本活動は、広島県大崎下島に拠点を構える一般社団法人「まめな」と連携し、同島で現存する唯一の木造みかん運搬船「農船」を対象に、地域の歴史と海の暮らしを学びながら、船を次世代へと引き継ぐ可能性を探るフィールドワーク型プロジェクトです。連携先の「まめな」は「新しい地域コミュニティのあり方を目指して、「コモンズ」と「ベーシックアセット」という二つの考え方を大事にして運営を行っています。」(webページより抜粋)。
本活動では、フィールドワークに先立って教員と一部の学生が現地入りし、「まめな」に滞在する広島大学や叡啓大学のインターン学生らと共同して農船改修などの準備を行いました。
   





学生活動報告

 私はフィールドワークの日程より1日早く現地入りし、広島県大崎下島の「まめな」に3泊4日滞在させていただきました。滞在期間が長かったこともあり、他大学のインターンシップ生や現地の方々とより多く交流することができたと感じています。
1日目は、現地の方に弓道場へ案内していただき、弓道の基礎を教わりました。弓道場に入るのは初めてで、とても新鮮な体験でした。その後、地元の方しか知らないような景色が美しい場所にも連れて行っていただき、貴重な時間を過ごしました。移動中には、かつてみかんを運ぶために使われていたモノレールも見かけました。現在は使われていないようでしたが、何度も目にすることができ、地域の歴史を感じました。
2日目は、朝からみかん船の屋根を天日干しする作業を行いました。屋根を一枚ずつ外して運び、船に残っていた不要なものを、4人で協力して運び出しました。昼食後には、再び屋根を元に戻す作業を行いました。屋根の板には向きを示す印がありましたが、一部に誤りがあったため、広島大学のインターンシップ生と協力して、パズルのように組み合わせながら元通りに仕上げました。
作業の後にはヨットに乗り、インターンシップ生の方々と一緒に海で泳ぎました。ヨットに乗っている際、現地の方から「昔は小学生だけで船に乗って遊んでいた」と聞き、とても驚きました。また、広島大学のインターンシップ生の中にはミャンマーからの留学生もおり、英語で会話している様子が印象的でした。日本では夏に温かいシャワーを使うのが一般的ですが、一部の国では常温のシャワーが普通だと聞き、文化の違いにも驚かされました。
さらに、海洋ごみについて調査している方がいて、実際に集めたごみを見せていただいたことも印象に残っています。
初めての環境で不安もありましたが、夕食の時間には「まめな」の方々や現地の方、インターンシップ生と、ムカデや虫への対処法や日常生活について話すことができ、「まめな」での生活を楽しく過ごすことができました。
総合情報学部2年 岡 沙奈美

参加学生一覧

嶋本 拓真  町屋敷 莉玖  山田 恵大  岡 沙奈美  河井 大  西園寺 圭悟  福本 天佑  安田 蒼真  大西 那斗  中村 海璃  松田 碧斗  山澤 達哉  山下 真司