2018.3.7

大学発ベンチャーの経営に寄与するビジネスプランとリーダーシップに関する実践研究

大学発ベンチャーの経営に寄与するビジネスプランとリーダーシップに関する実践研究

活動テーマ:大学発ベンチャーの経営に寄与するビジネスプランとリーダーシップに関する実践研究
産学連携先:株式会社ヒューマンインキュベーション


 私たち福重ゼミでは、リーダーシップやビジネスプランに関する実践的研究を行っています。その中で一番力を入れているのが、私たち自身でセミナーを企画し、開催することです。

 今回は、社内ベンチャーの制度を使って会社を起業されたご経験と、取締役として会社経営に携わられている視点から、今後リーダーとなっていくことが期待される学生にアドバイスを頂けたらと考え、株式会社ヒューマンインキュベーション取締役の中森豊様にセミナーの講師役をご依頼しました。

 これまでもセミナーの企画や教材開発などは全て私たち学生が行ってきましたが、今回特に勉強になったのは、講師役を務めていただく中森様との打ち合わせだったと思います。2年生中心での会議でしたので、苦労したと同時に大変貴重な経験になりました。

 中森様との打ち合わせは、夏休みから始めて、本番までに全部で3回行いました。
 1回目の打ち合わせから先輩方がいない状況で私たち2年生が話を進めていくことになり、改めて自分たちが主体となってこの活動に取り組んでいくことの重みを実感しました。3年生の先輩方がいない打ち合わせは普段と全く異なり、プレッシャーはいつもと比べものにならないほど大きなものでした。
 打ち合わせの中で、私たちが準備していた内容はとても未熟なもので、到底使い物にならないことを痛感しました。また、中森様に対する初歩的なマナーや配慮すらできず、反省点の多い会議となってしまいました。
 しかし、2回目の打ち合わせでは1回目に行った会議の反省点を生かして、内容を具体的に詰めることができました。そして最後の打ち合わせとなる3回目では、セミナー全体の流れを最終確認できて、スムーズに本番を迎えることができました。

 この活動を通して、私たち2年生がこれまでいかに先輩方に頼っていたかを思い知らされました。そして、今回のセミナーを成功させることができたのも、先輩方のサポートがあったからこそだと思いました。
 先輩方のおかげで1年生の巻き込みにも成功し、私たち自身も成長することができました。もし来年、同じように2年生主体のプロジェクトが行われる時は、先輩方にしてもらったことを、今度は私たちが後輩にしてあげたいと思います。

学生活動状況報告

 今回企画開催したリーダーシップセミナーでは、私達3年生は、3年生のみで班をつくり、セミナー全体の雰囲気を盛り上げてほしい、という依頼が2年生からありました。普段3年生は、各班にバラバラに配置されて、ファシリテーターなどの役割を担うことが多いのですが、今回は3年生と福重先生で班を組むことになりました。
 ディスカッションでは福重先生にファシリテートしていただいただき、普段私達が何気なく行なっているファシリテーターに関しての技術等を改めて福重先生から学ぶことができ、私達3年生にとっても大変貴重な経験となりました。
 今回のセミナーは2年生が中心となって開催しましたが、彼らが頑張っていたのはセミナーの企画開発だけでなく、今回のもう一つの目的でもあった1年生の巻き込みです。自分たちの活動の魅力を伝え、一緒に活動する仲間として、そして周囲を引っ張っていくリーダーとして巻き込むというのは、とても難しいことだと思います。
 しかし、新たに運営メンバーとして加わった1年生全員が、それぞれ自分の役割を遂行し、セミナーを成功させてくれました。1年生が頑張ったことはもちろんですが、裏で2年生の頑張りがあった結果なのではないかと思います。
 この1年間、様々な場面で悩み、時には苦しみ、努力してきた2年生を見ていると、私達が2年生だった頃の成長と比べて、もっともっと成長していると思います。ぜひ2年生には、この経験を活かし、福重ゼミの今後のプロジェクトをさらに進化させていってほしいと願っています。

経営情報学部 3年生 山口 真依

参加学生一覧

2年生
池田 篤弥、池田 裕登、小村 彩貴、道籏 竜也
3年生
河合 孝修、福村 祐希、本屋敷 郁実、松井 昭斗、山口 真依、若城 大輝
4年生
GAO DI、下園 雅也、福本 稜士

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

株式会社ヒューマンインキュベーション 取締役 中森 豊 氏

【リーダーシップについて】
 大学生活の中で、率先垂範というリーダーとしての行動力を身に付けるためには、以下のことが大切であると考えます。
①意識する:どの場面でも常に自分がリーダーだったらどう行動するかを考える癖をつける。
②実践する:リーダーになれるような機会があれば、物怖じせずにその役目をやってみる。
③改善する:実践してみた結果、良かった点・そうでない点を見つめ直すことが自身の成長に繋がる。
 ①-③の繰り返すことで、リーダーとして大切な要素に気付き、率先垂範の意識も自然と身に付くはずです。これはPDCAとして社会人が仕事をする際のサイクルと同じ。学生時代からその習慣を身に付けることは、社会人基礎力向上の観点からも重要だと思います。
 そもそもリーダー像は人それぞれ千差万別。○○ができればリーダー、なんてありません。様々な経験の中で、自分らしく自分に合ったリーダー像を見つけることが大切です。
【福重ゼミについて】
 「自主性がある」、これは多くの企業で新卒社員に求めてられている能力のひとつです。今回のリーダーシップセミナーを含め、企画から運営までの1から10までを学生が自分たち主体で考え、時に苦慮しながらもカタチを作りあげていく福重ゼミの活動に確かな価値を改めて感じました。
 また、ベンチャービジネスのフレームを軸にしたケーススタディでは、実際に社会で活躍する社会人と共に考え、議論する、そういった福重ゼミでの学生×社会人の取り組みは、学生の意識向上や個々の成長のための大変貴重な機会かと思います。今後も共に考え、学び合えるこの活動に期待しています。

教員のコメント

経営情報学部 福重 八恵准教授

【ゼミ生の皆さんへ】
 1回5・6時間、時には終日に及ぶゼミ活動を毎週2日、多い時には週4日、春休みも夏休みも冬休みもなく、年間を通して続けられた原動力は、皆さん自身が考え、決断していることにあるのではないかと思っています。
 そして、人は自分のためだけに(特に目先の利益だけのために)できることなどたかが知れていて、仲間のため、後輩のため、プロジェクト成功のためといった使命感があってこそ、自分自身考えもしなかったような力が発揮できて、飛躍的に成長できるということも理解していただけたのではないでしょうか。
 そうした経験を通して、自分の中に誇りが芽生え、その誇りが様々な行動に影響し、気がついてみたら以前とは全く違った考え方や行動をしていた、ということも、身を持って体験していただけたのではないでしょうか。
 ご支援下さった企業関係者様への感謝の気持ちを忘れることなく、謙虚な気持ちで学び続けて下さい。皆さんのご活躍を応援しています。

【ご支援下さった企業関係者の皆様】
 日頃より、多くの企業関係者様から学生たちの成長に惜しみないご支援を賜っております。企業関係者様からは、学生たちの成長にお褒めのお言葉を頂戴しますが、他でもなく企業関係者様のおかげでございます。
 感謝を覚えた学生たちは、卒業後必ず社会で貢献してくれると信じています。そして、数年後には立派な社会人となって、阪南大学の後輩に対してだけでなく、多方面において後進の育成に尽力してくれるものと信じております。そうして形で、皆様へのご恩返しができればと考えている次第でございます。
 この場をおかりして、皆様より賜りました多大なご支援に心からお礼申し上げます。ありがとうございます。そして、これからもどうか、よろしくお願い申し上げます。

阪南大学 経営情報学部 福重八恵