産学連携先:奈良県吉野町

 キャリアゼミとして吉野町でのフィールドワークを行いました。フィールドワークを通して感じたことは、自然が豊かで町の人が優しいのが印象でした。吉野町の人は私たちに対し、気さくに話かけてくれて、目的地の場所を教えてくれるなど親切な人がたくさんいました。吉野町の山は少し紅葉が進んでおり、空気が澄んでいて普段、都会に住んでいる私たちにとって貴重な体験となりました。金峯山寺の寺内ではお経の声が響き渡り、大きな鬼のような仏像があって圧巻でした。普段、仏像を見る機会がなかったので、フィールドワークを通して貴重な体験ができました。また、吉水神社では源義経の鎧や弁慶の7つ道具があり、歴史的に重要な物があり、あまり詳しく知られていなさそうだったので、たくさんの人に吉野町の文化を知ってもらいたいと感じました。
 また、吉野町ではアート作品に力を入れていて、街中を歩いているとさまざまなアート作品がありました。その中でも、現在のコロナ禍があったからこそ開催された「ならのすみ」が気になりました。「ならのすみ」のアートは現代社会の問題を訴えるアート作品や、コロナ禍で悩んでいる私たちに対して激励のメッセージが込められているアートなどがあり、心に刺さる作品ばかりでした。
 今回のフィールドワークでは吉野町で名物の物を食べました。吉野町で有名と言えば柿の葉寿司や葛餅ですが、それらを食べ、名物の物はその場所で食べるからこそ美味しいのだと気づき、その美味しさをたくさんの人に広めたいと思いました。
 今回のフィールドワークでは、吉野町の食や場所をたくさん経験しましたが、この体験をもっとたくさんの人に経験してもらいたいと感じました。

学生活動状況報告

 吉野町の地域の活性化としての、取り組みとして「MIND TRAIL」と「はならぁと」というイベントが開催されています。「MIND TRAIL」は、吉野山の自然の中に様々なアートが並んでいました。吉野の自然の物を使ったアート、現代的なアートなど様々なアートがあり、自然の中にアートが入っていることで、ギャップが生まれ、面白い取り組みだと感じました。アートは、大人から子供まで楽しむことができるものです。現代では、インスタ映えが若者を中心にとても人気になっているので、若者を吉野山に呼ぶ事ができるので、吉野の活性化に繋がる良い取り組みだと感じました。「はならぁと」は、古い建物を、リフォームして活用することで、古い建物を残していくという取り組みです。吉野町を活性化させて行くにあたって、空き家などの古い建物を減らしていくために、その建物を活用し、吉野町の風景が、可愛らしい絵を飾ることによって人を呼ぶことができます。古い建物が増えることは、仕方の無いことなので、それを活用し人を呼ぶ活動は、とても良いと思いました。
 この二つのイベントに触れ、町を残していこうという吉野町の人々の努力に触れることができ、私は、自分が住んでいる町をここまで守っていこうと思うことができるかわかりません。しかし、今回のFWで吉野町の人々に触れていく中で、自分が住む町を誇りに思い、ずっとこの町を守っていきたいという気持ちになることができました。
経済学部 東山 周太郎
 今回のフィールドワークで気づいたことは、地域の方々がとても優しく接してくださり、話しかけてくれてとても居心地のいい場所だったということです。私自身はとても人見知りな性格で人と話すことがとても苦手だったのですが、吉野町の地域の人々は誰にでも優しく気さくに話していたので、私のようにコミュニケーションをとるのが苦手という人にはとてもいい環境だと思いました。私は、このフィールドワークを通して地域の活性化を実現するには実際にその地域に足を運んで、どんなものがあるのか、どんな問題があるのかなどを目で見て肌で感じることがとても大事であると思いました。今の時代はネット環境が優れているのでいろんな情報が見れますが、自分自身でその地域に訪れて地元の人々と話して情報共有をすることが地域活性化につながると思います。今回のフィールドワークの経験は自分自身のコミュニケーション能力向上にもなり地域のこともよくわかったので自分自身とても成長したと思います。
経済学部 木原 秀輔

参加学生一覧

稲村 匠真、猪野 笙之介、大軒 竜、西野 彰吾、川合 恵十、西尾 輔、廣瀬 研太、黒木 拓斗、塚田 泰成、東山 周太郎、古川 裕貴、三村 和澄、森本 涼介、扇 武志、木原 秀輔、藤川 隼平、藤澤 里樹人、中川 連

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

奈良県吉野町
総合政策課 八釣 直己 様

 今年度のフィールドワーク活動については、コロナ禍でのご苦労をお察しします。
その中でも吉野の魅力を感じ、今後の大学生活に意義のある時間になったと思っています。
 単なるまち歩きではなく、地域の方、県や町がこの状況下でどのようなことをしようと思っているのか、肌で感じていただけたのではないでしょうか。
 レポートを拝見していると、吉野に来たことがない方もいらっしゃいます。これからの社会生活にも、奈良県南部地域へ目を向けるきっかけとなっていただければ幸いです。

教員のコメント

経済学部
豆本 一茂 教授

 今年度の活動はコロナ渦の影響もあり、ソーシャルディスタンスを保った形でのフィールドワークとして、吉野町における「まち歩き」を行いました。
 吉野を訪問したことのない学生も多く、吉野町で行われているアートを通じたまちづくり・地域活性化活動などを体験することで、学生たちも様々な気づきを得る切っ掛けにもなったと思われます。今回のフィールドワークを通じて、普段、何気なく見ている風景の中にも、意識的なまなざしを向けることで、新たな発見や気づきを得られることがあることを学ぶよい機会になったと考えられます。