2026年度の本学のキャリアゼミ活動として、国際学部 国際観光学科の塩路研究室では「フットパスを使った豊かな地域づくり」というテーマで、吹田市の吹田歴史文化まちづくり協会のご協力のもと、活動を開始しました。

5月9日に3年生は千里ニュータウンの北部エリアを吹田まち案内人の方々と歩き、5月16日に千里ニュータウンの「緑の回廊」を案内していただきました。

さらに、6月13日には、3回目の吹田市でのまち歩きとして、1回目に歩いた「千里ニュータウンの北部コース」エリアを再訪し、自分たちで深掘りするという目的で、上新田地区を歩いた後、自分たちで考えた千里中央公園と千里南公園で、利用者に直接話を聞くインタビュー調査を実施し、千里ニュータウンの住み心地や利便性などに関する住民目線の回答を得ました。

今回は、こうしたまち歩きとインタビューを通して学生たちが感じたことや学んだことを報告します。

今後は、6月にもう1度、千里ニュータウンを訪れ、7月には吹田歴史文化まちづくり協会の活動拠点である浜屋敷で、それまでのまち歩き4回分を踏まえた発表を行い、吹田まち案内人の方々との交流会を実施します。

学生活動状況報告

行動力と実行力が身についたフィールドワーク

国際観光学科3年生 小笠原 温人

私たちは、6月13日に再度、ゼミのメンバーのみで吹田市に行きました。以前のまち歩きで吹田まち案内人の方々に教えてもらったことを糧に、自分たちの「千里ニュータウン」に関する理解を深めることを目標にまち歩きをしました。私たちは、「千里ニュータウン」をフィールドにし、吹田市、豊中市に住んでいる人や千里ニュータウン内の公園を訪れている人の声を聞くことによって、ニュータウンの緑の回廊について、より理解が深まると感じ、インタビューを行いました。

ひとまず、上新田村という「千里ニュータウン」には含まれていないまちを歩いて、「千里中央公園」へ向かいました。ここで、2人1組のグループに分かれ、ゼミメンバーで聞きたいことを確認し、インタビューを行いました。いつから住んでいるか、公園の使いやすさや千里ニュータウンの強み・魅力などを中心に聞きました。



吹田市に30年在住の子ども連れの女性から聞いた千里ニュータウンの魅力について、いくつか紹介します。
1つ目は、交通の便が良い所です。新大阪や伊丹空港から近く、車でも神戸市などにすぐ行ける利点があり、子どもも旅行に連れて行きやすいと話していました。私も吹田市に行ってみると、確かに遊ぶところが多いと感じ、千里ニュータウン郊外にも「ららぽーと」や「万博記念公園」などがあって、バリエーションも多彩だと感じました。
2つ目は、子育てや医療施設が発展している所です。公園の緑が多く、安心して子どもを遊ばせることができる点や、大きな病院が多く、施設が充実しているということです。私自身も、駅から降りると、道路沿いの木々、学習塾など子ども対象の施設を真っ先に見つけ、緑が生い茂っていて空気も良く、公園などに足を運ぶと体を動かしたくなることがありました。



住んでいる人と話すことで、市民にしか分からない話が聞けました。例えば、ビール工場があって税金が潤っている話や、ゴミ処理場が優秀で簡易的にゴミを出せる話などを聞けました。このことは、住んでいないと分からない点であり、数回歩くだけでは理解できないものです。

今回のフィールドワークでの収穫は、人とのコミュニケーションを取り、自分の感性を豊かにするという点を培ったことや、ゼミメンバーと質問を練って、グループに分かれて同じ質問を持ち、15人くらいの市民の方々に聞けたことです。さらに、何回もフィールドワークを重ねるにあたって、ゼミメンバーの仲も深まっていると感じています。
まち歩きをしたことで、質問に答えてくださった優しい方々にも恵まれ、千里ニュータウンのことも住民の立場で知ることができたフィールドワークとなりました。
 

千里ニュータウンの公園アンケートで感じたこと

国際観光学科3年生 辻村 智志

6月13日に、千里ニュータウンでまち歩きを行いました。吹田まち案内人の方々と行ったまち歩きも含めて3回目のまち歩きです。今回からは、ゼミ生のみで行い、前回までのまち歩きを踏まえ、もう一度見たり、新しい発見を探したりするために行いました。まず、千里中央駅に集合しました。そこから千里中央公園に向かって歩きました。その後、千里南公園まで歩きました。最後に竹見台を通り、千里中央駅でフィールドワークを終了しました。
今回のフィールドワークの最中には、千里中央公園と千里南公園でアンケート調査を行いました。アンケート調査を行った理由は、自分たちが感じる緑の回廊や緑地、千里ニュータウンのイメージと、実際に住む方々が感じていることとの違いや魅力を知ることができるのではないかと考えたためです。



アンケートの内容は、昔と今の千里ニュータウンの変化、ニュータウンの住民の年齢層、住みやすさ、好きなところ・魅力、公園や緑地をどう利用しているかなどです。回答は、親子、高齢の方、主婦、夫婦、大学生など、さまざまな方々に協力していただき、多様な意見や感じていることを知ることができました。アンケートを行って分かったこととして、共通して挙げられたニュータウンの魅力的な点がありました。それは、治安が良いということ、公園や緑地が多くあり、緑が多く過ごしやすいこと、交通の便が良いといったことです。反対に不便に感じる点として挙げられたことは、ニュータウン内は高低差があり、坂が多くアップダウンが激しいこと、公園の遊具が小さい子どもたちには遊びにくいのではないかと感じるといった点です。このアンケートを行って感じたことは、自分たちが感じた千里ニュータウンの魅力と住民の方々が感じる魅力についてです。交通の便が良いこと、公園や緑地が多く、緑が豊かなことは、ニュータウンに住む住民の方たちも魅力に感じていました。これらはニュータウンに住んでいない人でも分かりやすい魅力になっていると思いました。その分かりやすい魅力が、新たに千里ニュータウンに引っ越しを考えている方にとって、良いきっかけになっているのではないかと考えました。

  

アンケートで考えたことは、私自身も住民の方も不便と感じている、坂の多さとアップダウンの激しさについてです。千里ニュータウンには高齢の方も多いように感じました。そして、高齢の方だけでなく、自動車にあまり乗らずに生活をする住民の方などが住んでいると思います。
問題は、その方々がどのような対策をしているのか、また、公共的な対策がどのように行われているのかという点です。私は、電動自転車を置いている住居が多いように感じました。機会があれば、どのような対策をとっているのか調べてみたいです。

千里南公園でのインタビューを通して分かったこと

国際観光学科3年生 中村 一貴

今回、千里南公園で実際に公園を利用している方にインタビューを行い、公園が地域の人々にどのように利用されているのかを調査しました。普段は公園を利用する人の目的について深く考えることはありませんでしたが、実際に話を聞いてみることで、年齢や家族構成によって利用の仕方が違うことが分かりました。
インタビューでは、吹田市在住の家族連れの方から、公園は子どもと遊びやすく、住みやすい地域であるという意見が聞かれました。また、午前中から利用する人もおり、子どもを遊ばせる場所として公園が身近な存在になっていることが分かりました。学校が多く、子どもが遊べる場所をつくりやすいことや、公園を子どもと一緒に利用しやすいことも、この地域の良さとして挙げられていました。

一方、ニュータウン在住の方からは、以前からこの地域に住んでいる人だけでなく、ファミリー層も多いという話を聞きました。特に「公園や自然が多い」という点が良いところとして挙げられており、自然を身近に感じながら生活できることが地域の魅力になっていると感じました。また、交通のアクセスが良いことも、住みやすさにつながっているようでした。子どもや小学生が多いという意見もあり、千里南公園が幅広い年代の人に利用されていることも分かりました。
さらに、高齢者の方からは、「公園が近いので遊歩道を歩きやすい」という意見がありました。子どもにとっては遊ぶ場所である一方、高齢者にとっては散歩や運動をする場所として利用されていることが分かります。このことから、千里南公園は特定の年代だけが利用する場所ではなく、地域のさまざまな世代がそれぞれの目的で利用できる場所になっていると考えました。
主婦の方からは、公園で歩いたり、リフレッシュしたりできることや、医療機関が多いこと、買い物がしやすいことなどについても意見がありました。今回のインタビューを通して、千里南公園の魅力は公園そのものだけではなく、周辺の自然や学校、交通、買い物など、地域全体の暮らしやすさと関係していることに気づきました。

今回、実際に地域の方から話を聞いたことで、普段見るだけでは分からない公園の役割を知ることができました。千里南公園は、子どもが遊ぶ場所だけではなく、散歩や運動、交流、リフレッシュなど、地域の人々の生活を支える身近な場所であると感じました。今後は、公園を利用する人の年齢や時間帯による利用方法の違いにも注目して、さらに地域の特徴を考えてみたいと思います。 

千里ニュータウンの住民の声を聞いて

国際観光学科3年 山田 雅久
 
6月13日にゼミのメンバーで南千里から千里中央のエリアを歩きました。今回、私たちは千里中央公園、千里南公園でインタビューをしました。質問内容は「いつから住んでいるか」、「昔と比べて変わったか」、「住民の年齢層は変わっているか」、「住みやすいか」、「千里ニュータウンの良い点と悪い点」、「子育て・教育がしやすい環境か」などで、これらの質問を実際に公園を利用していた5、6組の人たちに聞きました。

  「千里ニュータウンの良い点」では「治安が良い」という意見を全員が答えてくれました。そのため、みんなが実感できるほど千里ニュータウンは治安が良いのだと思いました。また、「千里ニュータウンの悪い点」では「坂道が多いから買い物や移動が大変」という意見がありました。私たちが実際に歩いても坂道が多いと感じました。「昔と比べて変わったか」と「住民の年齢層は変わっているか」に関しては、あまり変化を感じていないという意見がほとんどでしたが、70代男性の方は高齢化している地域と若い人が多い地域とで分かれていると話していました。千里ニュータウンの中でも年齢層の偏りがあるのだと気づくことができました。

  「子育て・教育がしやすい環境か」の質問では、小学生の子どもがいるお母さんは、「小学校、中学校が近い」、「住んでいる校区は学校に行く通学路と道路の間が狭くて車が通るところが限られているので横断歩道がない道でも事故の心配がほとんどない」と言っていました。横断歩道が少ないのは逆に危ないのではないかと思いましたが、実際に横断歩道のない通学路と思われる道を歩くと、言っていた通り、道と道との間が狭くて車通りが少なかったので、横断歩道がなくても安全だという意味が分かりました。また、車通りが多い道では下にトンネルがあったり、信号があったりと、安全に通ることができる工夫が見られました。

  今回のまち歩きで行ったインタビューでは、大学生から70代の方まで幅広い年齢層の方々から話を聞きました。共通点として「治安が良い」という面がありました。実際に私たちが歩いても都会で見かけるような不審者が一人もいなかったです。また、ポイ捨てされて汚れている場所も見かけませんでした。 なぜこのように治安が良いのか理由を考えたところ、吹田まち案内人の方々に紹介していただき、歩いた「緑の回廊」が大きく関係しているのではないかと思いました。案内人の山本さんの説明にもあった「緑の回廊」によって、千里ニュータウンに入ってくる人を制限することにより、住民の方が「治安が良い」と実感できるほど安全なまちになっているのではないかと、今回のまち歩きを通して思いました。

参加学生一覧

小笠原 温人、辻村 智志、中村 一貴、山田 雅久