福重ゼミ 2013年度産学連携活動報告【No.3】フィールドスタディ成果報告

報告者
経営情報学部 新4回生 大畑 大輔

 経営情報学部の福重ゼミでは、上新電機株式会社様、株式会社赤岡青果市場様、アルペングループのスポーツデポ様、株式会社ワオ・コーポレーション様など、様々な企業のご協力を得て、フィールドスタディや新商品・新サービスの企画プロジェクトを実施しています。
 今回は私、大畑大輔が、上新電機株式会社様のご協力を得て行ったヒアリング調査などについて、ご報告させていただきます。

 まず、私の活動の動機から述べさせていただきます。
 私は、自分自身が働きたいと思う業界が、現在の厳しい環境の中で、どのような経営戦略によってそれを乗り越えていこうとしているのか、そして、どのような将来性・課題があるのか、深く理解したいと考え、この活動を開始しました。
 また、なぜ私が家電量販店で働きたいと思うようになったかといいますと、もともと私は家電そのものに興味があったということと、人と接することが多く、お客様に自分から積極的に話しかけることができる職場に就きたいという思いがあったことから、自分自身が興味とやりがいを持って「続けられる」仕事であり業界であると考えたからです。

 次に、実際の活動について述べさせていただきます。
 はじめに、上新電機様と競合他社様との比較分析を行いました。その比較分析を通して、上新電機様の強みや弱みを把握するとともに、経営課題を整理して、私自身が戦略を立案してみました。その戦略の可能性や問題点、そして私が抱いた疑問点などについて、ヒアリング調査を上新電機様に申し入れました。

 活動は順調に進んでいましたが、途中で悩んだこともありました。それは、当初、上新電機様からヒアリングの許可がおりなかったことについてです。(後述しますが、後に原因がわかり、問題は解消して、上新電機様から大変大きなご協力をいただくことができました。)
 はじめ私は、上新電機様の店舗へ、他のプロジェクトチームのメンバーと一緒に許可をいただきに伺ったのですが、他のチームは許可がいただけたのに対して、上新電機様からは許可が得られず、その瞬間、私の気持ちは不安でいっぱいになりました。
 翌日私は、ゼミ担当教員の福重先生に、もし失敗したらどうしたらよいのか、などの相談をしたところ、そんなことは考えなくていい、もし精一杯取り組んでもうまくいかなかったのなら、それはその時に考えればいいと、強く助言して下さり、さらに私に代わって本社と店舗に働きかけていただき、最終的に許可を得て下さいました。
 そして、当初許可を得られなかった理由として、近年、学生による無責任な行動が問題になっていることがわかりました。私は企業の学生に対する評価を改めて認識し、私たち学生は、もっと社会や企業から信頼されるような人間にならなければならないと感じました。
 その後は、先生からだけでなく、ゼミメンバーからも様々なアドバイスをもらい、無事ヒアリング調査は終了しました。
 後日、福重ゼミの産学連携活動を支援して下さっている株式会社ワオ・コーポレーション様(教育サービス事業)にてプレゼンの機会をいただき、他のプロジェクトチームはワオ・コーポレーション様本社で成果発表会をさせていただきました。
 しかし、当日私は都合により出席できませんでした。そのことが、唯一の心残りとなっています。

 私は今回の活動を通して、様々なことを学びました。インターネットなどの情報に頼った企業分析だけでは見えてこない、実際に企業の方の生の声を聴かなければわからない、戦略やサービスの本当の意味なども知ることができました。
 しかし、私にとって最も大きく心に残ったことは、目標を達成するにあたって、一人では困難であるということです。上新電機様は、お忙しい中、私一人のために貴重なお時間を割いて下さり、ヒアリングにも大変細かく答えていただきました。心から感謝しています。また、私の活動は、上新電機様のご協力はもちろんのこと、先生とゼミメンバーの支援があったからこそ達成できたのだと思っています。
 私は、今回の経験で得たことをいつまでも忘れず、これからの就職活動にも、自信を持って生かしていきたいと思っています。
 皆様、本当にありがとうございました。

※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。