2026年度の本学のキャリアゼミ活動として、国際学部 国際観光学科の塩路研究室では「フットパスを使った豊かな地域づくり」というテーマで、吹⽥市の吹⽥歴史⽂化まちづくり協会のご協⼒のもと活動を開始しました。

 まず、2026年5⽉9⽇に研究室3年⽣が吹⽥市千⾥ニュータウンでまち歩きを実施しました。今回は1回⽬の「千⾥ニュータウンコース」ということで、吹⽥まち案内⼈の⽅々にガイドをしていただきながら、フットパスの視点で歩きました。
 今回は、初めて吹⽥を歩いた3年⽣が感じたことや学んだことを報告します。今後は、5⽉16⽇に千⾥ニュータウン緑の回廊コースをガイドしていただき、その後、6⽉には2回にわたって学⽣たちが同じエリア内を⾃由な視点で散策し、吹⽥市の魅⼒を発⾒するというフィールドワークを⾏います。
   

学生活動状況報告

世界初の自動改札機と千里ニュータウンのまちづくり

国際観光学科3年 中村 一貴

 今回の千里ニュータウンまち歩きでは、普段何気なく利用している駅や道路、公園などに、それぞれ長い歴史や地域の人々の思いが込められていることを知りました。実際に現地を歩きながら説明を聞いたことで、千里ニュータウンの特徴なども知ることができました。



 最初に印象に残ったのは、北千里駅にある「世界初の自動改札機」に関する展示です。普段、自動改札機は外出時や通学等で利用していますが、その始まりが北千里駅だったことを今回初めて知りました。展示にはIEEEマイルストーン認定のプレートがあり、日本の技術が世界的にも評価されていることが分かりました。1960年代からすでに自動改札の実用化が進められていたことに驚き、現在のICカード利用にもつながる大きな技術革新だったのだと思いました。また、駅という空間が単なる交通の場ではなく、技術発展の歴史を持つ場所でもあることを感じました。
 


 次に興味深かったのは、千里ニュータウン全体のまちづくりについてです。実際に歩いてみると、道路や歩道が広く、マンション等も多かったため、住みやすさを重視して設計されていることが伝わってきました。特に「こぼれび通り」という名前の道路が印象的でした。地域の景観や自然を大切にしたいという思いが感じられました。実際に周囲には緑が多く、落ち着いた雰囲気がありました。

   

 また、マンホールのデザインも印象に残っています。千里ニュータウンらしい自然や花の模様が描かれており、普段なら気に留めない場所にも地域性が表れていました。こうした細かい部分にも地域の特徴を取り入れることで、住民に親しみを持ってもらおうとしているのだと思いました。


 
 さらに、ニュータウンの再整備についての話も興味深かったです。千里ニュータウンは建設から長い年月が経過しており、高齢化や施設の老朽化などの問題が出てきているそうです。しかし、古い建物をただ壊すだけではなく、公園や自然を残しながら新しい施設を整備する計画が進められていることを知りました。実際に歩いた場所に、新しい建物と昔ながらの住宅地(団地)が共存しており、まちが少しずつ変化している様子を感じました。

 今回のまち歩きを通して、千里ニュータウンは多くの人々の暮らしや歴史、自然との関わりによって形成されてきた場所だと分かりました。一方で、高齢化や再開発などの課題もあり、時代に合わせて変化していく必要があることも学びました。
 まち歩きをする中で、訪れた地域の背景を知ることで見え方が大きく変わるということを、今回強く感じました。今後は他の地域を訪れる際にも、その土地の歴史やまちづくりについて意識しながら歩いてみたいと思います。   

ロマンがつまった街

国際観光学科3年 小笠原 温人
 
 私たちは、59日に3回生になって初めてのフィールドワークを行いました。場所は吹田市であり、日本での最初のニュータウンである「千里ニュータウン」周辺を吹田まち案内人の方々に案内してもらいながら、私たちのフィールドである吹田市を奥深く教えていただきました。
 私がフィールドワークに行くまでの吹田市の印象は、大阪で一回目の「万国博覧会」が開催された場所や、「ガンバ大阪」のサッカークラブでした。しかし、いざ行ってみると緑や家が軒並み立っており、学習塾や公園など子供に関する生活感があふれた豊かな街でした。
 当日は、南千里駅で集合し、「千里ニュータウンプラザ」で吹田市の歴史をメンバーと予習してから、まち歩きに挑みました。1970年に「万国博覧会」の会場になったこともあり、歴史あふれる列車の時刻表や今では考えられないほど小さい昔の湯舟などの展示を見ました。
 そして、昼過ぎには吹田まち案内人の方々と北千里駅で集合し、まち歩きがスタートしました。小原さんを筆頭に4人のまち案内人の方々が書面を使って丁寧に説明してくれました。その中から印象に残っているものを紹介します。


 まずは、北千里駅にある「世界で初めての自動改札機」です。大阪大学、阪急、近鉄、立石電機の協力のもとできた改札機であり、今では当たり前となっている自動改札機は、この駅からできたのです。不正乗車などを確認するため、最初は人を雇い、目で確認してズルをしている人がいないか確認していたそうです。

 2つ目は、千里青山台団地の「みんなの庭」というものです。建築家の伊東豊雄氏とURが立ち上げた団地リノベーションプロジェクトであり、団地に住んでいる人々の「出会い・ふれあいの場」となり、災害時には炊き出しにも活用できることを願われています。集会所には屋外コンロにもなるテーブルを作り、「みんなのテーブル」と名付けられました。このテーブルを見たときに、一瞬で惹かれ、私も団地に住んで、ご近所さんと会話をしたり、子供ができた際にはお父さん仲間と会話したりしたいと思いました。

   

まだ紹介できていないところもありますが、実際に吹田市に足を運んでみて、自分の先入観が変わりました。子供や家族にやさしいまちづくりや、駅からニュータウンまでの立地の良さ、程よい緑に、地域の人が集まれる建物など、歩いてみると歩くほど、住んでみたくなる街でした。2週に渡ってまち歩きを行うので来週も楽しみです。
 

 

初めての千里ニュータウンまち歩き

国際観光学科3年 辻村 智志

 5月9日のフィールドワークで、吹田市の千里ニュータウンまち歩きを吹田まち案内人の方々と行いました。まず、吹田まち案内人の方々とお会いする前に、千里ニュータウン情報館で千里ニュータウンについて学びました。千里ニュータウンが大阪市内の住居不足の解消・人口増加の対応のために作られたこと、計画的な住環境、ニュータウンの住居内にあった展示などを見学しました。その後、北千里駅に移動し、吹田まち案内人の方々と合流しました。
 今回のまち歩きは、昔と現在のニュータウンの変遷と、ニュータウンの計画から除外された地域を歩きながら見るということで、北千里駅から千里中央駅までを歩きました。初めに、ニュータウンの初期から残る青山台の集合住宅地で、歩行者と車道を分離する整備や住民同士の交流のための整備、さらに近年の住民交流の活性化のための整備を見ました。

     

 次に、青山台から古江台の方面に歩きました。その途中で、住区の近隣センターという商店や診療所などが集まるエリアを見ました。その近くには公園もありました。そこで、近隣住区の特徴である住区の中心に小学校や幼稚園、その周囲に公園、住宅地が広がるという構造を、歩いたことで体験し、実感しました。古江台では、車が住宅地内部を通り抜けなくするための袋小路の整備をみて、千里中央公園に向かい歩きました。
 その後、訪れた千里中央公園は緑が多くあり過ごしやすく、この日はワークショップが開かれていたこともあり、多くの家族連れやランニングをする人などが訪れていました。
住区の公園は千里ニュータウンの住民の憩いの場として大事な場所ということが分かりました。


 千里中央公園から豊中市に入り「こぼれび通り」を歩き、千里ニュータウンの計画から除外された上新田地区に行きました。上新田地区は古くから上新田天神が残っています。そのため千里ニュータウンの計画から除外されました。上新田地区とニュータウンの境界は、北側が近畿自動車道、西側が新御堂筋ということを聞きました。

          

 最後に千里中央駅方面に歩き、千里中央駅周辺のニュータウンの現在の状況を見ました。千里中央駅周辺は住むためだけでなく、商業施設やオフィスビルなどの働く場所など、様々な整備が進められ、高層ビルも建つようになったということが分かりました。
 なぜなら、北千里駅周辺や千里中央駅周辺の商業施設は、再開発がコロナ禍の影響で止まっていました。しかし現在は、計画が進み、再開発のため施設の閉館や閉業がありました。
 さらに、老朽化した集合住宅の建て替えが多く行われたこと、未だ建て替えされていない地域の集合住宅も建て替えが検討されていることを聞きました。このことから、このまち歩きを通じて、千里ニュータウンは全体的に再整備の時期という印象が残りました。

   

思い出に残ったまち歩き

国際観光学科3年 橋爪 幹太

 5月9日に私は吹田市でまち歩きをしました。まず、12時に阪急南千里駅の改札前で集合しました。私は2時間前に南千里駅に着いてしまったので、時間まで駅周辺を散歩してみました。
 12時に阪急南千里駅の横にある千里ニュータウンプラザを訪れました。一階では千里ニュータウンの歴史を学ぶことができました。ニュータウンの歴史を詳しく学べ、初めて知ることがたくさんあったので興味深く感じました。その中でも昔のお風呂が実際に置いてあり、お風呂の中に入ることができ、貴重な体験ができました。入れないことはないのですが、立ったり、足を伸ばしたりすることはできませんでした。今のお風呂に比べたら居心地は悪いですが、昔の人にしたら家にお風呂があることが特別だったと聞いて歴史を感じました。施設を見学した後に北千里駅に移動しました。


 昼食を食べた後に、吹田まち案内人の方々と合流してまち歩きを行いました。はじめに、北千里駅の構内に移動しました。そこでは北千里駅が世界初の自動改札機を実用化し、IEEEマイルストーンに認定されたことを初めて知りました。IEEEマイルストーンは、日本の表彰ではなくアメリカの表彰であると知って驚きました。初めて受賞するなら東京のどこかの駅だと思っていたので、とても素晴らしいと思いました。
     
 次に、千里ニュータウンの団地がある場所に移動しました。団地を訪れる前はせいぜいマンションが五棟ぐらいの場所だろうと思っていましたが、想像を超える団地の多さでとても驚きました。さらに、団地内には公園や「みんなのテーブル」がありました。公園は団地に住む子どもたちが遊ぶ場として作られていました。そして「みんなのテーブル」は団地に住む人たちが誰でも交流できる場として作られていました。テーブルでは話ができる他にもバーベキューができる仕様になっていました。これらがあることで団地の人たちのコミュニケーションの場となっていたことが分かりました。

    

 そして、長い滑り台で有名な千里中央公園にも行きました。公園ではたくさんの子どもたちが滑り台を滑っていました。私たちも実際に滑ってみました。思ったよりずっと長く、スピードも速かったです。この地区は子どもたちの遊ぶ場所がたくさんあり、遊ぶ分には困らない場所だなと思いました。そして最も印象深かったのは「こぼれび通り」です。こぼれび通りは緑に囲まれていて、散歩やくつろぐ場所にピッタリだと、まちを歩きながら感じました。私は自然が好きなので、自分にも合っていると思いました。今回のまち歩きを通して、吹田の千里ニュータウンの北部エリアを知ることができました。さらに自分たちで理解を深め、千里ニュータウンについて詳しくなりたいです。

千里ニュータウンの過去と現在

 国際観光学科3年 山田 雅久

 
5月9日に私は吹田市の千里ニュータウンを中心にまち歩きをしました。「吹田まち案内人」というガイドの方々と共に、阪急北千里駅から始まり、御堂筋線千里中央駅までを約三時間かけて、ガイドさんの説明を聞きながら歩きました。
 はじめに、世界最初の自動改札機が実用化された駅である北千里駅の「IEEEマイルストーン」を紹介していただきました。当時の学生が協力して、自動改札が子どもか大人かを正しく判別できるかの実験をしていたと、ガイドならではの情報を聞けました。その後、通路が円形に設計されたショッピングモールを通り、「まちなかリビング北千里」という児童センター、公民館、図書館を中心とした複合施設へ行きました。この場所は、もともと学校があった所に作られ、主に木材で建てられた施設です。とてもきれいで落ち着く空間でした。様々な世代の方が利用していて、交流もできるとても良い施設だと思いました。
 
     

 次に、古江台の住宅街、団地の中を歩いているとき、住民の人達が集まれる集会所に「みんなのテーブル」という、かまどをテーブルにしてその周りに座れる椅子があり、住民の親睦を深められる場所だと思いました。その後、長いローラーすべり台や無人のコンビニなどがある千里中央公園へ行きました。当日はフリーマーケットや出店がありました。また、大きな木にロープをかけて木に登るアクティビティもしていました。週末ということもあり、子連れの家族が多かったです。とても大きな公園だったので、子育てにピッタリな環境だと思いました。
 
その後、公園を抜け、「こぼれび通り」という小道を通り、「千里竹の会」という人達によってきれいに管理されている竹林を見に行きました。「第1回みどりのまちづくり賞」という賞を受賞していると記された看板を発見しました。賞を受賞したのも納得するほど、きれいに丁寧に管理されていることが見てとれました。それから千里ニュータウンから除外された上新田地区へ行きました。千里中央で印象に残っているのは「千里アートロード」です。ブロンズ像の作品が89個、道の両側に点在している道ですが、今回は4つまでしか見られませんでした。

     

 今回のまち歩きで今までは名前でしか聞いたことがなかった千里ニュータウンのことを知ることができました。最も知ることができてよかったのは、団地の壁に印字されているアルファベットの意味です。今は差別化をなくすために、建て直したものには印字されていませんが、Aは「大阪府住宅供給公社」、Bは「府営住宅」、Cは「賃貸住宅」、Dは「社宅や民間事業者」を示しています。アルファベットにそのような意味が込められているとは思いませんでした。自分はエリアで分けているだけだと予想しましたが、全然違う意味だったので驚きました。千里ニュータウンを見学し、歴史やまちづくりの工夫、住民交流の場や自然環境について学ぶことができました。普段は知ることのできない地域の特徴や魅力を理解し、有意義な時間を過ごせました。

千里ニュータウンを歩いて感じたこと

国際観光学科3年 南田 芽依

 私たちは、59日に吹田市の北千里を吹田まち案内人の方たちと一緒に歩くフィールドワークを行いました。
 まず、12時に南千里に集合し、千里ニュータウン情報館を訪れました。そこでは、街の模型や昔のスーパーの広告や当時のお風呂の展示がありました。一見、今と変わらない広告に見えましたが、広告に載っているものが昔のものだったので、見ていておもしろかったです。今の時代は、洗面所にお風呂があるのが当たり前だけど、当時は家にお風呂がない家もあったため、ベランダに設置する簡易型浴室があり、実際に使われていたものを見ることができてとても興味深かったです。また、千里ニュータウンの開発当時の記録映像を観ることができ、当時の様子を分かりやすく知ることができました。

 千里ニュータウン情報館を出た後、電車で北千里駅に行き、吹田まち歩き案内人の方たちと合流し、まち歩きを開始しました。まず、阪急北千里駅にある、世界で初めて自動改札機を実用化した駅であることを記念して設置された銘板の説明を聞きました。20071127日に電気・電子技術分野の権威ある学会「IEEE」から、技術的歴史を称えるマイルストーンとして認定されたと学ぶことができました。
 次に、団地がたくさんある集合住宅街を歩きました。そこには「みんなのテーブル」というテーブルが設置されており、真ん中の蓋を開けるとコンロになっていてBBQができるテーブルになっていました。このテーブルは、住人の方々が互いに知り合い、絆が深まることを願って作られたテーブルでした。団地敷地内には遊具があったり、緑がたくさんあったりするなど、住みやすくなるような工夫がされていました。



 その後は、千里小道こぼれび通りを歩きました。緑がいっぱいでとても素敵な道でした。この名前は市民公募で決められたそうです。太陽の光が木々やまわりの建物に反射して、こぼれんばかりにきらきらしているこの道の様子をよく言い表しているという意見があり、そのまま採用されました。

     

 今回のフィールドワークで、はじめて南千里と北千里を訪れました。実際に訪れてみて、ニュータウンはただの住宅街ではなく、道が広くて緑も多く、公園や歩行者専用道路が整備されていて、人が暮らしやすい街として計画的につくられたことがよく分かりました。実際に街を歩くことで、資料を見るだけでは分からない坂の多さや静かな住環境も体感することができました。今回通れなかった道があるので、2回目に自分たちで歩くときに歩いてみたいと思いました。

参加学生一覧

橋爪 幹太、小笠原 温人、小島 蒼衣、中村 一貴、山田 雅久、辻村 智志、南田 芽依