経済学部3年生:麻野 渉、上田 海誠、平田 慎 

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業等に訪問を行っています。今回私たちは、コインロッカーに放置された荷物の処分方法について調査を行いました。
 7月9日に丸十ロッカー株式会社(伊丹市)を訪問し、事業部係長の川口氏、事業部営業課の田村氏にお話を伺いました。同社は1966年に設立され、コインロッカーの販売や駅やバスターミナルに置かれたコインロッカーの管理・運営を主な業務としています。
 コインロッカーには使用約款というものがあり、そこには使用開始日を含め3日間使用でき、4日目を過ぎると中身を回収すると記載されています。同社では回収した荷物を詰所に保管し、回収から30日が過ぎると産業廃棄物として処分するとのことで、実際に保管庫を見せていただきました。
 今後の課題としては利用頻度の高い駅のコインロッカーのキャッシュレス化・電子化であり、その理由としては、現金を取り出す手間なく「パッ」とスムーズにタッチ決済できる点や、現金よりもキャッシュレスの方が比較的高額なロッカーを使う傾向があること、社会全体のキャッシュレス化の流れなどがあるそうです。
 今回の取材では、キャッシュレス化・電子化によってロッカーの使い方も大きく変わり、使われなくった鍵札が壁一面に並べられた様子から、技術の進化による変化を感じることができました。
(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)