経営学部森中ゼミと安城ゼミでは、今年度、フェアトレード(Fairtrade)のコーヒー豆のパッケージデザインを考えるという企画を進めています。
従来型の貿易では、仲買人や輸出入業者など複数の介在者が存在するためマージン(利鞘)が増えやすく、さらに消費者が低価格を求めると生産者に十分な利益が還元されず彼らの生活が安定しないという問題があります。これに対して、フェアトレードは、生産者が公正な報酬を受け取り、介在者を減らして透明かつ公正な流通を行い、消費者が適正価格で商品を購入することで支援が成立する仕組みです。フェアトレードは、この仕組みによって発展途上国の生産者が持続可能な生産と生活を改善・維持できるようになることを目指しています。
それでは、不当な搾取を防ぎ、生産や製造に携わっている発展途上国の人々にもきちんと利益を分配するフェア(fair:公正)なトレード(trade:取り引き)をビジネスとして成り立たせるために、具体的にはどのような施策が必要なのでしょうか。
発展途上国の人々にきちんと利益を分配するということは、その分商品の価格が高くなるということですから、その価格に納得して購入してくれる消費者が一定数いるようなマーケティングを考えなければなりません。デザイン一つとっても、魅力と説得力の溢れるものにする必要があります。
従来型の貿易では、仲買人や輸出入業者など複数の介在者が存在するためマージン(利鞘)が増えやすく、さらに消費者が低価格を求めると生産者に十分な利益が還元されず彼らの生活が安定しないという問題があります。これに対して、フェアトレードは、生産者が公正な報酬を受け取り、介在者を減らして透明かつ公正な流通を行い、消費者が適正価格で商品を購入することで支援が成立する仕組みです。フェアトレードは、この仕組みによって発展途上国の生産者が持続可能な生産と生活を改善・維持できるようになることを目指しています。
それでは、不当な搾取を防ぎ、生産や製造に携わっている発展途上国の人々にもきちんと利益を分配するフェア(fair:公正)なトレード(trade:取り引き)をビジネスとして成り立たせるために、具体的にはどのような施策が必要なのでしょうか。
発展途上国の人々にきちんと利益を分配するということは、その分商品の価格が高くなるということですから、その価格に納得して購入してくれる消費者が一定数いるようなマーケティングを考えなければなりません。デザイン一つとっても、魅力と説得力の溢れるものにする必要があります。

10月には、フェアトレードについて学ぶ「基礎編」として、森中先生からフェアトレードの歴史的背景や仕組みに関する講義を、安城先生からデザインと色彩の関係に関する講義があり、現在、両ゼミでは、フェアトレードのコーヒー豆(ドリップバッグ)をどこで、いくらで、どのようなデザインで販売したらよいかの企画に各自頭をひねっているところです。
学生活動状況報告
フェアトレードのコーヒー豆のパッケージデザインでは、SDGsの目標「貧困をなくそう」をテーマに、生産者の努力や笑顔が伝わる温かみのあるデザインを重視したい。具体的には、生産地の風景や農家の人々の手をモチーフにしたイラストを使い、「人と地球にやさしい」印象を表現する。消費者が購入を通じて貧困削減に貢献しているということを実感できるようなデザインにしたい。
経営学部3年 伊井 涼馬
「高見え」ではなく「エコらしさ」を前面に押し出したデザインで、視覚的インパクトは強いという軸で考えたい。高級路線のデザインでは利益を追求しているかのような印象を与えかねないという点に注意し、自然派や丁寧な暮らしを心がけている層に刺さりそうなパッケージにしたい。配色は、原産国の暑い地域から連想される暖色を基調に、自然や平和を連想させる色も使用することを考えている。
経営学部3年 関森 留果
