産官学連携先:合同会社 Japan Create Link
流通学部村上ゼミ3年生は、和歌山県田辺市熊野本宮町の「Villa KUMANO」の外国人宿泊客向け地元商店のプロモーション資料作成を行っています。8月上旬に1泊2日で、現地調査およびヒアリング調査を行いました。熊野本宮町は世界遺産「熊野古道」をはじめ、自然と歴史文化に恵まれた地域であり、多くの外国人観光客が訪れる一方で、地域資源をどのように効果的に発信し、外国人観光客を少しでも多く取り入れることを考えています。そこで本調査では、観光客の体験価値を高める上で欠かせない「飲食」「お土産」「体験」を提供するサービス事業者を選定し、直接訪問してインタビューを実施しました。各事業者が地域の魅力をどのように商品やサービスに反映し、来訪者に伝えているのか、また今後の課題や期待について実際に伺うことで、資料作成に活かせる具体的な示唆を得ることができました。
流通学部村上ゼミ3年生は、和歌山県田辺市熊野本宮町の「Villa KUMANO」の外国人宿泊客向け地元商店のプロモーション資料作成を行っています。8月上旬に1泊2日で、現地調査およびヒアリング調査を行いました。熊野本宮町は世界遺産「熊野古道」をはじめ、自然と歴史文化に恵まれた地域であり、多くの外国人観光客が訪れる一方で、地域資源をどのように効果的に発信し、外国人観光客を少しでも多く取り入れることを考えています。そこで本調査では、観光客の体験価値を高める上で欠かせない「飲食」「お土産」「体験」を提供するサービス事業者を選定し、直接訪問してインタビューを実施しました。各事業者が地域の魅力をどのように商品やサービスに反映し、来訪者に伝えているのか、また今後の課題や期待について実際に伺うことで、資料作成に活かせる具体的な示唆を得ることができました。
学生活動状況報告
熊野本宮町にある、「とりいの店」は、熊野古道を訪れる観光客に人気の土産店です。店内では、熊野古道限定のオリジナルグッズが豊富に取り揃えられており、特にTシャツやストラップ、木札といった小物類が好評を得ています。中でも最も売れている商品は、熊野古道のロゴがデザインされたオリジナルTシャツです。訪れた記念や歩いた証として多くの観光客が購入しています。また、熊野古道の姉妹道である「スペイン・サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の両方を歩いた観光客には、オリジナルの木札がプレゼントされる特典もあり、巡礼体験を重ねた旅行者にとって特別な記念品となっています。さらに、「とりいの店」は、単なる販売の場にとどまらず、熊野古道を歩いた外国人観光客と日本人観光客が交流を深める場としての魅力も備えています。特に外国人観光客は、「他人への土産」を買う習慣が薄いため、自分自身の記念として商品を選ぶ傾向が強く、その需要に応えるオリジナル商品が喜ばれています。こうした点から、とりいの店は熊野古道の思い出を形に残す拠点として重要な役割を担っています。
流通学部3年 榎本 涼
私が今回調査した店舗は、宮ずしです。調査内容は、訪日外国人に需要のあるメニューを調査しました。一番人気のあるメニューは、お寿司とうどんセットです。その他にも、宮御前や熊野牛ステーキが人気なことが分かりました。この傾向は、訪日外国人観光客が日本らしい食の体験、味覚にニーズがあることを示していると感じました。実際に、お寿司とうどんセットを注文してみて手軽に日本食の体験ができ、初めて日本を訪れる観光客も受け入れやすいと感じました。熊野牛ステーキのような地域の特産品は、地域の食材を体験できる非常に価値の高いものであると思いました。
また、宮ずしではビーガン対応を行っています。動物性の食材や揚げ油の使用がビーガンの方にとっては制限をかけてしまいます。天ぷらは日本食なので訪日外国人に提供しやすいですが、ビーガンの訪日外国人への対応として天ぷらの代わりに蒸し料理を提供していることから、ビーガン対応を行っていることが分かりました。
流通学部3年 西村 和花
流通学部3年 児玉 梨桜
マーブルは、もともとパンが好きだった店主が趣味の延長から独学で始めたパン屋さんです。田舎では、添加物が入ったパンが多いということで、子供にも安心して食べてもらえるパンを作りたいという思いから始まりました。特に人気の商品は、ナッツやチョコレートを使ったパンで、独特なネーミングで、興味を引いています。また、米粉の抹茶大納言シフォンケーキは、店主の気分や時間がある時に作られるもので、出会えたらラッキーという限定商品となっています。さらに、アレルギー対応にも配慮されていて、安心・安全に食べられる工夫がされています。そして、マーブルの最大の強みは、生地そのものの美味しさを大切にしているという点です。他店のスイーツは見た目が重視で味が釣り合わないことがある中で、マーブルは、生地そのものの美味しさを届けています。特に、食パンの耳まで柔らかく仕上げる工夫は、素材の良さを活かしていると感じました。考察として、マーブルは派手なものというよりも、安心・安全に素材そのものを重視している点が大きな魅力であると考えられます。この特徴は、日本の本物の味を体験したいと考える外国人観光客の思いにも繋がると感じました。ネーミングのユニークさや、安心して食べられる点をアピールすることで、外国人観光客の心を掴めると思いました。
流通学部3年 児玉 梨桜
熊野牛を取り扱う飲食店「八屋」を訪問し、来客状況や売れ筋商品などについて調査を行いました。まず、熊野牛の本来の良さを活かせる料理として、焼肉やステーキ、ローストビーフがおすすめだと教えていただきました。さらに、外国人観光客の来店頻度については1日10人程度で、主なお客さんは地元の人々で、スーパーマーケットのような感覚で利用されているとおっしゃっていました。また、私はVilla KUMANOの素泊まり客が利用すると思っていました。しかし、実際に話を伺ってみると、外国人観光客の人々はベジタリアンが多いそうで、それほどお肉を買わず、軽食を買う程度らしいです。それから、日本国内に発送も行っており、お肉を求める人にも対応しているとのことでした。今回の訪問を通じ、地域の特色を生かした商品展開や、外国人観光客への対応など、地元の店が果たす役割の大きさを学ぶことができ、良いプロモーションができると感じました。
流通学部3年 長山 侑世
参加学生一覧
前田 尚之、
荒井 日向、
榎本 涼、
大浦 来、
坂井 暖、
杉野 くるみ、
長山 侑世、
西村 和花、
平岡 沙良、
宮本 尚紀、
児玉 梨桜