

学生活動報告
◎フットパス日本最先端 美里町
国際観光学部3年生 山村 遥香
2025年11月7日から9日にかけて、私たち塩路ゼミは熊本県美里町を訪れ、フットパスの実習を行いました。実習では、美里フットパス協会に所属する井澤さんに案内していただき、地域の方の視点から町の歴史や暮らしについて説明を受けながら歩きました。今回の実習では、単に自然の中を歩くだけでなく、地域の歴史や文化、暮らし、そして災害とともに生きてきた人々の知恵を、実際に「歩く」ことで学ぶ貴重な経験となりました。

(フットパスの入り口)
美里町には、江戸時代に築かれた馬門橋をはじめとする石橋や古道が今も残されており、地域の大切な文化財として守られています。熊本地震にも耐えたこれらの石橋は、長年の補修や耐震補強の成果であり、歴史と現代の技術が共存していることを実感しました。
また、周囲には杉やけやき、真竹や孟宗竹、たでや花栗など、多様な植生が広がっており、季節ごとに異なる表情を見せる里山の風景が印象的でした。

(馬門橋を歩く)

(歩いて見つけた植物「蓼」)
棚田や湿った谷間、苔玉づくりが似合う環境など、自然と人の暮らしが密接につながっている様子を歩きながら感じることができました。
さらに、土用の丑の日に「かけぐり(お酒・素麺)」を水の神様に供える風習や、農機具洗い用の溜め池、江戸時代から続く道、明治期につくられた水路など、水にまつわる文化が今も生活の中に息づいている点が強く印象に残りました。かつて熊延鉄道が走っていた線路跡に町営住宅が建てられているなど、町の発展の痕跡をたどれることも、美里町ならではのフットパスの魅力だと感じました。

棚田や湿った谷間、苔玉づくりが似合う環境など、自然と人の暮らしが密接につながっている様子を歩きながら感じることができました。
さらに、土用の丑の日に「かけぐり(お酒・素麺)」を水の神様に供える風習や、農機具洗い用の溜め池、江戸時代から続く道、明治期につくられた水路など、水にまつわる文化が今も生活の中に息づいている点が強く印象に残りました。かつて熊延鉄道が走っていた線路跡に町営住宅が建てられているなど、町の発展の痕跡をたどれることも、美里町ならではのフットパスの魅力だと感じました。

(かけぐり)


(「砥用まちなかコース」を参加者と話しながら歩く)
美里町のフットパスは、民宿の取り組みと同時期に始まり、地域との連携を大切にしながら運営されています。特に印象的だったのは、「コースを作ること」よりも、「どのように継続していくか」を重視している点です。フットパスを一過性のイベントに終わらせず、地域の日常の中に根付かせようとする姿勢に感動しました。
その具体的な工夫の一つが、祭りや地域イベントと同日開催にすることです。これにより、フットパス参加者の購買行動が生まれ、地域経済にもつながっています。実際に私たちが訪れた際には、「ゆきぞのフェス2025」という地域イベントが開催されており、歩いている途中から太鼓や笛の音が聞こえてくるなど、町全体がにぎわっている様子を感じることができました。会場には地域のパン屋の出店や焼き鳥などの屋台も並び、フットパスと地域イベントが自然に結びついていることを実感しました。

(ゆきぞのフェス2025)
また、フットパスの開催に合わせて、普通の民家がトイレの貸し出しや食事の提供、さらには宿泊まで行えるようになっている点も印象的でした。専用の観光施設に頼るのではなく、地域の日常の暮らしの延長として来訪者を受け入れているため、参加者はより身近に地域の生活を感じることができます。このような取り組みは、地域住民が無理のない形でフットパスに関わることを可能にし、運営を地域全体で支える仕組みづくりにつながっていると思いました。


(「食の体験」で夕食をいただいた民家)
さらに、無理に参加者数を増やすのではなく、キャンセル待ち制度を設けることで「人気感」を保つ工夫や、「少しでも黒字になればよい」という無理のない運営方針からは、長く続けることを第一に考えている姿勢がうかがえました。これらの工夫は、フットパスを地域の負担にしないための重要なポイントであり、地域とともに歩み続けるための基盤であると学びました。
美里町は、熊本地震や豪雨など、自然災害と隣り合わせの地域でもあります。8月11日の豪雨で浸水した「ひびき」地区や、地震で倒壊した平屋の住宅など、被害の記憶を語り継いでいることが印象的でした。こうした災害の経験をフットパスの中で共有することは、参加者にとって地域をより深く理解する機会になると考えられます。
榎木(えのき)の大きな木陰は、地域の人々が昔から休憩や集いの場として利用してきた場所であり、生活と自然の近さを感じさせました。また、かつて牧場があり、馬が跳ねる様子に由来すると説明を受けた「こんばね」と呼ばれる場所では、土地の使われ方や過去の営みが現在の風景につながっていることを知りました。夜回りの風習からは、地域で互いに見守り合いながら暮らしてきた歴史を知ることができました。さらに、ひらがなの道と漢字の道が分かれる追分は、行き先や用途の違いを示しており、生活に根ざした道の使い分けがされてきたことを示しています。このように、歩かなければ気づかない生活文化が随所にありました。
棚田の近くの道の途中には看板が設置されており、そこには案内してくださった井澤さんが撮影した写真が掲載されていました。このことから、夕日を撮影した井澤さんの写真のように、地域の方の視点を参加者と共有できる点も、フットパスならではの魅力だと感じました。

(道の途中の看板)
美里町のフットパスは、実際に歩いてみると、歴史・文化・自然・災害の記憶、そして人々の暮らしが折り重なった「地域そのもの」を体験する取り組みだということが分かりました。コースの完成度だけでなく、地域とどのように関係を築き、守り、運営していくかを大切にしている点が、美里町のフットパスの大きな特徴です。
今回の実習を通して、フットパスは観光の手段であると同時に、地域を理解し、地域と共に未来を考えるための重要な取り組みであることを学びました。
美里町のフットパスは、民宿の取り組みと同時期に始まり、地域との連携を大切にしながら運営されています。特に印象的だったのは、「コースを作ること」よりも、「どのように継続していくか」を重視している点です。フットパスを一過性のイベントに終わらせず、地域の日常の中に根付かせようとする姿勢に感動しました。
その具体的な工夫の一つが、祭りや地域イベントと同日開催にすることです。これにより、フットパス参加者の購買行動が生まれ、地域経済にもつながっています。実際に私たちが訪れた際には、「ゆきぞのフェス2025」という地域イベントが開催されており、歩いている途中から太鼓や笛の音が聞こえてくるなど、町全体がにぎわっている様子を感じることができました。会場には地域のパン屋の出店や焼き鳥などの屋台も並び、フットパスと地域イベントが自然に結びついていることを実感しました。

(ゆきぞのフェス2025)
また、フットパスの開催に合わせて、普通の民家がトイレの貸し出しや食事の提供、さらには宿泊まで行えるようになっている点も印象的でした。専用の観光施設に頼るのではなく、地域の日常の暮らしの延長として来訪者を受け入れているため、参加者はより身近に地域の生活を感じることができます。このような取り組みは、地域住民が無理のない形でフットパスに関わることを可能にし、運営を地域全体で支える仕組みづくりにつながっていると思いました。


(「食の体験」で夕食をいただいた民家)
さらに、無理に参加者数を増やすのではなく、キャンセル待ち制度を設けることで「人気感」を保つ工夫や、「少しでも黒字になればよい」という無理のない運営方針からは、長く続けることを第一に考えている姿勢がうかがえました。これらの工夫は、フットパスを地域の負担にしないための重要なポイントであり、地域とともに歩み続けるための基盤であると学びました。
美里町は、熊本地震や豪雨など、自然災害と隣り合わせの地域でもあります。8月11日の豪雨で浸水した「ひびき」地区や、地震で倒壊した平屋の住宅など、被害の記憶を語り継いでいることが印象的でした。こうした災害の経験をフットパスの中で共有することは、参加者にとって地域をより深く理解する機会になると考えられます。
榎木(えのき)の大きな木陰は、地域の人々が昔から休憩や集いの場として利用してきた場所であり、生活と自然の近さを感じさせました。また、かつて牧場があり、馬が跳ねる様子に由来すると説明を受けた「こんばね」と呼ばれる場所では、土地の使われ方や過去の営みが現在の風景につながっていることを知りました。夜回りの風習からは、地域で互いに見守り合いながら暮らしてきた歴史を知ることができました。さらに、ひらがなの道と漢字の道が分かれる追分は、行き先や用途の違いを示しており、生活に根ざした道の使い分けがされてきたことを示しています。このように、歩かなければ気づかない生活文化が随所にありました。
棚田の近くの道の途中には看板が設置されており、そこには案内してくださった井澤さんが撮影した写真が掲載されていました。このことから、夕日を撮影した井澤さんの写真のように、地域の方の視点を参加者と共有できる点も、フットパスならではの魅力だと感じました。

(道の途中の看板)
美里町のフットパスは、実際に歩いてみると、歴史・文化・自然・災害の記憶、そして人々の暮らしが折り重なった「地域そのもの」を体験する取り組みだということが分かりました。コースの完成度だけでなく、地域とどのように関係を築き、守り、運営していくかを大切にしている点が、美里町のフットパスの大きな特徴です。
今回の実習を通して、フットパスは観光の手段であると同時に、地域を理解し、地域と共に未来を考えるための重要な取り組みであることを学びました。
◎美里町の自然と人に触れたフットパス合宿
国際観光学部3年生 廣瀬 彩
私たちは、11月7日から11月9日に熊本合宿に行きました。今回の合宿では、美里町のフットパス協会会長である井澤るり子さんにフットパスコースを案内していただきました。本報告では、熊本県美里町を訪れて3つのフットパスコースを歩いて感じたことや考えたことを述べていきます。

(美里町フットパスの案内表示)
1日目の最初に歩いたコースが「二俣橋♡コース」です。このコースでは、ランブリングをしました。木々が溢れていて自然を感じられるところを歩き、山に少し入って馬門橋に行きました。井澤さんによると、1820年くらいに建設された江戸時代からの橋であり、美里町指定の文化財とのことです。また、車通行禁止を示す石碑があり、橋を保護する役割として立てられているのだと教えていただきました。
地域の人が昔から現在まで守っている橋だということが分かりました。橋の周囲は、蔓などがロープのように木々に巻き付いていたり、迫力のある滝が見えたりと、美しい自然景観でした。

(馬門橋)

(農機具を洗う洗い場)
地域の人が昔から現在まで守っている橋だということが分かりました。橋の周囲は、蔓などがロープのように木々に巻き付いていたり、迫力のある滝が見えたりと、美しい自然景観でした。

(馬門橋)

(農機具を洗う洗い場)
次に、二俣橋に向かう途中にある杉木立を見て、「杉」の名前の由来が「神が通り過ぎる」から来ているという話や、地元住民の方の庭にある洗い場は、野菜の泥や農具を洗うためのものとしてあることなど、知らないことを一つずつ丁寧に教えてくださいました。二俣橋付近には、Tika scone & cafeがあり、休憩がてら、そこでお茶と緑茶のスコーンをいただきました。スコーンは甘すぎず、ほんのり甘い味わいで、非常に美味しかったです。

(杉木立についての話を聞く)
二俣橋についても教えていただきました。二俣渡橋と二俣福良渡橋の2本の石橋を合わせて、二俣橋というといいます。11月から3月までの午前11時30分から12時までの時間限定で、川面にハートの形が表れます。井澤さんによると、時間に加えて、晴れているかどうかという天気も条件になるとのことでした。井澤さん自身、午前中に行ったときは見られたとのことです。私たちが行った時間が15時過ぎだったため、ハートの形は見ることができなかったので、美里町をまた訪れた際には、再挑戦したいと思います。

(杉木立についての話を聞く)
二俣橋についても教えていただきました。二俣渡橋と二俣福良渡橋の2本の石橋を合わせて、二俣橋というといいます。11月から3月までの午前11時30分から12時までの時間限定で、川面にハートの形が表れます。井澤さんによると、時間に加えて、晴れているかどうかという天気も条件になるとのことでした。井澤さん自身、午前中に行ったときは見られたとのことです。私たちが行った時間が15時過ぎだったため、ハートの形は見ることができなかったので、美里町をまた訪れた際には、再挑戦したいと思います。
次に訪れたのが、八角トンネルです。ここは、もともと熊延鉄道という鉄道遺構だということです。このトンネルは、鉄道トンネルではなく、落石よけとして線路を走るために、道路下を守るために建てられた岩ツッパリ構造であるということです。また、なぜ八角形になっているのかは、明確には分からないとのことでした。私自身、このような歴史ある鉄道遺構を間近で見たことはないため、とても貴重な時間でした。歩きながらも、この付近の歴史を学ぶことができるのは、目で見て直接知ることができるので、学習の質が高く、思い出に残りながらも知識を深めることができるのが、とても良いと思いました。

(八角トンネル)

(八角トンネル)
2日目は、2つのコースを歩きました。午前中は、美里町のフットパスイベントに参加しました。美里フットパス協会に入っている方々と一緒に交流しながら、「砥用まちなかコース」を歩きました。この合宿での私たちのテーマの1つは、地元の方々に積極的に話しかけ、交流することです。ただ話してくださいというのではなく、フットパスコースを歩きながらだったため、積極的にいくのは苦手だったのですが、自然に会話をすることができました。フットパスを始めた理由を聞いてみると、日々溜まっていっているストレスを発散してリフレッシュするためだということでした。また、毎回参加すると知り合いが増えて気分が上がるためともおっしゃっていました。そのほかにも熊本の方言を聞いたり、出身地を聞いたりしました。実際に一緒に歩いていたことが、自然と会話が生まれやすかった理由にもつながっていると感じました。普段から使っている道は変化がなくて面白くないと思いがちですが、その道沿いにある木々や神社について知ると、意外と興味深いことが多いと感じました。

(砥用まちなかコースで参加者と話す)
昼食には、地元のお母さんが作ってくださったカレーライスをいただきました。カレーライスとサラダ、お吸い物、みかんを準備してくださいました。歩いた後だったため、より美味しく感じました。
そして、午後は「下福良コース」を歩きました。このコースでは、美しい棚田を見ることができます。初めは、棚田を遠くから見るところからコースが始まり、だんだんと棚田に近づいていくようなルートでした。井澤さんによると、最初から棚田がよく見える場所に行くより、だんだん近づいていくことで、視覚的にも楽しいルートを作ることを意識したそうです。私は、普段棚田を見ることはないため、美里町の人が日々見ている棚田を見ることができて、とても貴重な良い経験ができました。

(下福良コースから見た景色)

(棚田の中を歩く)

(下福良コースから見た景色)

(棚田の中を歩く)
夕食は、地元のお母さんが作ってくださった伝統的な夕食をいただきました。だご汁や煮物、切り干し大根、ほうれん草ともやしのナッツの副菜、白米、ドライフルーツをのせたヨーグルトをいただきました。どれもとても美味しくて、お腹いっぱいに食べることができました。
最終日は、熊本観光をしました。天気が1、2日目と比べて雨が降っており、予定していた場所に行けなくなってしまいました。しかし、雨の中での神秘的な上色見熊野坐神社に参拝したり、昼からは少し晴れて阿蘇山に行くことができたりしました。昼食には、2日目の夕食で食べただご汁が美味しかったので、米粉のだご汁を注文しました。とても温かくて、出汁が効いていて美味しかったです。
今回の合宿を通して、フットパスコースは観光名所を単に歩いて巡るのではなく、地域の人との関わり合いを重視することが重要だと理解しました。その中で、地域の魅力をみんなで体感できるように作っていくことが大切だと考えました。この取り組みは、地域活性化にもつながることになります。フットパスコースを歩くことで、地元愛が深まったり、成り立ちなど新たな一面を知ったりして、その地域をもっと深く知っていくことになります。今回歩いてみて、訪れる場所に人が増え、笑顔があふれている様子を感じました。そして、出会う人全員が明るく挨拶を返してくれたり、みかんをくださったり、ご飯を作ってくださったりしました。そのため、熊本県の方々の人柄の良さを強く感じました。
◎熊本県美里町における水害復興と地域再生
—フットパスによる現地観察を通して—
国際観光学部3年生 永田 雄真
今回の熊本合宿では、熊本県美里町を訪れ、フットパスを通じて地域の方々と交流することを目的としてフィールドワークを行いました。また、現地の水害復興の様子や地域再生の取り組みを、結果的に学ぶこともできました。美里町は2025年8月の豪雨災害により甚大な被害を受けた地域であり、道路の陥没や橋梁の損壊など、今なおその爪痕が町の随所に残っていました。私はこの現地を自らの足で歩くことで、地域の復興の現状を体感し、人々の暮らしの再生に向けた努力を直接感じ取ることができました。
一日目は、「二俣橋♡コース」を中心にフットパスを行いました。このコースには馬門橋も含まれており、美里町の豊かな自然と歴史的な橋梁の美しさを堪能することができました。二俣橋は、かつて地域の生活を支えた重要な交通の要であり、今も観光資源として町のシンボル的存在となっています。しかし、現地を歩くと、橋の周辺には流木や土砂の跡が見られ、豪雨災害の影響を強く感じました。橋の上流には今も倒木が残されており、自然災害の凄まじさを実感すると同時に、それでもなお地域を守り続けようとする人々の努力を思わずにはいられませんでした。こうした風景の中で歩くことは、単なる観光ではなく、「地域の時間をともに歩む」行為として深い学びとなりました。

二日目は、「砥用まちなかコース」を歩き、その後、下福良地区を訪れました。砥用のまちは、中心部に商店や古い町並みが残る一方で、豪雨の影響による建物の損傷や道路の補修工事が各所で行われていました。それでも住民の方々は前向きに、地域のつながりを保とうと努力されている様子が印象的でした。歩いている中で住民の方と交流する機会が多々あり、みかんや大根など、地域で育てたものを頂戴しました。このような形で地域の方々と交流することで、地域の団結力が深まると感じました。普段から話せる環境を整えておくことで、緊急事態が発生したとしても、報告・連絡・相談がしやすいのではないかと考えました。

午後から訪れた下福良地区では、棚田やダムの見学を行いました。下福良の棚田は、石積みや段々畑が広がる美しい景観を保っており、人の手によって長い年月をかけて守られてきた地域資源であることを強く感じました。現地で見たその光景は、自然と人間の共生の難しさを物語っていました。棚田という伝統的な農業景観を守ることは、地域の誇りと記憶を未来へ引き継ぐ行為でもあり、その価値を肌で実感しました。

三日目は、通潤橋と上色見熊野坐神社を訪れました。あいにくの雨でしたが、通潤橋の壮大な姿は圧倒的であり、人々の知恵と技術が詰まった地域の象徴であることを改めて感じました。橋の周囲にも水害の痕跡が残っており、地域の人々が安全を確保しながら観光と保全を両立させようとする姿勢が印象的でした。その後に訪れた上色見熊野坐神社では、神秘的な森の中に佇む鳥居と石段が、地域の信仰と自然との深い結びつきを物語っていました。雨に濡れた参道を歩くことで、自然の厳しさと美しさ、そして人々が自然に寄り添いながら生きてきた歴史を感じ取りました。
今回の合宿では、「美里フットパス」の特徴とされる、地域の方々との交流や地産地消の食体験を通じて、土地に根ざした暮らしの一端にも触れることができました。地元で採れた野菜や特産品を味わうことで、地域資源を活かした生活のあり方や、食を通じて地域の絆を保つ文化の重要性を学びました。特に、災害後も地域の食文化を絶やさずに続けていこうとする人々の姿勢には、地域再生の基盤となる強い意志を感じました。
今回のフィールドワークを通じて強く感じたのは、復興という言葉が単にインフラの再建を意味するのではなく、「人と人のつながりを取り戻す営み」であるということです。道路や橋が復旧しても、人々の生活が元に戻るには時間がかかります。しかし、実際に現地を歩き、住民の方々の笑顔や言葉に触れることで、地域には確かな再生の力が宿っていると感じました。歩くことで地域の地形や生活の痕跡を直接見て、そこに生きる人々の思いを感じ取ることができた点が、フットパスの最も大きな意義であると考えます。
この経験を通じて、地域の復興には外部からの支援だけでなく、地域内部の主体的な取り組みが欠かせないことを学びました。美里町では、地域住民が中心となって観光資源を守り、文化や自然を次世代へ継承しようとしています。そうした姿勢は、地域の再生における「内発的発展」の好例であり、今後の地域づくりの在り方を考える上で重要な示唆を与えてくれました。
私は将来、教員として地域と関わる立場に立ちたいと考えています。今回の熊本合宿で得た経験は、地域教育や防災教育を考える上でも非常に貴重なものでした。災害を「遠くの出来事」としてではなく、地域社会の現実として捉えることの大切さを改めて感じました。今後は、今回の経験をもとに、生徒たちが自ら地域の課題に目を向け、行動できるような教育実践を目指していきたいと考えています。
美里町でのフィールドワークは、自然災害の厳しさと、それを乗り越えようとする人々の強さを実感する貴重な機会となりました。実際に自分の足で歩くことで、地域の現状を五感で感じ取り、復興という言葉の重みを深く理解することができました。美里町の人々の努力とあたたかさが心に残り、今後も地域に寄り添う姿勢を忘れずに、国際観光学部での学びを続けていきたいと思います。

◎歩いて出会う美里町の魅力
国際観光学部3年 菅 莉々子
私たち塩路ゼミは、11月7日から9日にかけて熊本県美里町でゼミ合宿を行いました。美里町の自然・文化・人との交流を通して、地域が持つ魅力や、そこに暮らす人々の思いを深く実感することができました。
1日目は、まず空港からレンタカーで宿泊先の佐俣の湯まで向かい、美里町フットパス協会会長の井澤さんと合流しました。案内してくれた「二俣橋♡コース」では、特に歴史的な橋と地域の災害との関わりが印象に残っています。昭和に造られ、熊本地震でも崩れなかったという橋を実際に見たとき、その強さと地域の生活を支えてきた存在感を実感しました。
また、井澤さんから「今年の8月11日の水害では、大量の流木や木の枝、大きな岩までもが流されてしまった」という話を聞き、自然災害が地域に与える影響の大きさを改めて理解しました。コース名にもある二俣橋のハートは、時間帯や天候によって水面に映る影で見られるそうですが、今回は時間が合わず、見ることができませんでした。
2日目は、美里町のフットパスイベントに参加し、他のイベント参加者の方々と「砥用まちなかコース」、「下福良コース(棚田)」を歩きました。道中には金木犀や銀木犀が多く、自然の香りが町全体に漂い、美里町の環境の豊かさを実感しました。また、農機具を洗うための水場が今も残っており、昔からの生活文化が土地に自然に溶け込んでいる点が印象的でした。さらに、水の神様への願いを込めて、竹の「かけぐり」にお酒やお米を入れる風習についても学ぶことができました。地域によって入れるものが異なるという話も興味深かったです。

歩いている途中には、地域の人々との温かい交流も体験しました。すれ違うたびに挨拶を交わすだけでなく、みかんをいただいたり、井澤さんが地元の方に野菜を分けてもらったりする場面もありました。初対面の人に気さくに話しかけたり、物をくれたりする地域の雰囲気は、大阪に住んでいる私にとっては驚きの連続でした。美里町の人々が、訪れる人を歓迎し、フットパスを大切にしている気持ちが伝わってきました。また、参加者のリュックに付けられた多くのバッジは、これまで歩いてきた各地のフットパスの証であり、この地域文化が全国的に広がっていることを示していました。

夕食には、地元のお母さんが作ってくださった手料理をいただきました。特に「だご汁」は、団子や野菜がたっぷり入った郷土料理で、とても美味しかったです。大阪ではなかなか食べる機会がない料理で、地域に受け継がれてきた食文化を実際に味わえたことがとても新鮮でした。

3日目は、通潤橋や阿蘇山を訪れましたが、雨や霧の影響で景色を十分に見ることができませんでした。そんな天候の中で訪れた上色見熊野坐神社では、木々が高く生い茂り、静けさの中に不思議な迫力がありました。その後、「道の駅 あそ望の郷くぎの」を訪れました。さまざまな土産物が並び、コキアも一面に生い茂っていました。

今回の合宿では、美しい景色や文化だけではなく、地域の人々との温かい交流を通して、美里町の暮らしの雰囲気を実際に体験できました。特に、歩いていると自然に声をかけてくれたり、みかんをくれたりする温かさは、大阪で暮らしている私にとって非常に新鮮で、心に残るものでした。今回歩いたコース以外にも多くのコースがあると伺ったので、また行ってみたいと思いました。
◎歩いたことで見つけた魅力
国際観光学部3年 前田 和音
私たちは、2025年11月7日から11月9日の間、熊本県の美里町を訪れました。私は熊本県には訪れたことがなかったので、とても楽しみにこの日を待っていました。
1日目は、「二俣橋♡コース」をランブリングしました。美里フットパス協会の井澤さんが一緒に同行してくださり、訪れた場所の魅力や特徴を紹介してくださいました。はじめに、馬門橋を訪れました。馬門橋は、美里町指定の文化財だということを井澤さんが教えてくださいました。また、この橋は熊本地震の時も崩れなかったそうで、見た目からもとても頑丈な橋であることが分かりました。その後は、二俣橋まで歩きました。
二俣橋に行くまでにも、井澤さんはいろいろなことを教えてくださいました。例えば、杉の木を見つけると、杉の上が尖っているのは成長期で、丸まっている杉は成長が終わっていて上には伸びず、横に成長するということや、竹を見つけると、かぐや姫が入っていた竹は真竹であるということを教えてくださり、たくさんの豆知識が身につきました。この日は時間が遅かったため、二俣橋のハート形を見ることはできませんでしたが、近くにあるカフェでスコーンとお茶をいただき、とてもおいしかったです。その後は、八角トンネルを訪れたり、夜ご飯を食べたりしました。


2日目は、地域の人たちと美里町のフットパスに参加しました。この日は、フットパスイベントに参加していた方々と話すことができました。参加者の1人の方が、2016年の熊本地震が起こった時のエピソードを話してくださいました。熊本地震が起こった時は車に乗っていたそうなのですが、一瞬何が起こったのか分からず、とても怖かったそうです。また、昼食の時は地域の方がカレーを作ってくださいました。甘口で、とてもおいしかったです。その後は棚田を訪れました。棚田を訪れたときに、説明と写真が載っている案内板があったのですが、その一つに井澤さんが撮った写真があり、夕日に風景が映えていてとても綺麗でした。私も写真を撮ってみましたが、雲が多く夕日は写りませんでした。しかし、棚田の風景が綺麗で、絶景でした。

3日目は、阿蘇山を登る予定でしたが、雨が降っていたため、阿蘇山の登山道や火口までは行けませんでした。しかし、昼食を食べていたら雨が落ち着いてきたため、展望台から大パノラマの眺望を見ることができました。曇っていたのですが、街並みを眺めることができてリラックスできました。その後は、上色見熊野坐神社や道の駅 あそ望の郷くぎのを訪れました。この日は雨が降っていたのですが、雨の日独特の神社の雰囲気が神秘的でした。道の駅では、コキアの花がとても綺麗で、友達と写真をたくさん撮りました。

今回の熊本合宿を通して、フットパスの魅力に改めて気づきました。フットパスは車での移動とは違い、歩いて移動するため、お互いの距離が近く、自然な挨拶や会話が生まれるので、地域住民の方々と交流がしやすいです。歩いている途中にみかんをくれた地元の方もいて、美里町の人々の優しさを感じることができました。
また、総合情報学部の黒部先生がフットパスを行う前と後で、気持ちにどのような違いがあるかの調査に、私も協力させていただきましたが、フットパスを行う前は各項目の感情がマイナス寄りのものが多かったのですが、フットパスを行った後は、自分でも驚くことにプラスの感情が多くなりました。このことから、フットパスにはリラックスできる効果があり、メンタルヘルスの向上につながることを知りました。
そして、美里町のフットパスは、自分では行かないような険しい道が多くあり、棚田や神社など、美里町に昔からある風景を楽しみながら歩くことができました。大阪に帰ってからも熊本のことを調べ、他にも行きたいところが出てきたので、また機会があれば熊本を訪れたいです。その時は、阿蘇山付近まで行って自然をもっと感じたいです。
そして、美里町のフットパスは、自分では行かないような険しい道が多くあり、棚田や神社など、美里町に昔からある風景を楽しみながら歩くことができました。大阪に帰ってからも熊本のことを調べ、他にも行きたいところが出てきたので、また機会があれば熊本を訪れたいです。その時は、阿蘇山付近まで行って自然をもっと感じたいです。
◎美里町のお母さん達とフットパス
国際観光学部3年 仲井 大翔
私たち塩路ゼミ3年生9人は、2025年11月7日から9日にかけて熊本県美里町にフットパスをしに行きました。私は熊本に行ったことがなかったので、どんな町なのかとても楽しみでした。私の熊本県のイメージでは、阿蘇山や草千里などの自然がとても魅力的な場所だったので、美里町に行くのを楽しみにしていました。美里町の景色を感じながらのフットパスは清々しかったです。
初日は、10時半に熊本空港に到着し、レンタカーを借りて美里町の佐俣の湯に向かいました。佐俣の湯はロケーションが最高で、きれいな空気を感じていると、美里フットパス協会会長の井澤さんがやってきました。まずは二俣橋コースを歩きました。ジブリの『となりのトトロ』に出てきそうな細道を進んで行くと、ありのままの自然が広がっていました。イノシシが入って来ないようにする柵まであり、農山村の現実を感じることができました。思っていたより歩いたので、とても良い運動になり、普段の疲れを自然で癒すことができました。夜はみんなでコムシロンカフェという美里町のイタリアンのレストランで夕食を食べました。とてもオシャレなお店で、私が食べたパスタはとても美味しかったです。夜の楽しみのために食べものを買って部屋に戻り、男子メンバーで温泉に行きました。昼の疲れが取れる、とてもいい湯でした。温泉から上がって、みんなで色んな会話を楽しみました。
2日目は、地元のフットパスイベントに参加し、熊本市内や美里町のお母さん達と交流しながらまち歩きをしました。地元のお母さん達はとても歓迎してくれて、色んな会話をしました。私はラーメンが大好きなので、おすすめのラーメン屋を教えてもらいました。通りすがりのおばあちゃんも熊本弁でいっぱい喋りかけてくださって、フレンドリーな町だと思いました。地元の人の温かさと元気なパワーをとても感じることができ、私も元気が出ました。普段あまり関わることのない人達と会話しながらまちを歩くことは、とても勉強になり、良い経験ができたと思います。

昼食はお母さん達が作ってくれたカレーを頂きました。とても美味しかったので、三杯もおかわりしてしまいました。それから地元のお母さん達とはお別れをして、次は下福良コースを歩きました。このコースは棚田があり、夕焼けと相まってとても幻想的でした。歩いている途中、カマキリを何匹も見つけて、幼い頃の思い出が蘇ってきました。夕食も地元のお母さんが地元料理を振舞ってくれました。昼に食べたカレーがまだお腹に残っていましたが、とても美味しかったです。地元のお母さん達には感謝です。佐俣の湯に帰って、温泉に入りながら男子メンバーと大学の話をしたりして、仲が深まりました。夜には、先生も交えてみんなで楽しく会話でき、最高の時間となりました。

3日目は阿蘇山や草千里に行く予定でしたが、あいにくの雨で少し残念でした。ひとまず阿蘇山に向かいましたが、霧が濃くなり何も見えませんでした。しかし、それもまた良い思い出になりました。昼飯は、うどんやあか牛丼があるお店で食べました。コシがあるうどんで、柚子胡椒を入れて食べると、とても美味しかったです。次に、上色見熊野坐神社に向かいました。雨がかなり強かったのですが、それが逆に神秘的でとても綺麗でした。最後に「道の駅あそ望の郷くぎの」に行きました。ドッグランやコキア畑があり、とても魅力的な場所で、多くの人で賑わっていました。
この3日間、熊本県で過ごして、人の温かさと自然の豊かさを身をもって感じることができました。地元の人達はみんなフレンドリーで、優しく歓迎してくれてとても有難かったです。そして、ゼミメンバーでの初めての合宿で仲が深まり、お互いを知ることができました。普段一緒に過ごさない人と旅行に行くのは初めてでしたが、一緒にフットパスやご飯を食べたり、温泉に入ったりすることで、知らなかった部分が知れて、この合宿に来て良かったと思いました。この合宿で得た経験を糧にして、自分自身も美里町の方たちにしてもらったやさしさを見習っていこうと思いました。

◎Morning Stroll in 美里町
国際観光学部3年 梶浦 健太郎
11月7日から9日までの3日間、熊本県美里町でフットパスを実際に体験しました。地域の自然・文化・人との関わりを通して、地域資源の価値や活用の可能性について学ぶことを目的としました。
1日目は、早朝に大阪伊丹空港へ集合し、熊本空港へ向かいました。到着後はレンタカーで美里町へ移動し、途中で各自昼食を調達しました。13時頃に宿泊先である佐俣の湯に到着し、荷物を預けた後、美里町フットパス協会会長の井澤るり子さんと合流しました。午後からは「二俣橋コース」をランブリングしました。ただ歩くのではなく、ゆっくりとしたペースで歩き、川の音や風の匂いなどの自然を五感で感じることができ、普段の移動では見過ごしてしまう地域の魅力に気づくことができました。また、井澤さんのお話を通して、美里町ではフットパスが地域の人々の生活と深く結びついていることを学びました。その後、佐俣の湯にある宿に戻りました。夜はコムシロンカフェでイタリアンの夕食をとりました。

2日目は、起床後、集合時間まで時間があったので一人で朝の散歩に行きました。日の出からあまり時間が経っていなかったため、外は薄暗かったです。大自然の中、ランニング中の男性と挨拶を交わし、空気が澄んでいて清々しい朝を迎えました。その日は美里町で行われているフットパスイベントに参加しました。朝、佐俣の湯を出発し、美里町文化交流センターひびきに向かいました。「砥用まちなかコース」では、歴史ある町を歩くことで町の成り立ちを実感することができました。途中で提供されたおやつや昼食は地元の食材を使ったもので、地域の魅力を食の面からも感じることができました。また、フットパス中にライフコーダを装着し、歩行前後のアンケート調査に協力することで、フットパスが健康面や心理面に与える影響についても考える機会となりました。午後は「下福良コース(棚田)」を歩き、手入れの行き届いた棚田の景観から、人の手によって守られてきた自然の存在が日常に与える影響の大きさを認識しました。夕食は地元の手作り料理をいただきました。

最終日はあいにくの雨でした。しかし、雨天であっても、朝また散歩に行きました。薄暗い空、地面に響く雨の音など、2日目とはまた違った雨に包まれた静かな朝でした。佐俣の湯をチェックアウトした後、阿蘇方面へ移動しました。上色見熊野坐神社、阿蘇山、道の駅「あそ望の郷くぎの」、みなみあそフラワーガーデンを巡り、熊本県の雄大な自然を実際に体感しました。その後、熊本空港でレンタカーを返却しました。空港で夕食をとり、夕方の便で大阪へ戻りました。
この合宿を通して、フットパスは単に歩くことではなく、人と地域をつなぐ重要な活動であると感じました。その地域住民から話を聞き、実際に町を歩いた経験は、新たな気づきや地域を見る視点を大きく広げてくれました。今回学んだことを、今後の学修に活かしていきたいと考えています。


2日目は、起床後、集合時間まで時間があったので一人で朝の散歩に行きました。日の出からあまり時間が経っていなかったため、外は薄暗かったです。大自然の中、ランニング中の男性と挨拶を交わし、空気が澄んでいて清々しい朝を迎えました。その日は美里町で行われているフットパスイベントに参加しました。朝、佐俣の湯を出発し、美里町文化交流センターひびきに向かいました。「砥用まちなかコース」では、歴史ある町を歩くことで町の成り立ちを実感することができました。途中で提供されたおやつや昼食は地元の食材を使ったもので、地域の魅力を食の面からも感じることができました。また、フットパス中にライフコーダを装着し、歩行前後のアンケート調査に協力することで、フットパスが健康面や心理面に与える影響についても考える機会となりました。午後は「下福良コース(棚田)」を歩き、手入れの行き届いた棚田の景観から、人の手によって守られてきた自然の存在が日常に与える影響の大きさを認識しました。夕食は地元の手作り料理をいただきました。

最終日はあいにくの雨でした。しかし、雨天であっても、朝また散歩に行きました。薄暗い空、地面に響く雨の音など、2日目とはまた違った雨に包まれた静かな朝でした。佐俣の湯をチェックアウトした後、阿蘇方面へ移動しました。上色見熊野坐神社、阿蘇山、道の駅「あそ望の郷くぎの」、みなみあそフラワーガーデンを巡り、熊本県の雄大な自然を実際に体感しました。その後、熊本空港でレンタカーを返却しました。空港で夕食をとり、夕方の便で大阪へ戻りました。
この合宿を通して、フットパスは単に歩くことではなく、人と地域をつなぐ重要な活動であると感じました。その地域住民から話を聞き、実際に町を歩いた経験は、新たな気づきや地域を見る視点を大きく広げてくれました。今回学んだことを、今後の学修に活かしていきたいと考えています。

◎フットパスで感じる美里町
国際観光学部3年生 辻 悠人
私はゼミのフットパス合宿で、11月7日から9日の三日間にわたって熊本県美里町を訪れました。美里町ではフットパス協会会長の井澤さんが案内してくださいました。初めての熊本で、ワクワクしました。私は三日間、知らない土地で車の運転をしたので不安も多かったのですが、ゼミのみんなと一緒だったので楽しく過ごせました。
一日目は、朝早くから伊丹空港に行き、熊本まで飛行機で向かいました。1時間ほどで熊本空港に到着しました。そこから車で、美里町の宿泊先である「さまたんロッジ」へ向かいました。美里町に着いたときの印象は、静かな町だと感じました。井澤さんと合流し、フットパスが始まりました。
美里町の歴史のあるスポットに案内してもらい、江戸時代から使われていた石橋や鉄道の跡など、多くの建築物が自然の中に残されていました。二俣橋と呼ばれる橋は、今回は見ることはできませんでしたが、光が差し込むと橋の影がハート型になることから「恋人の聖地」と呼ばれています。中には地震にも耐えて残っていたものもあり、驚きました。八角トンネルは、文字通り八角形の形が特徴的で、昔は鉄道が走っており、落石などから守るために作られたもので、現在は歩くことができ、神秘的な雰囲気の場所となっていました。こうして昔の場所を壊さずに現在に残すことで、学べるものがたくさんありました。かぐや姫の元となった竹の話が印象に残り、普段見る竹とは違い、細い真竹という竹が由来となっていました。一日目は昼からの半日でフットパスを終え、夜は近くのイタリアンの店で晩ご飯を食べて終了しました。

二日目は、フットパス協会の方々と、朝から一日中フットパスを体験しました。美里町のフットパスコースを歩き、一日目と同じく歴史のある場所や、今も町の人が利用している施設や神社に案内してもらいました。私たちが訪れる前、夏に大雨の被害があったらしく、いくつかの場所に崩れている箇所があるのが分かりました。きれいな川や細道などを見ながら歩くのは気分がよく、あまり体験したことのない感覚でした。小休憩にお菓子やお茶などをいただき、昼は美里町の方が作ってくれたカレーをおいしくいただき、満腹になりました。
午後からも同じく町を歩いていると、和太鼓の音が聞こえてきて、美里町の方々に向けたイベントが行われていました。小さな町の中で行われる祭りは雰囲気が良く、好きでした。フットパス協会の方々とは解散し、残りの時間は井澤さんと歩き、夕食は美里町の方の手作り料理をいただきました。宿に戻ったあとはゼミのみんなで集まり、談笑しました。これで、ゼミのメンバーとより仲が深まりました。

三日目は天気に恵まれず、熊本の名所を巡る予定でしたが、阿蘇山は霧でよく見えず、残念でした。上色見熊野坐神社では大雨にあいましたが、神社と雨が逆に良い雰囲気となり、神秘的で映画の世界のようで楽しかったです。途中の道の駅で土産も買えました。また、帰りの熊本空港で大阪の芸人にも会えたことは、良い思い出になりました。

初めての熊本、初めての町にゼミのみんなで行き、仲良くなれたので、三日間熊本のフットパスを楽しめました。また熊本に行く機会があったら、今回行けなかった場所に行ってみたいです。
