李ゼミでは、キャリアゼミとして「地域の魅力を発信できる体験型宿泊プランの提案による地域活性化」を目的に活動を行っています。
連携先である福井県あわら市観光協会と協働し、宿泊旅行の拡大に向けて取り組むべき課題の発見や、課題解決に向けた有効な宿泊プランの企画・提案に取り組んでいます。

今年度前半の活動では、2・3年次生を中心に、あわら温泉の宿泊旅行の増加に向けて、あわら温泉を代表するお祭りである「湯かけ祭り」を活性化する方策を提案する活動を行いました。
その活動の一環として、8月8日から10日までの2泊3日、あわら市観光協会と湯かけ祭り実行委員会のご指導・ご協力をいただき、あわら市を代表するお祭りである「湯かけ祭り」の準備および運営のサポートを行いました。

今回の「湯かけ祭り」に関わる活動を通じて、地域の現状や課題に気づくよい機会になったと考えています。

学生活動状況報告

私たち李ゼミは、福井県あわら市観光協会と協働し、あわら温泉の宿泊旅行者の増加に向けて、「あわら湯かけ祭り」を活性化する方策を提案する活動を行っています。活動にあたり、8月8日から10日にかけて、ゼミの仲間4人と先輩3人と共に、「あわら湯かけ祭り」の運営補助に参加しました。
以下、今回の活動内容を報告いたします。

まず、初日は15時頃に会場入りし、地元の方々と共にプールの組み立て作業を行いました。パーツ不足や手順が分からないなど、戸惑う場面がありましたが、自宅のプールと同じ構造だったことを思い出し、友人たちと協力して無事に組み立てることができました。また、作業後に執り行われたお祭りの開会式では、ピンクの法被を着て神輿にお湯をかけるという儀式に参加し、貴重な体験をさせていただきました。
地元の市役員や実行委員の方々とも交流ができ「観光には表と裏がある」という話を伺いました。観光客の笑顔や祭りの賑わいが「表」である一方、地域の連携や行政との調整、資金面の確保といった「裏」の努力が祭りを支えているという言葉に、これまで考えが及ばなかった視点を得ることができました。

開始直後は人がまばらで祭りの規模を想像できませんでしたが、夜になるにつれ会場は多くの人で賑わい、小さな子どもたちに声をかけたり、桶を配ったりと、運営側ならではの役割を経験しました。湯かけが始まると迫力のある光景に圧倒され、参加者の熱気と祭りの魅力を肌で感じました。終了後の片づけの際は、運営委員会から的確な指示が遅れて、混乱もありましたが、自らできることから始めようと、ゴミ回収や清掃を進めました。
2日目は朝から倉庫でプールや桶の洗浄を行いました。大量の備品を扱う作業では、体力を使う仕事で祭りの裏方作業の大変さを実感しました。また、午後には饅頭投げの準備を担当し、やぐらに大量のお菓子を運び並べる作業を行いました。やぐらの高さに少し緊張しつつも、非日常的な作業に胸が高鳴りました。盆踊り開始前には集合場所の看板を持ち、人々の案内を行いましたが、お祭りの詳細までは、私たちにも説明がなかったため、案内の対応に戸惑う場面もありました。饅頭投げではキッズコーナーを担当し、集まった子どもたちと一緒に盛り上がり、あっという間に時間が過ぎました。その後は会場の片付けやゴミ拾いの作業を行いましたが、途中で雨が降り、作業は一層大変になりました。

今回の2日間の活動を通じて、祭りの魅力や賑わいの裏には多くの人々の準備や努力があることを学びました。また、観光イベントには地域の活性化や行政との協力など多面的な要素があり、単なるお祭り以上の役割を果たしていることを実感しました。現地の方々の温かい受け入れや、非日常的な体験を通して、地域文化の魅力や祭り運営の奥深さに触れることができ、貴重な経験となりました。
来年は今年以上に積極的に参加し、この祭りの魅力を広める役割を果たしたいと強く思いました。
(国際観光学部2年 古石 まりあ)


私はこの夏、2泊3日で福井県あわら市の「湯かけ祭り」の手伝いをしました。このお祭りは、多くの人々が楽しみにしている大切な行事であり、円滑な進行のために自分がどのような役割を果たすことができるかを考えながら参加しました。

一日目は、主に「湯かけ祭り」の準備作業を担当しました。まず小さなプールの設置を行い、子どもたちが安心して遊べるように工夫しました。また、会場で使用するスピーカーを運んだり配置したりする作業も行いました。力仕事ではありましたが、音響設備が正しく整うことでイベントが盛り上がることを実感できました。さらに、夜には「湯かけ祭り」の本番に参加し、地域の人々と一緒に盛り上がりました。準備や設営だけでなく、自分自身も祭りの参加者の一人として楽しむことで、運営側と参加者側の両面を体験できました。最後にはプールの回収や片付けを行い、長い一日を終えました。

二日目は、前日に使用したプールの掃除から始めました。炎天下での作業は大変でしたが、きれいになったプールを見ると達成感を得ました。その後、饅頭投げのイベントの準備でお菓子を運んだりし、饅頭投げの本番にも参加しました。子どもたちや地域の人々が楽しそうにしている姿を見て、自分の作業がその楽しさを支えているのだと実感しました。最後に片付けや会場の清掃を行いました。イベントの準備から片付けまで一連の作業を経験することで、祭りは多くの裏方の支えがあって初めて成り立つのだと強く感じました。

この二日間を通して学んだことは、どんな些細な仕事も全体を支える大切な役割があるということです。プールを設置したり掃除したりする作業も、スピーカーを運ぶ力仕事も、すべてが祭りの成功につながっていました。また、地域の方々と協力しながら進める中で、責任感やチームワークの大切さを学ぶことができました。
今回の経験を通して、私は人のために働くことの喜びと、最後までやり切る大切さを知りました。これからもこの学びを生かし、周囲の人に貢献できるように努力していきたいと思います。

(国際観光学部2年 上野 心哉)