2026年6月27日(土)、あいにくの雨模様でしたが、私たち奥ゼミ2年生18名は、大阪市平野区にある森野サンプル(株式会社森野)を訪問しました。

食品サンプルは、飲食店のディスプレイなどでみられるおなじみのものですが、実は、今回訪問した森野サンプルでは、企業から依頼のあった食品サンプルを、1つ1つ手作りで作っているのだそうです。機械化すれば、売上もあがるし、利益も出やすいように思うのになぜなのでしょう。

その理由は、同じサンプルであっても、依頼主ごとにこだわりや思いがあること。そのこだわりや思いにできる限り応えたいという同社の深い理念や方針があるからなのです。

私たちは、同社のこだわりや思いを直に体験させていただくため、食品サンプル作りに挑戦しました。はじめに、同社代表取締役の森野様はじめ、同社の皆様から、各自が選んだ食品サンプルの製造方法に関するレクチャーを受けました。次に、それぞれの食品サンプルの製造工程に従って作業を行いました。よりリアルに食品サンプルを見せるために艶出しのニス塗り作業なども行いました。

食品サンプル製作体験の後は、実際に同社の職人さんが食品サンプルを製造している現場も拝見させていただきました。職人さんの技術と熱意で食品サンプル1つ1つに魂が宿る瞬間を見ることができました。

私たち奥ゼミ(授業の1つです)では、ビジネスの原点は「ものづくりにある」と考えています。長い時間をかけて技術や経験を積み上げ、手間をかけて作ったものこそ価値があると信じています。森野サンプルには、私たちの思いと共通する点が多くあり、とても素敵な訪問だったと思っています。

今後も、機会があれば、実際に現場に出向き、ものづくりを体験することで、その苦労や難しさ、そして完成した時の喜びや感動を体験してもらいたいと考えています。これらの経験は、社会人になり就職した際にも生きるものと思っています。

参加者感想の抜粋(一部)

今回の食品サンプル体験を通して、普段何気なく目にしている食品サンプルには、多くの技術や工夫が詰まっていることを改めて知りました。

食品サンプルを作る際にはまず、本物の食品から必ず型をとる事を知り驚きました。かじられている食品サンプルは本当に社員さんがかじったものだと言うこと、柔らかいものや崩れやすい食品は冷凍してから型をとっていることなどがとても興味深く、本物らしさや食べたいと思わせるための工夫が印象的でした。

また、間近で沢山の食品サンプルを見た後だと、ひとつひとつの食品サンプルに手作業で着色し、細かな模様まで表現している技術の高さを実感することもできました。

元々食品サンプルにはロウが使われていたそうですが、劣化するとボロボロになってしまうことから現在は塩化ビニールに素材が変わっていると知りました。

確かにロウで作っているイメージはありましたが、実際に触れていた食品サンプルは明らかにロウでは無いことにその時気づき、時代に合わせて改良が重ねられてきたことを知ることができました。
(経営学部2年生女子)


森野サンプル様で食品サンプルを作ってみて感じたことは、食品サンプル1つを作るのにとても手間をかけないといけないということでした。

私はラーメンを作らせていただきましたが、本物の食品のように見せるために麺をしっかり整える作業を行った後に、ツヤ出しのニスを丁寧に塗りました。

さらにそのニスが固まるための時間をとるなど、多くの手順を経て1つの食品サンプルができていることが体験できました。
さらに、私と同じラーメンを制作した他のゼミのメンバーと同じ工程だったにも関わらず、見た目の印象が他の人と違ったりしていたので、面白いなと思いました。

普段あまり気にせずに見ていた食品サンプルには多くの手間と工夫と凄い技術が込められているのを知り、物作りの面白さを学ぶことができ、とても良い経験になりました。
(経営学部2年生男子)


森野サンプル様への訪問を通して、実際の現場を見ることの大切さを学びました。普段の授業では知ることのできない仕事内容等を知ることができ、とても貴重な経験になりました。

特に、仕事をするうえでは技術や知識だけでなく、型取りから仕上げまで何工程もある為、人との関わりやコミュニケーションも大切であると感じました。

また、会社で働く方々が一つひとつの仕事に責任を持ち、協力しながら取り組んでいる姿や、私たちに対する優しい接し方が印象に残りました。若い方から年配の方までいた為、幅広い年齢層の人たちが働ける職場なのだなという印象を受けました。

今回の体験を通して、自分自身も将来の進路について改めて考えるきっかけになり、今後はさまざまなことに積極的に挑戦していきたいと思いました。
(経営学部2年生女子)

(本活動は、阪南大学経営学部 ゼミ活動推進費の援助を受けて実施しています)