産官学連携先:LLP日本香りデザイン協会

安城ゼミ2回生のキャリアゼミでは、昨年度に引き続き調香師の三澤朱実先生をお招きし、「阪南大学のイメージアップ」のための香りづくりに取り組みました。この香水を在学生や卒業生が好んで身につけ、さらに学外でも人気を博すことで、「阪南大学はファッショナブルである」というイメージが少しずつ一般に浸透したらいい。そんなコンセプトに基づく企画です。
しかしながら、言うは易し。行うは難し。
しかしながら、言うは易し。行うは難し。
昨年度の反省点として、「阪南大学のイメージアップ」というコンセプトに縛られすぎた感があり、結果として、阪南大学のスクール・カラーである深緑色、校章のリバティ・ウィング、スポーツが強いことなどからイメージされる柑橘系の爽やかな香りを作ったゼミ生が少なくありませんでした。
言うまでもないことですが、「阪南大学のイメージアップ」のための香水だからといって、スクール・カラーや校章といった定番の「阪南大学らしさ」にとらわれる必要はありません。むしろ、ゼミ生一人一人がもっと自由な発想に基づき、自分自身が阪南大学に感じている価値や「こんな大学であってほしい」という理想像を香りで表現してこそ、魅力的な香水が誕生する可能性が高まります。
そこで、今年度は、自由な発想を促すために、ゼミ生一人ひとりにイメージコラージュ(ムードボード)を作成してもらいました。香りの方向性を決める前に、視覚的な素材を用いて、「自分が思う阪南大学」「こんな大学であってほしい」というイメージを可視化する試みです。
去る11月12日と19日には、三澤先生のご指導のもと実際の香りづくりに挑戦しました。ゼミ生たちが調香の難しさに戸惑いを見せる場面は昨年同様でしたが、それでも、事前にイメージコラージュを作成していたことが功を奏し、香りづくりに昨年度よりも幅広い解釈と自由度が生まれたように思います。
学生活動状況報告
イメージコラージュをもとに理想の匂いに近づける作業は非常に難しかった。自分が理想とするイメージに近づけているつもりでも、香料の組み合わせや分量が少しでも変わるだけで全く別の香りになるので、1滴1滴の選択に大きな意味があるのだと分かった。嗅げば嗅ぐほど匂いが分からなくなり、本当に自分が作りたい香りを途中で見失いそうになったが、ゼミの皆に意見をもらいながら何とか作り上げることができ、最後には達成感があった。
自分が理想とする香りのイメージは比較的簡単に作ることができたが、実際に香りづくりを始めてみると全く思い通りには行かなかった。目指したのは甘い香りだったが、控えめな甘さにしたかったので「フローラルフルーティー」に「グリーンティー」の香料を少しだけ加えたところ、完全にグリーンティの香りになってしまった。一つ一つの香料の混ぜ合わせの難しさに加えて、時間が経つと香り自体が変化し、どう変化するか予測がつかないところも難しかった。香水を購入して使用しているだけでは分からない製品が完成するまでのプロセスを知ることができ、勉強になった。
経営学部2年 中原 星李
自分が理想とする香りのイメージは比較的簡単に作ることができたが、実際に香りづくりを始めてみると全く思い通りには行かなかった。目指したのは甘い香りだったが、控えめな甘さにしたかったので「フローラルフルーティー」に「グリーンティー」の香料を少しだけ加えたところ、完全にグリーンティの香りになってしまった。一つ一つの香料の混ぜ合わせの難しさに加えて、時間が経つと香り自体が変化し、どう変化するか予測がつかないところも難しかった。香水を購入して使用しているだけでは分からない製品が完成するまでのプロセスを知ることができ、勉強になった。
経営学部2年 日田 彩音
