7月17日 立体音響再現プロジェクトのキックオフミーティングを行いました

産官学連携先:AWT合同会社代表 川原正順

情報表現、メディア表現技術を用いた立体空間の再現システムが普及し、AR・VRを利用したサービスが多数提供されています。近年、立体映像表現のみならず、音を立体的に再現する立体音響技術が規格化・実装されています。
耳元で収音した音を再現するバイノーラル録音や、多チャンネルマイクロフォンで収録した音源を立体的に再構成するDolby AtmosやAmbisonics などの規格も標準化されつつあります。立体映像表現では、メタバースやゲームなど、さまざまなサービスが展開されていますが、立体音響の再現環境構築はチャレンジングな課題となっています。

三好ゼミで取り組む立体音響再現プロジェクトでは、協力企業から球体上に16チャネルのマイクロフォンが配置された多チャンネルマイク(AMANEプロトタイプ)を提供いただき、それを用いて収録した多チャンネル音源を,より立体感・没入感を得ることが可能な再生環境について、実験を通して検討することにしています。特に、3次元空間が状況に応じて変化するメタバース空間において、その背景音が立体的に変化する際の利用者の環境認知について検証することになっています。

この取り組みを行うための機器提供や助言をいただく協力企業「AWT合同会社」の川原氏を講師として、多チャンネルマイクロフォン(AMANEプロトタイプ)と立体音響生成プロセス、生成した音響によって生じる立体感の確認を行うキックオフミーティングを開催しました。
キックオフミーティングに続き、多チャンネル音源の編集、Ambisonics化、再現環境構築など、音源加工技術や立体映像との合成技術などの修得を進めています。

学生活動状況報告

参加学生一覧

内野 純希・中野 来哉・夘津羅 陸斗・鳥生 大聖・土田 萌