経済学部3年生:坂平 迅也、奥 優人、加藤 誠琉 

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちは日本語学校の学生の集め方などについて調査を行いました。
 7月4日にえびす日本語学校(大阪市東成区)を訪問し、校長の辻本氏にお話を伺いました。
 同校は7年前に学生2名でスタートし、その後は順調に数を増やしていましたが、コロナ渦で学生が激減し、その後持ち直して現在では280人もの学生が在籍しています。学生の募集は当初は人的ネットワークに頼っていましたが、現在ではHPを通じたネット募集が主となっているそうです。
 日本語学校にもランクがあり同校は法務省出入国管理庁の適正校(クラスⅠ)と最上位に位置付けれています。同校では、学生に直接法という方法で日本語を教えており、これは教員が学生に日本語で授業を行い、学生は教員が言った日本語をリピートする等の方法で教えるものです。だから日本語学校の教員は日本語以外使う必要がなく様々な国籍の学生に一斉に教えることができるそうです。同校には2年コースと1.5年コースがありますが、授業時間を調整することで学ぶ内容は同じとのことでした。
 また、同校の強みは学生の進路指導に力を入れていることだそうです。留学生の多くは進学先の大学や学部について十分に調べないまま進路先を選ぶ傾向があるそうで、学生一人一人の興味関心ややりたいことなどを十分にヒアリングして進路指導を行っているそうです。
 今回の調査で同校では学生一人一人に対して手厚いサポートが行われており、こうした努力が学生数の増加につながっているのだと感じました。
(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)