産学連携先:松原市一般社団法人まつばら阪南大学スポーツクラブ

黒部ゼミでは一般社団法人まつばら阪南大学スポーツクラブと連携しながら、松原市の幼児、児童を集めてまつばら阪南のびのびあそびフェスティバルを毎年開催しています。今回はその最終報告です。
我が国では2020年に新型コロナウイルスが流行して以降、日常生活における行動制限が行われたことをきっかけに子どもの体力は低下に転じています。
スポーツ庁ホームページ
身体活動の減少やスクリーンタイムの増加に加えて、学校以外で自由に身体を動かせる環境が年々制限される中で運動の楽しさやスポーツに取り組むきっかけを作るために早乙女ゼミ、江原ゼミと連携してフェスティバルを企画・開催しています。
以下は参加した学生による最終レポートです。

学生活動状況報告

■流通学部2年 福本 虎太郎
今回のまつばら阪南のびのびフェスティバルで我々は缶やペットボトル、縄、桶、ボールを用いた遊びをイベントで行いました。イベントはあいにくの雨天で、もともと外で行うはずだった私たちの企画は体育館の舞台上だったので場所も悪く、考えてきた企画が一つできなかったことや、イベントに来る子供が少なかったので、9マス鬼ごっこやジェスチャーゲームもできないまま終わってしまったことが悔しかったです。しかし、一人の子供が私たちの遊びに興味を持ってくれて、たくさん遊んでくれたことは嬉しかったです。
来年のイベントは今回できなかった遊びや外ならではの遊びをしたいと考えます。例えば、私たちのゼミは野球経験者がほとんどなのでキャッチボールやストラックアウトなどをできるようにしたら野球の底辺拡大にも繋がると考えました。
 
■流通学部2年 愛甲 大介
まつばら阪南のびのび遊びフェスティバルで私はピンあてゲーム(ボールを投げて、積まれている缶を倒すゲーム)の運営をしていました。雨ということもあり残念ながら来場者は少なかったですが、来る人数が少ないおかげで子供一人一人とよく遊ぶことができ、親御さんとも関係を深めることができました。遊んだ子にも喜んでもらえたのでやり甲斐がありましたが、次行う際には他のゼミに負けないようにもっと子供を集められるように意見の提案や運営に努めていきたいと思いました。
 
流通学部2年 浅岡 優斗
のびフェスという小さい子と遊ぶ企画で、今年は寒さと悪天候の中、来場客は少なかったですが最後まで盛り上がり、最高のイベントになりました。僕たちの考えた企画に小さい子が楽しく遊んでいると、僕たちも笑顔になるくらい可愛かったです。
また子供たちはボール遊びよりジャンプ系の遊びが好きだと実感しました。次の企画を決めるなら、イオンなどでもよくやっているバンジートランポリンを取り入れたら喜んでもらえるのではと思いました。怪我になるリスクが高いので、安全策を考え、怪我をせず楽しんでもらいたいと考えています。
 
流通学部2年 宮下 司
私たちの企画は屋外で開催する予定でしたが、天候が悪かったため屋内での開催となり、少し残念でした。ブースに来てくれた人は非常に少なかったですが、来てくれた子は楽しんでくれていて、親御さんも喜んでくださったので準備して良かったと思いました。他のブースに比べて簡単な遊びしか用意できなかったため、あまり人が集まらなかったのではないかと感じたので次回に向けて改善したいと思います。
次回は屋外でスポーツ教室やドッジボールなどのしっかりと体を動かす遊びができればいいなと思います。来年は今年よりも多く黒部ゼミブースに人が集められるように子供たちが喜んでくれる企画を準備したいと思います。
 
流通学部2年 勘田 真史
午前中は雨ということもあって人の入りが少なかったですが、午後からは天気が回復したこともあり、体感では午前中の4~5倍ほどの親子が来てくれました。企画の反省点としては、一目でわかるぐらい、簡単で楽しいものを用意するべきだと感じました。対象が未就学児から小学校中学年の子ども達だったので、簡単で且つ、見た瞬間に興味の惹かれるトランポリンや、ボール遊びがとても人気でした。来年参加するときは、大人数でも少人数でも対応できる遊びを考案したいと思います。

参加学生一覧

千代 唯世、 恩田 誉斗、 金岩 虎太郎、 土倉 瑠衣斗、 細呂木 徳、 森田 聡、 勘田 真史、 福本 虎太郎、 愛甲 大介、 浅岡 優斗、 上條 未来、 宮下 司

連携先コメント

松原市人権交流センター(はーとビュー)
主幹 花谷 高昭 様

2023年度は新型コロナウイルス感染症が5類に移行され、当センターの事業(わくわくクラブ・はーとビュークラブ)も出来ることが増えてきました。特に、阪南大学スポーツマネジメント部の早乙女先生にご協力いただきながら、普段あまり触れることのないスポーツ・文化体験を通して、子どもたちが様々なことに興味を持って取り組むということを目的として、事業を進めて来ました。
今年度、新しい取り組みとして、「まつばら阪南コマなし自転車教室(低学年)」を実施しました。その中で、自転車に乗れるようになった子もおり、阪南大学の人工芝で、安全に楽しく実施することができました。また、「まつばら阪南モルックフェスティバル」では、外国のスポーツにも触れてもらう機会をつくることができました。どの講座も、学生が主体となり、企画・運営するだけでなく、ともに楽しみながら取り組む姿は、参加する子どもたちにとっても、安心して体験できる場であったと思います。
今後も学生のアイデアや視点を取り入れ、より参加者にとって魅力的なイベントを一緒に企画していきたいと思います。

教員コメント

流通学部
黒部 一道 教授

今年度も「のびフェス」に参画してきました。秋のフェスティバルに向けてゼミの時間を使いながら例年とは趣向を凝らした遊びを考えてもらいました。予行演習など準備をしてきましたが、当日はあいにくの悪天候・・・入場者は例年と比べるとかなり少なく、企画がほとんど実施できませんでした。室内で遊べる内容も考えていましたが、少ない子供を引き寄せることは困難を極め消化不良に終わってしまいました。
フェスティバル後の学生からの意見としてキャッチボールやバッティングなどを教える野球入門教室が挙がっており、野球経験者が多い黒部ゼミのスケールメリットを活かして減少する野球人口の底辺拡大に向けた意義深い試みではないかと思っています。