機械学習を用いた生産管理DXの研究成果を第219回知能システム研究発表会で発表

総合情報学部2年生の北口雄規さんが、2026年2月20日(木)に名古屋工業大学で開催される第219回 知能システム研究発表会において、研究発表を行う予定です。
本研究は、松田研究室が中心となり、奈良県の菓子製造企業 「銀雪の里」様との共同研究として進められているもので、しのはら財団の助成金(2025年度採択)を受けて実施されています。本発表は、助成事業の成果報告も兼ねたものとなります。

現場の「感覚」を数理モデルで可視化

生産管理における新たな指標「余裕度」

機械学習とゲーム理論を融合した高度な分析

学部2年生が最先端研究に挑戦

本研究では、Gradient Boosting Regressor(複数の決定木を組み合わせて高精度な予測を行う機械学習手法)と、SHAP値(ゲーム理論を応用し、各要因が結果にどの程度影響したかを数値化する手法)を組み合わせた分析を行っています。
これらは、一般的には学部初年次の学生には理解が容易でない手法ですが、北口さんは研究に主体的に取り組み、モデルの考え方や分析結果を理解したうえで、システムへの実装にも携わっています。

分析の結果、「今回定義した余裕度が、生産の安定性を最もよく説明する中心的な指標であること」「余裕度以外の要因がモデルに与える影響は比較的小さいこと」が示され、「現場の感覚」を数理的に裏付ける結果が得られました。

研究成果を“使える形”へ

現場で活用できる生産管理システムの開発

本研究では、理論的な分析にとどまらず、実際の現場で使えることを重視しています。研究を通じて、生産管理に有用なデータや指標が明確になった一方で、「セキュリティを確保しながら」「日々のデータ入力を簡便に行い」「経営者や従業員が直感的に理解できる」実用的なシステムの必要性も明らかになりました。
現在は、松田研究室と北口さんを中心に、研究成果を組み込んだ生産管理支援システムの構築を進めており、研究と実装を往復しながら、産学連携によるDXの実現を目指しています。