阪南大学高等学校の生徒24名が、阪南大学のスチューデント・コモンズを訪れ、SDG8 をテーマとした LEGO® シリアスプレイ® ワークショップに参加しました。国際コミュニケーション学科の Mark Sheehan(LEGO® シリアスプレイ® ファシリテーターとして8年以上の経験を持つ)がファシリテーションを担当し、高校生が複雑な社会・経済課題について創造的に考える貴重な機会となりました。

ワークショップの概要

本ワークショップでは、SDG8「包摂的かつ持続可能な経済成長、完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワークの促進」 を中心テーマとして扱いました。高校生たちはレゴ®ブロックを用いてアイデアを立体的に表現し、対話を通じて多様な視点を共有しました。
取り組んだテーマ

 高校生たちは、SDG8 に関連する以下の主要テーマについて考察しました。
公正な雇用と安全な労働環境
包摂的な経済成長
持続可能な産業とイノベーション
若者の雇用とスキル育成
 




ワークショップの目的

 本ワークショップは、高校生が主体的に参加できる創造的な学習環境を整えることを目的とし、以下の点を重視して実施しました。
心理的安全性
創造的表現
協働的な問題解決
批判的思考
グローバル課題への理解の深化

 
 

 
LEGO® シリアスプレイ® の手法により、抽象的な概念を可視化しながら対話を重ねることで、学生たちはより深い理解と新たな気づきを得ることができました。 

議論・制作した内容

個人モデル・グループモデルの制作を通じて、以下のような社会・経済課題が取り上げられました。
インフラ整備と産業の持続的発展
社会的・経済的格差
教育・職業訓練へのアクセス
若者の就業機会
公正な富の分配

 
 

 

高校生たちは各テーマをどのように表現するかを工夫しながら、モデル制作を通じて自分たちの考えを共有しました。


成果

高校生たちは、制作したモデル・その説明・協働する姿勢を通して、ワークショップのテーマに積極的に向き合っていることを示しました。完成した作品には、SDG8 に関連する課題への理解と、より包摂的で持続可能な社会を実現するための創造的なアイデアが反映されていました。
 
本ワークショップは、高校生が体験的な学びを通じて、グローバル課題に主体的に向き合い、新たな視点を得る貴重な機会となりました。
 

 

What is LEGO®Serious Play®?
レゴ®シリアスプレイ®とは?

「新しい学びの道具」としてのレゴ®シリアスプレイ®。
ビジネス上の問題解決には、論理を尽くした議論を優先しがちです。各人の感性:「心」で考え直し、感性で捉えたことをまた論理で考えてみる、この相互作用が問題解決を効果的に促進します。レゴ?シリアスプレイ? は、遊びと学びの融合の中に、問題解決のプロセスを巧みにおり交ぜた、「新しい学びの道具」といえます。大人でも子供でも、世代や上下関係を超えて、参加できるのが特徴です。チームの個々人が、自分の考えを素直に表す、また、他のメンバーから、多角的な視点で自らの考えに啓発を受けるのが最初のステップです。チーム全体が、このプロセスを共有することにより、個々人の考えが、次元の高い、ダイナミックな考えへ統合・昇華することができます。