新谷ゼミでは、グローバルな視野を養うことを目的として、2025年開催の大阪・関西万博でのフィールドワークを実施しました。担当教員の新谷は1年生のプレゼミを2クラス担当しており、学生を連れて2度目の万博です。
今回はフランス館について報告します。
フランス館に入るのはこれで3回目です。SNSでよく紹介されていることもあり、行きたいと思う学生が多いです。並ぶ時間が20分程度と入りやすいため、学生と行く場合には必ず行きたいパビリオンです。

フランス館のテーマは「愛の讃歌」です。LVMHがメインパートナーとして協賛しており、ルイ・ヴィトンとディオールの常設展示が展開されています。文化、職人技、伝統と革新の融合を通して「美と感性の国」としての自己像を発信していると感じました。
照明や音響による静的で没入型の空間演出を通じて、来場者の感情を喚起させる展示手法がとられていました。ルイ・ヴィトンやロダンなどの象徴的存在を用いながらも、それが「誇示」ではなく「物語」の一部となっていました。美意識と叙情性の高さが特徴です。
展示の目的と手法はアメリカ館と比べるとかなり違いを感じました。この違いは、各国の社会的・文化的価値の違いによるものであることがわかりました。