塩路ゼミ3年生の海外調査旅行2025
2025年9月に国際学部 国際観光学科 塩路研究室3年生3名がイギリス、イタリア、ドイツに海外調査旅行に出かけました。今回は、学生たちが海外で体験したことや調査した内容について報告します。
海外で気づいた日本の姿
3年生 前田 和音
私は9月4日から9月19日までの約2週間、海外調査旅行として、ゼミの友人とイギリスとイタリアを訪れました。海外に行ったことはありましたが、ヨーロッパには訪れたことがなかったので、とても興奮していました。出発時間の3時間前に空港に着き、焦ることなく、時間に余裕をもって飛行機に乗ることができ、バンコクを経由して、まず、イギリスのロンドンに到着しました。
ロンドンには5日間いましたが、とても満喫できた楽しい時間でした。その中でもハイドパークやビッグベンは強く印象に残っています。ハイドパークはとても大きい都市型公園で、リスやカモを見ることができました。また、マクドナルドを買ってピクニックをしました。時間帯が夕方だったため、景色も綺麗でゆったりとした時間を過ごせました。ビッグベンにはロンドン最終日の夜に訪れたのですが、想像していた何倍も大きくて圧倒されました。時計台がとても綺麗にライトアップされていて、幻想的な雰囲気を醸し出していました。鐘の音も聴くことができ、最終日にふさわしい素敵な思い出になりました。
そして、ロンドンのヒースロー空港からイタリアのフィレンツェへと出発しました。イタリアでは約1週間の間にフィレンツェ、ヴェネツィア、ローマ、ミラノの4都市を訪れました。イタリアでの滞在はホテルが見つからず、1時間街中を彷徨ったり、高額な料金を請求されるなど苦い経験が多かったです。しかし、ヴェネツィアは本当に素敵な街でした。特に、リアルト橋の上から見る景色がとても綺麗で、それだけで私はヴェネツィアを訪れた価値があると感じました。ゴンドラに乗ったり、サン・マルコ広場を訪れたりしましたが、とても綺麗でした。私は、「水の都」と言われているヴェネツィアならではの景色を堪能したかったため、人生で一度は訪れてみたい場所だったのですが、自分の目で見て感じることができて、貴重な経験になりました。
今回イギリスとイタリアを訪れて日本との違いが多く、良い意味でも悪い意味でも驚きました。まず、物価がとても高いということです。例えば、ロンドンのマクドナルドでは、ビックマックのセットが約1,600円もしました。サイズは日本と変わらないのに日本の2倍以上の値段でした。また、イタリアではヴェネツィアのレストランに入ったのですが、水代や席代なども料金に含まれていて、マルゲリータピザ1枚とカルボナーラ1皿だけで約8,000円しました。
次に、トイレが有料ということです。イギリスでは公園のトイレなどは有料でしたが、駅のトイレや美術館、博物館などは無料であった為、あまり困りませんでした。しかし、イタリアでは駅など、トイレの入り口に自動改札機のような機械があり、その改札機にお金を入れるとトイレに入ることができます。
他にもロンドンでは鉄道ストライキが起こり電車に乗れなかったり、全員と言っていいほど歩行者が信号を守らないため、車のクラクションがよく鳴っていたりしました。観光地では、写真や充電器、スカーフなどの押し売り、空港でのスーツケースの扱いが雑で傷だらけになったことなど、日本ではありえないことがたくさんありました。
しかし、人々がとてもフレンドリーで良い部分もありました。例えば、ロンドンに滞在している時、観光地からホテルに帰る時に夜道を歩いていました。私はホテルまでの道のりを調べるためにスマホを手に持ちながら歩いていると、前から男の人が近づいて来て、私たちに、スマホを持っていると盗まれるかもしれないから鞄にしまいなさいと助言してくれました。また、フィレンツェからローマへ移動する高速鉄道に乗る際にスーツケースを座席の上にあげないといけないのですが、私たちのスーツケースが重すぎてどうしようかと迷っていると、同じ車両に乗っていた女性が私たちのスーツケースを持ち上げてくれました。イタリアは移動が多かったので何回か高速鉄道を利用しましたが、必ず誰かが助けてくれました。また、鞄が空いているよと教えてくれる人など親切な人がたくさんいました。
約2週間という比較的長い期間を海外で過ごして、物価の違いや日本との治安の違い、文化の違いなどを知り、日本という国の素晴らしさが心に沁みました。イギリスでは、ロンドンにしか行かなかった為、またいつか機会があれば、カンタベリーやオックスフォードなどにも訪れてみたいです。
ロンドンには5日間いましたが、とても満喫できた楽しい時間でした。その中でもハイドパークやビッグベンは強く印象に残っています。ハイドパークはとても大きい都市型公園で、リスやカモを見ることができました。また、マクドナルドを買ってピクニックをしました。時間帯が夕方だったため、景色も綺麗でゆったりとした時間を過ごせました。ビッグベンにはロンドン最終日の夜に訪れたのですが、想像していた何倍も大きくて圧倒されました。時計台がとても綺麗にライトアップされていて、幻想的な雰囲気を醸し出していました。鐘の音も聴くことができ、最終日にふさわしい素敵な思い出になりました。
そして、ロンドンのヒースロー空港からイタリアのフィレンツェへと出発しました。イタリアでは約1週間の間にフィレンツェ、ヴェネツィア、ローマ、ミラノの4都市を訪れました。イタリアでの滞在はホテルが見つからず、1時間街中を彷徨ったり、高額な料金を請求されるなど苦い経験が多かったです。しかし、ヴェネツィアは本当に素敵な街でした。特に、リアルト橋の上から見る景色がとても綺麗で、それだけで私はヴェネツィアを訪れた価値があると感じました。ゴンドラに乗ったり、サン・マルコ広場を訪れたりしましたが、とても綺麗でした。私は、「水の都」と言われているヴェネツィアならではの景色を堪能したかったため、人生で一度は訪れてみたい場所だったのですが、自分の目で見て感じることができて、貴重な経験になりました。
今回イギリスとイタリアを訪れて日本との違いが多く、良い意味でも悪い意味でも驚きました。まず、物価がとても高いということです。例えば、ロンドンのマクドナルドでは、ビックマックのセットが約1,600円もしました。サイズは日本と変わらないのに日本の2倍以上の値段でした。また、イタリアではヴェネツィアのレストランに入ったのですが、水代や席代なども料金に含まれていて、マルゲリータピザ1枚とカルボナーラ1皿だけで約8,000円しました。
次に、トイレが有料ということです。イギリスでは公園のトイレなどは有料でしたが、駅のトイレや美術館、博物館などは無料であった為、あまり困りませんでした。しかし、イタリアでは駅など、トイレの入り口に自動改札機のような機械があり、その改札機にお金を入れるとトイレに入ることができます。
他にもロンドンでは鉄道ストライキが起こり電車に乗れなかったり、全員と言っていいほど歩行者が信号を守らないため、車のクラクションがよく鳴っていたりしました。観光地では、写真や充電器、スカーフなどの押し売り、空港でのスーツケースの扱いが雑で傷だらけになったことなど、日本ではありえないことがたくさんありました。
しかし、人々がとてもフレンドリーで良い部分もありました。例えば、ロンドンに滞在している時、観光地からホテルに帰る時に夜道を歩いていました。私はホテルまでの道のりを調べるためにスマホを手に持ちながら歩いていると、前から男の人が近づいて来て、私たちに、スマホを持っていると盗まれるかもしれないから鞄にしまいなさいと助言してくれました。また、フィレンツェからローマへ移動する高速鉄道に乗る際にスーツケースを座席の上にあげないといけないのですが、私たちのスーツケースが重すぎてどうしようかと迷っていると、同じ車両に乗っていた女性が私たちのスーツケースを持ち上げてくれました。イタリアは移動が多かったので何回か高速鉄道を利用しましたが、必ず誰かが助けてくれました。また、鞄が空いているよと教えてくれる人など親切な人がたくさんいました。
約2週間という比較的長い期間を海外で過ごして、物価の違いや日本との治安の違い、文化の違いなどを知り、日本という国の素晴らしさが心に沁みました。イギリスでは、ロンドンにしか行かなかった為、またいつか機会があれば、カンタベリーやオックスフォードなどにも訪れてみたいです。
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ビッグベンと私
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ロンドンでのフットパス
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ゴンドラからの眺め
写真では伝わらない世界
3年生 菅 莉々子
私は同じゼミの前田さんとともに、9月4日から19日までイギリスとイタリアを訪れました。関西空港からバンコクを経由して、ロンドンに到着し、最初のイギリスでは5泊滞在しました。
到着初日はさすがに疲れていましたが、ナショナルギャラリーや大英博物館を訪れました。ナショナルギャラリーでは、ゴッホの「ひまわり」やターナーの風景画を目の前で見ることができ、その筆づかいや色の深みが、写真では伝わらない迫力を持っていました。大英博物館では、エジプトのミイラやロゼッタストーン、ギリシャのパルテノン神殿の彫刻など、教科書で見たことのある遺物がずらりと並んでおり、本物の芸術や歴史の迫力に圧倒されました。しかも入場料が無料ということもあり、多くの人で賑わっていたのが印象的でした。
その後も、自然史博物館やV&A博物館、ハイドパークでの散歩など、ロンドンらしい観光を楽しみました。V&A博物館では、ファッションや工芸、デザインなど多岐にわたる展示があり、特にヨーロッパの装飾品や中世の彫刻の繊細さに見入ってしまいました。バラマーケットで食べたパエリアやイチゴも美味しく、イギリス料理は微妙という先入観が少し変わりました。アフタヌーンティーでは、”The clermont London,Charing Cross”という4つ星ホテルで優雅な雰囲気を味わい、夜にはLW Theaterで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のミュージカルを観劇しました。
ロンドンを出た後はイタリアへ行き、フィレンツェを拠点に、ヴェネツィアやローマ、ミラノへ移動しました。ヴェネツィアではサン・マルコ広場やリアルト橋を散策し、予約していたゴンドラにも乗船しました。水上から眺める街並みは格別で、写真や映像で見た景色が、空気や音、匂いを伴って現実のものになりました。「ただの観光名所」ではなく、人々の生活が息づいている場所なのだと感じました。
ローマではコロッセオや古代ローマの政治や宗教の中心地であったフォロ・ロマーノを見学しました。遺跡の壮大さに心を打たれると同時に、「ここに本当に人が暮らしていたんだ」という実感が湧きました。観光客向けのレストランも多いですが、私たちはスーパーで食材を買って自炊したのも良い思い出です。物価が高い街でも工夫すれば楽しめることを学びました。
最後に訪れたのはミラノです。大聖堂やガラス張りの天井が印象的なショッピングアーケード「ガレリア」を散策し、夜は地元の生ハムとルッコラのピザを味わって旅を締めくくりました。短期間で複数の都市を回ったので体力的には大変でしたが、その分、各地で異なる文化や人々の生活に触れ、芸術や歴史を自分の目で確かめることができました。街の雰囲気や食の違いを体験することで、教科書や写真では分からないヨーロッパの多様さを実感し、非常に充実した時間を過ごせました。
今回の旅行で最も強く感じたのは、「実際に行き、自分の目で見ることの大切さ」です。歴史的な建物や芸術作品はもちろん、街の雰囲気や人々の生活リズムは、教科書やネットの写真だけでは伝わりません。これからの勉強や日常生活でも、できるだけ新しい場所に足を運び、自分の五感で体験することを大切にしていきたいと思います。今回の経験は一生の思い出となりました。
到着初日はさすがに疲れていましたが、ナショナルギャラリーや大英博物館を訪れました。ナショナルギャラリーでは、ゴッホの「ひまわり」やターナーの風景画を目の前で見ることができ、その筆づかいや色の深みが、写真では伝わらない迫力を持っていました。大英博物館では、エジプトのミイラやロゼッタストーン、ギリシャのパルテノン神殿の彫刻など、教科書で見たことのある遺物がずらりと並んでおり、本物の芸術や歴史の迫力に圧倒されました。しかも入場料が無料ということもあり、多くの人で賑わっていたのが印象的でした。
その後も、自然史博物館やV&A博物館、ハイドパークでの散歩など、ロンドンらしい観光を楽しみました。V&A博物館では、ファッションや工芸、デザインなど多岐にわたる展示があり、特にヨーロッパの装飾品や中世の彫刻の繊細さに見入ってしまいました。バラマーケットで食べたパエリアやイチゴも美味しく、イギリス料理は微妙という先入観が少し変わりました。アフタヌーンティーでは、”The clermont London,Charing Cross”という4つ星ホテルで優雅な雰囲気を味わい、夜にはLW Theaterで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のミュージカルを観劇しました。
ロンドンを出た後はイタリアへ行き、フィレンツェを拠点に、ヴェネツィアやローマ、ミラノへ移動しました。ヴェネツィアではサン・マルコ広場やリアルト橋を散策し、予約していたゴンドラにも乗船しました。水上から眺める街並みは格別で、写真や映像で見た景色が、空気や音、匂いを伴って現実のものになりました。「ただの観光名所」ではなく、人々の生活が息づいている場所なのだと感じました。
ローマではコロッセオや古代ローマの政治や宗教の中心地であったフォロ・ロマーノを見学しました。遺跡の壮大さに心を打たれると同時に、「ここに本当に人が暮らしていたんだ」という実感が湧きました。観光客向けのレストランも多いですが、私たちはスーパーで食材を買って自炊したのも良い思い出です。物価が高い街でも工夫すれば楽しめることを学びました。
最後に訪れたのはミラノです。大聖堂やガラス張りの天井が印象的なショッピングアーケード「ガレリア」を散策し、夜は地元の生ハムとルッコラのピザを味わって旅を締めくくりました。短期間で複数の都市を回ったので体力的には大変でしたが、その分、各地で異なる文化や人々の生活に触れ、芸術や歴史を自分の目で確かめることができました。街の雰囲気や食の違いを体験することで、教科書や写真では分からないヨーロッパの多様さを実感し、非常に充実した時間を過ごせました。
今回の旅行で最も強く感じたのは、「実際に行き、自分の目で見ることの大切さ」です。歴史的な建物や芸術作品はもちろん、街の雰囲気や人々の生活リズムは、教科書やネットの写真だけでは伝わりません。これからの勉強や日常生活でも、できるだけ新しい場所に足を運び、自分の五感で体験することを大切にしていきたいと思います。今回の経験は一生の思い出となりました。
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”The clermont London,Charing Cross”のアフタヌーンティー
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ロンドンのパブで食べたフィッシュ&チップス
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ミラノ大聖堂
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夜のライトアップされたコロッセオ(ローマ)
歩いて分かったドイツの街の魅力 −3都市フットパス調査報告−
3年生 廣瀬 彩
私は、8月31日から9月11日の約2週間、ドイツにフットパス調査に行きました。本報告では、訪れたフランクフルト・ローテンブルク・ミュンヘンの3つの街を歩いて分かったことを述べます。ルート調査、景観・資源調査、利用者視点の調査をしました。
フランクフルトは、高層ビルと歴史的景観が残る街並みが融合していることが印象的でした。かつて欧州中央銀行の本部であった金融街は非常に高いビルが立ち並んでいました。ユーロタワーの前では、観光客が写真を撮っていたり地元の人が散歩をしていました。
駅からは約10分歩いたところにあり、道なりは整備されているところもありましたが、されていないところもありました。金融街付近の道は新しくきれいな印象を受けました。金融街から歴史的景観が残るレーマー広場へ移動していくと、街並みが一変して少し歩きにくい石畳が広がっていて、木組みの三角屋根の建物が立ち並ぶ景色に変化しました(写真1)。
フランクフルトは、高層ビルと歴史的景観が残る街並みが融合していることが印象的でした。かつて欧州中央銀行の本部であった金融街は非常に高いビルが立ち並んでいました。ユーロタワーの前では、観光客が写真を撮っていたり地元の人が散歩をしていました。
駅からは約10分歩いたところにあり、道なりは整備されているところもありましたが、されていないところもありました。金融街付近の道は新しくきれいな印象を受けました。金融街から歴史的景観が残るレーマー広場へ移動していくと、街並みが一変して少し歩きにくい石畳が広がっていて、木組みの三角屋根の建物が立ち並ぶ景色に変化しました(写真1)。
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写真1 フランクフルトのレーマー広場で景観・資源調査
広場からフランクフルト大聖堂に行くために小道に出ると、歴史的な景観でありながらも色とりどりの建物が立ち並んでいました。観光案内所で、その建造物はいつ建てられたものか尋ねてみると、第二次世界大戦時に破壊されたため、近年新たに当時のスタイルを再現しようと復元されたと仰っていました。そのため、戦前の姿に近いものになっているとのことでした。また、フランクフルト大聖堂は、戦争を生き延びたものになっているとのことです。1つの場所で新旧の街を楽しむことができて歩くのが非常に面白い場所であると感じました。
ローテンブルクは、フランクフルトとはまた違って、中世の世界に迷い込んだような街並みが広がっていました。ローテンブルクは、城壁に囲まれている旧市街です。南北が1.2㎞で東西は1㎞に満たない範囲のため、1日あれば主要な観光スポットを歩いて回ることができました。
旧市街に入るのに、Altstadtという標識と人が歩いている案内表示を目印に沿って進むと、旧市街の入り口であるレーダ門がありました(写真2)。
ローテンブルクは、フランクフルトとはまた違って、中世の世界に迷い込んだような街並みが広がっていました。ローテンブルクは、城壁に囲まれている旧市街です。南北が1.2㎞で東西は1㎞に満たない範囲のため、1日あれば主要な観光スポットを歩いて回ることができました。
旧市街に入るのに、Altstadtという標識と人が歩いている案内表示を目印に沿って進むと、旧市街の入り口であるレーダ門がありました(写真2)。
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写真2 ローテンブルクでのルート調査
このような流れは、旧市街に入るというワクワク感を味わうことができました。道の状態としては、すべて石畳でしたがつまずきやすいような段差などはなくて歩きやすかったです。街中には、商店や宿泊施設、博物館、教会などがありました。
その中でも特に印象に残っているのは、中世犯罪博物館です。中世の都市生活であった厳しい規則や刑罰などの資料が展示されている博物館です。ここに来るまでドイツの多くの博物館や美術館を訪ねていて日本語のキャプションがあるところはなかったのですが、中世犯罪博物館は1つの展示物につき日本語の説明があり、当時の厳しい残酷な刑罰がよく理解できました(写真3)。
その中でも特に印象に残っているのは、中世犯罪博物館です。中世の都市生活であった厳しい規則や刑罰などの資料が展示されている博物館です。ここに来るまでドイツの多くの博物館や美術館を訪ねていて日本語のキャプションがあるところはなかったのですが、中世犯罪博物館は1つの展示物につき日本語の説明があり、当時の厳しい残酷な刑罰がよく理解できました(写真3)。
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写真3 中世犯罪博物館の案内表示
また、私がローテンブルクで滞在した宿泊施設のスタッフの方は、積極的に日本語を話してくれるとてもフレンドリーな方でした。そのため、ローテンブルクは日本人がよく訪れている場所であると分かりました。カフェの店員や聖ヤコブ教会のスタッフ、土産物屋など出会うすべての方が非常に親しみを持って接客してくれておもてなしの心を感じました。これらのことは、ローテンブルクが人気の観光地であることを表していると思います。
最後に訪れたミュンヘンでは、フランクフルトやローテンブルクとは違い、広いマリエン広場を中心に多くの建物が立ち並んでいるとともに観光客や地域住民などたくさんの人々で溢れている都会的な空間が広がっていました。広場周辺は、ドイツ料理の店やカフェなどがあり、昼間からビールを飲み食事を楽しんでいる人がいました。
広場を少し抜けた先にあるノイハウザー通りはショッピングエリアとなっており、高級ブランドショップや土産物屋などが多く立ち並んでいました。その先のマクシミリアン通りは、バイエル王家であるヴィッテルスバッハ家の居城レジデンツがありました。私は、レジデンツ博物館を見学しましたが、非常に広い宮殿で驚きました。内部には、ヴィッテルスバッハ家の肖像画が並んでおり、豪華な彫刻や華麗な銀食器など見ごたえのある部屋がありました。すべて見て回るには1、2時間では足りないと思いました。
ミュンヘンは、今回訪れた街の中で、最も観光客が多かったように感じました。街中をゆっくり歩いて楽しむには、中心部から離れた郊外が良いと思いました。少し離れたシュヴァービングの見どころであるオリンピック公園は、第20回オリンピック競技が行われた場所であり非常に大きい公園でした(写真4)。
最後に訪れたミュンヘンでは、フランクフルトやローテンブルクとは違い、広いマリエン広場を中心に多くの建物が立ち並んでいるとともに観光客や地域住民などたくさんの人々で溢れている都会的な空間が広がっていました。広場周辺は、ドイツ料理の店やカフェなどがあり、昼間からビールを飲み食事を楽しんでいる人がいました。
広場を少し抜けた先にあるノイハウザー通りはショッピングエリアとなっており、高級ブランドショップや土産物屋などが多く立ち並んでいました。その先のマクシミリアン通りは、バイエル王家であるヴィッテルスバッハ家の居城レジデンツがありました。私は、レジデンツ博物館を見学しましたが、非常に広い宮殿で驚きました。内部には、ヴィッテルスバッハ家の肖像画が並んでおり、豪華な彫刻や華麗な銀食器など見ごたえのある部屋がありました。すべて見て回るには1、2時間では足りないと思いました。
ミュンヘンは、今回訪れた街の中で、最も観光客が多かったように感じました。街中をゆっくり歩いて楽しむには、中心部から離れた郊外が良いと思いました。少し離れたシュヴァービングの見どころであるオリンピック公園は、第20回オリンピック競技が行われた場所であり非常に大きい公園でした(写真4)。
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写真4 ミュンヘンのオリンピック公園で利用者視点調査
観光客もいましたが、地域の多くの人が利用している印象を受けました。公園で出会った地域住民の親子連れの方に見どころを聞いたところ、とても大きいフリーマーケットが開催されていると教えてくれました。
訪れてみると、掘り出し物やストーリー性のあるものなど、見ているだけで心躍る多くの商品が並んでいました。ミュンヘンでも、道に迷っていたり困っていたりすると多くの人が助けてくれました。親切な人がたくさんいて、心が温かくなる瞬間がたくさんありました。
そして、ドイツを訪れて驚いたことは、3つの都市すべてに自転車専用の道路が整備されていたことです。また、鉄道も自転車専用の車両がありました。このようにドイツは自転車が発展していて自転車大国であることが分かりました。
今回のフットパス調査では、フランクフルト・ローテンブルク・ミュンヘンの3都市が異なる歴史や景観、暮らしの雰囲気を持っている街であることが実際に歩くことで実感し理解できる場所であると思いました。歩道の整備状況や自転車文化、住民の親切さなど歩いたからこそ気づくことができる特徴でした。今回の海外調査を通して、都市の魅力や観光まちづくりを考える上で、日本以外の国でもフットパスが人と街をつなぐ重要な手段であることを表していると思いました。そして、今後の国際観光を考える上での学びに大きく役に立つものとなりました。
訪れてみると、掘り出し物やストーリー性のあるものなど、見ているだけで心躍る多くの商品が並んでいました。ミュンヘンでも、道に迷っていたり困っていたりすると多くの人が助けてくれました。親切な人がたくさんいて、心が温かくなる瞬間がたくさんありました。
そして、ドイツを訪れて驚いたことは、3つの都市すべてに自転車専用の道路が整備されていたことです。また、鉄道も自転車専用の車両がありました。このようにドイツは自転車が発展していて自転車大国であることが分かりました。
今回のフットパス調査では、フランクフルト・ローテンブルク・ミュンヘンの3都市が異なる歴史や景観、暮らしの雰囲気を持っている街であることが実際に歩くことで実感し理解できる場所であると思いました。歩道の整備状況や自転車文化、住民の親切さなど歩いたからこそ気づくことができる特徴でした。今回の海外調査を通して、都市の魅力や観光まちづくりを考える上で、日本以外の国でもフットパスが人と街をつなぐ重要な手段であることを表していると思いました。そして、今後の国際観光を考える上での学びに大きく役に立つものとなりました。
