しているのを見て自分もやりたくなり,4才で将棋を始めました.まだ漢字は読めなかったので,駒に書いてある文字は形で覚えたのだと思います.兄が奨励会(プロ棋士養成機関)に入ったので,自分も女流棋士になりたいと思うようになり,中学から女流育成会(女流棋士養成機関)に入りたかったのですが,親から,一人で東京に行けるようになるまでと言われ(女流育成会開催は東京のみ),高校生になるのを待って入会しました.高3でプロデビューできたのですが,友達と遊ぶなどは我慢して将棋の勉強に励みました.

Q:男性棋士との関係は?
A:同年代のプロ棋士は,子供の頃から将棋大会に参加していた仲間同士ですから,子供の頃からの知り合いですね.私が女流棋士になった頃は,男性棋士と女流棋士が公式戦で対局する場合は,男性棋士が「女には負けられない」という気持ちを持っておられました.ただ,里見さん(里見香奈女流五冠・奨励会三段)が出てきたことで,そういう意識は薄くなってきたように思います.(注1)

Q:女流棋士同士の関係は?
A:関西女流同士は仲がいいですね.でも,公式戦で対局中はみんな怖い顔をしていますよ.対局が終わったら普通の顔に戻りますけど.ただ,研究会をやっている仲間同士でも,対局が決まったら,対局が終わるまで研究会は中断します.

Q:将棋関係だけで食べていけるんですか?
A:棋士の収入は,対局と,将棋のイベント,学校での指導などですね.私は将棋関係だけでやっていけてます.

Q:以前,岩根さん(岩根忍女流三段)と一緒にやっておられた「お気楽コンビ」(注2)結成のいきさつは?(この質問は,濱によるもの)
A:関西将棋会館の職員さんからの提案です.(将棋)普及のため,若手二人を組ませようということになったようです.

注1:里見香奈さんは,16歳の時,2009年の第40期新人王戦で稲葉陽四段(現A級八段)を破っています.
注2:2004年から2年ほど活動した関西若手女流2人によるユニット

関連サイト