経営学部 杉田 宗聴

杉田ゼミ(経営学部)では、ファッション・アパレル業界を中心に、企業や地域がどのようにブランド価値を築き、発信しているのかを研究しています。

2026年6月10日、杉田ゼミ3回生は京都府京都市内で西陣織を調査しました。最初の訪問地は、光峯錦織工房さんです。光峯錦織工房は、京の伝統織技法を継承し、現代の感性を融合させた錦織製品を制作するアトリエです。
  • 西陣織の技法とその特徴について説明をしてもらっています。

ずらりと並ぶ歴史的な手織機や繊細かつカラフルな錦織の生地を目の前にし、真剣に見入っている様子です。伝統的な美術織物が生まれる現場の空気感に直接触れ、精緻な職人技と日本文化の奥深さを学ぶ貴重な機会となりました。
錦織アート作品の高度な技法や特徴について説明を受けました。本金箔や絹糸を用いて複雑な紋様を織り上げる、西陣織の伝統技法「錦織(にしきおり)」の特徴や、光の角度で表情を変える独自の美しさについて教えていただきました。
続いて西陣織会館を調査しました。西陣織会館は、京都の伝統工芸「西陣織」の魅力を発信する総合施設です。館内では、歴史的な史料や美しく豪華な織物の展示や職人による実演見学や手織り体験などが楽しめます。

  • 西陣織の歴史について学んでいます。

  • 西陣織会館に展示された華やかな衣装や精緻な帯に驚いています。

【学生活動報告】

(経営学部3回生)
今回のフィールドリサーチの目的は西陣織の知名度が高い理由を探すことでした。今回のフィールドリサーチで、西陣織がその長い歴史の中で培ってきた高度な技術や品質の高さが、ブランド価値の再評価に大きく影響していることを改めて実感しました。

さらに、現代のニーズに合わせた商品開発を積極的に行い、財布や名刺入れなどの小物類をはじめとする幅広い商品展開を進めている点も、ブランド復活の大きな要因であると感じました。

また、「歴史をブランドにする方法」については、歴史の価値や魅力を分かりやすく伝えることが重要だと改めて思いました。ただし、単に昔の歴史を紹介するだけでは、多くの人に興味を持ってもらうのは難しい。そのため、歴史の背景にある技術や文化、職人の思いを丁寧に発信することが不可欠だと感じました。

例えば西陣織の場合、長い年月をかけて受け継がれてきた高度な技術や職人のこだわりを伝えることで、その価値をより多くの人に理解してもらっています。また、現代のファッションや雑貨に取り入れたり、他ブランドとのコラボレーションを行ったりすることで、若い世代にも関心を持ってもらえる可能性が高まります。こうした取り組みによって、歴史を守りながら新しいブランド価値を生み出していくことができると強く感じました。