新谷ゼミでは、ゼミでの学びの集大成として卒業論文の発表会を行いました。卒業論文を作成するだけでなく、5分程度に要約して話すということで、より理解が深まったのではないかと思います。また、ほかのゼミ学生がどのような卒業論文を作成したのかを知る機会にもなりました。
当ゼミの卒業論文のテーマ設定に当たっては、就職を予定している業界に関連すること、あるいは「日常の中のビジネス」について書くことを推奨しました。「日常の中のビジネス」とはK-POPやファッションなど学生が身近に接することがらについて、そのマーケティング戦略やビジネスモデルについて考察することです。このような方針のもとで、興味を持って卒業論文に取り組むことができたのではないかと感じます。
以下、卒業論文の一部を紹介します。

空間体験が消費者行動に与える影響~VMDと環境心理学の観点から~

空間が人に与える影響について、心理・行動・マーケティングの三つの側面から要因を整理し、どのように体験や評価が形成されるのかを明らかにすることを目的とした卒業論文です。この論文を書いた学生は、インテリア関連企業への就職が決まっていることから、このテーマとしました。商業施設や文化施設の事例を通して、空間の設計意図と利用者の反応の関係を検討し、空間が人の感情や行動をどのように導くのかを考察しました。

結婚市場の現状と課題~なぜテイクアンドギヴ・ニーズは縮小傾向の中で急成長を遂げたのか~

結婚式を挙げない人が増加し市場規模が縮小傾向にある結婚市場ですが、その中でも盛大な式を行いたい層と最小限な式で済ませたい層に二極化しているという課題を抱えています。そのようななか、テイクアンドギヴ・ニーズはなぜ成長することができたのか、その成長メカニズムを分析しました。

みんなが買っているから欲しくなる心理~SNS時代の購買行動~

SNSは受動的な情報接触を通じて、思いがけず商品への興味を形成し、購買行動につながりやすいメディアですが、こうした「みんなが買っているから欲しくなる心理」がどのように生まれるのかを、アルゴリズム・口コミ文化・心理効果の3つの観点から明らかにしました。

アパレル流通における色彩と購買意欲の関係性~セレクトショップとファストファッションの比較を通して~

セレクトショップ型とファストファッション型の色彩戦略の違いに着目し、色彩が購買意欲に与える影響を明らかにすることを目的とするとした卒業論文です。この論文を書いた学生は、アパレル関連企業への就職が決まっていることから、このテーマとしました。
色彩戦略の違いは、単に企業ごとの好みではなく、それぞれの流通モデルやビジネス構造に基づいた戦略であるといえると結論付けています。

K-POPにおけるファンインフルエンサーがプロモーション効果に与える影響~消費者行動とファンダムの視点から~

当論文は、K-POPにおけるファンインフルエンサーのプロモーション活動が、一般ファンの購買行動や応援行動にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的としています。SNS上での発信内容やファン同士の相互作用に着目し、消費者行動論およびファンダム研究の視点から分析を行いました。事務所による公式発信よりも、ファン目線の共感性や信頼性の高い情報が態度形成や行動喚起に大きな効果を持つことを示し、K-POPビジネスにおける新たなマーケティングの可能性を提示しています。

映画音楽が観客の感情認知に与える心理的影響~映像と音楽の相互作用に着目して~

映画鑑賞が好きな学生ですが、「なぜこの場面でこの音楽が使われているのか」という疑問を抱き、卒業論文として取り組むこととしました。映像と音楽の相互作用に着目して、作品分析を通して映画音楽の果たす役割について考察しました。