産学連携先:北大江たそがれコンサート事務局、北大江地区まちづくり実行委員会、大阪水上バス株式会社

2年生、3年生の清水ゼミの2025年前半の活動として、大阪市中央区北大江地区で開催される地域コンサートイベントの運営サポートを行いました。地元の北大江まちづくりを担う方々で構成された北大江たそがれコンサート事務所が主催する音楽イベントです。毎年秋の一週間を通して今年で第20回を迎えました。地域内のレストラン、カフェ、ライブハウスなどの小さな会場でのコンサートや、大川沿いの八軒家浜、北大江公園(2025年はドーンセンターのイベントホールにて開催)での大人数を集客するコンサートが企画されています。学生たちは7月からの運営ミーティングを経て、実施準備、コンサートリハーサル、そして10月4日と5日のメインコンサートの運営を担いました。この2日間で地域の方を中心に500人を超える観客が参加されました。残念ながら、本年度でこのイベントは一旦終了されるそうです。地域の方に愛されたイベントでした。お世話になりましたコンサート事務局長の岸本様に心よりお礼を申し上げます。
(国際学部 国際観光学科 教授 清水 苗穂子)





 





学生活動状況報告

「地域コンサートイベントのサポート活動」
 
私たちは、北大江地域で開催された「北大江たそがれコンサート」に、1週間開催されているうちの 2日間、ボランティアとして参加しました。
北大江たそがれコンサートは今回、20回目という節目の年であり、八軒屋浜以外にドーンセンターのホールでもコンサートを行うなど、運営の方々もとても気合が入っていました。そこで、私たちも何か運営の方々や地域の方々のためにできることを考え、当日までの間に実際に八軒屋浜周辺に行き、街について調べたり、ゼミ内や運営の方々と話し合いを行ったりしました。その結果去年と同様、運営の方々にも好評かつ、思い出に残るメッセージボードの作成をすることに決定しました。また、当日までの間に1度リハーサルを見学させてもらった際には、運営の方々や演奏者の方々の熱意を感じることができました。この体験はコンサートの成功に、ボランティアを通じて貢献したいと思えるきっかけとなり良かったです。
当日には主に、メッセージボードの準備や感想を書いてもらうための声がけを行ったり、観客の方々の誘導や案内、パンフレット配りを行ったりしました。1日目はメッセージボードを設置できる場所があまりなかったため、1つは出入り口付近の机の上に設置し、もう1つは自分たちで持ちながら書いてもらうことになりました。公演時間が短かったので、どうすれば多くの方々に書いてもらえるのかを考え、演奏と演奏の間の準備の時間に書いてもらえるよう声がけを行ったり、観客の方々が帰る際に出入り口で声がけを行ったりするなど、工夫しました。手持ちの方のメッセージボードは、観客の方々が自ら隣の人にメッセージボードを渡して書いてくださり、観客の方々の優しさに触れることもできました。また、雨天のため元々予定していた屋外ではなく、屋内での公演だったので、パンフレット配りをする際に変更した会場の案内も行いました。
2日目はドーンセンターで開催され、1日目に比べ入場者数が多かったため、メッセージボードを増やして机の上に設置して書いてもらいました。2日目は近隣の中学生の演奏もありその同級生や家族が多く訪れていて、このコンサートを通じて地域のつながりを感じることができました。
メッセージボードには、「20年楽しませてもらった」、「毎年楽しませてもらいました」など感謝の気持ちが多く寄せられていて、このコンサートが地域の人々に長く愛されていたことがよくわかりました。運営の方々は「実際に感想を見れると嬉しい」、「手伝ってくれたおかげで無事に終わることができた」などと仰っていて、20回目という節目の年にボランティアを通して少しでもコンサートの運営に貢献することができ、良かったです。また、この経験からこのような地域のイベントがあることで、地域の活性化につながることを身にしみて感じ、貴重な経験になったと思います。
 
国際観光学部2年 佐藤 こころ
「今年で最後のたそがれコンサート」 

大阪の天満橋・北大江エリアで行われている「北大江たそがれコンサート」でボランティアを行いました。参加したのは、「八軒屋浜」と「ドーンセンター」で開催されたコンサートイベントです。今年で、『北大江たそがれコンサート』は20周年を迎え、節目となり最後のコンサートでした。私は、コンサート会場の辺りを散歩している人にチラシを配るなどをして集客のお手伝いをしました。たそがれコンサートに参加したことで、開催の大変さや音楽の素晴らしさ、そしてみんなから愛されていたコンサートだと痛感しました。
開催までの準備期間に私はまだ国内留学で沖縄にいたので、リモートでたそがれコンサートを運営してくれる方たちとの顔合わせに参加し、自分たちがコンサートを盛り上げるためにどうすればよいのかを考えました。私たちが行った企画は「メッセージボード」の作製です。参加してくださった方々に音楽を聴いた感想や意見などをもらうことにより、運営してくれる方達や演奏してくれた方々が開催してよかったと思っていただけるようにこのような企画を考えました。当日になるまで、どうしたら参加してくれる人がメッセージを書いてくれるかなどを考え、当日を迎えました。
当日は雨でしたが、大川沿いの八軒家浜にあるイベントスペース「ステーション8」でたそがれコンサートを行い、私たちは観客の誘致とメッセージボードの記入の2つを行いました。多くの方に聴いていただきたく、会場の前を通る人にチラシを配りました。喜んで受け取る人やチラシを受けとっていただけない人など様々な人がおられました。20回目の今年でこのイベントは最後なので、メッセージボードには「今までありがとうございました!」や「来年もしてほしい!」など感謝の言葉が沢山あり、心温まるメッセージが多数ありました。メッセージに残すことで、来訪者がどう感じておられるか、コンサートを聴いてどのように思われたかなどを知ることができました。メッセージボードを企画して良かったなと感じました。
このたそがれコンサートは20周年の今年で最後です。このサポート活動で、参加した人にとても愛されていたコンサートで、これから何かの形で続けてほしいコンサートだと感じました。また、今回の経験で集客の難しさやイベント開催の大変さを学ぶことができ、普段はできない貴重な体験をすることができました。普段、クラシック音楽に触れることがなかったのでコンサートを通じてクラシックのすばらしさを感じることができました。そして、音楽は人に感動を与えるものがあり、音楽を通じて人と人が繋がれるということがわかりました。
 
国際観光学部2年 中谷 侑莉 

参加学生一覧

佐藤 こころ 中谷 侑莉 清水 毅琉 大賀 結太 木村 颯太 杉野 斗夢 數野 伊織