本学経済学部では、公務員を志望する学生のために、公務員試験対策に特化したパッケージ(公務キャリアパッケージ)および選抜ゼミ(公務キャリアプロジェクトゼミ)が設けられています。
 今年度も同パッケージ・ゼミに所属する学生が各々の志望する職種の公務員試験に挑戦しました。
 以下では警察官の採用試験に合格したゼミ生の体験記を掲載します。

梅本匠人 警察官採用選考(大阪府警)合格

 

公務員を志望した理由

 私は、人々の暮らしを支え、地域社会の発展に直接貢献できる仕事に魅力を感じ、公務員を志望しました。民間企業のように利益を追求するのではなく、地域の安心や福祉を第一に考えて行動できる環境で、自分の力を最大限に活かしたいと考えています。また、公務員として安定した基盤のもとで長期的に地域に関わり続けられる点にも大きな魅力を感じました。
 警察官を志望した理由は、命や安全を守るというこの仕事が持つ“人の人生を支える重さ”に強く心を動かされたからです。数字で評価される仕事よりも、人の安心や信頼を守るという形で社会に貢献したい。その思いが強く、地域の安全を支える警察官として働くことに大きな魅力を感じました。地域の人々が安心して暮らせる社会をつくるため、誠実に、そして情熱を持って職務に取り組みたいと考えました。
 また、私は12年間野球に打ち込み、厳しい練習や試合を通して「忍耐力」や「責任感」を培ってきました。これらは、困難な状況に直面しても冷静に判断し、最後までやり遂げる力につながっており、警察官の業務においても活かせると思ったことも理由の1つになります。

試験直前まで

 警察官になるという目標を達成するため、私は1回生の頃から計画的に準備を進めてきました。まず、公務員試験合格に必要な基礎学力を確実に身につけるため、選抜制の「公務キャリアパッケージ・プロジェクトゼミ」への所属を目標に据えました。このゼミでは1回生の成績が重要な選抜基準となるため、日頃から授業に真剣に向き合い、計画的な学習を積み重ねた結果、無事に選抜されることができました。
 ゼミでは、公務員試験の重要科目である数的推理や判断推理を中心に、学生同士が教え合う形式で学びました。この学習方法は理解を深めるだけでなく、自分にはなかった視点にも触れることができ、基礎的な思考力を着実に培うことができました。
 また、志望動機を明確にするため、警察官の採用説明会やイベントに積極的に参加し、警察官の業務内容や求められる姿勢について理解を深めました。さらに、キャリアセンターの面接練習や履歴書添削を通して、自分の経験や強みを言語化する力が高まり、自信を持って試験に臨めるようになりました。こうした積み重ねが、一次試験・二次試験のどちらにおいても強い支えになったと思います。

試験直前~試験当日

 一次試験の直前期は、新しい問題に手を出すよりも、これまでの学習内容の定着に重点を置きました。特に苦手だった数的推理や判断推理は繰り返し解き直し、解法の感覚を本番まで維持できるよう意識しました。試験前日は細かい暗記より全体の見直しと体調管理を優先し、落ち着いて試験当日を迎えました。当日は緊張もありましたが、最初の問題に集中することで気持ちが安定し、自分のペースを守りながら最後まで冷静に取り組むことができました。
 二次試験に向けては、面接でしっかり自分を表現できるよう、志望理由や経験を繰り返し整理しました。キャリアセンターでの練習や想定問答の反復により、伝える内容だけでなく言葉選びや話し方にも磨きがかかりました。当日は控室で緊張が高まりましたが、「なぜ警察官を目指すのか」という原点を思い出すことで気持ちが整い、自分の言葉でまっすぐ伝えることができました。終了後は反省点もありましたが、それ以上に「全力を出し切れた」という充実感があり、無事に合格もできました。

将来取り組んでみたいこと

 私が将来取り組みたいと考えているのは、刑事課の仕事です。私は過去に財布を取られた経験があり、そのときに感じた不安と悔しさは今でも鮮明に残っています。被害に遭った立場として、誰かに助けてもらえる存在がどれほど心強いかを実感しました。この経験が、困っている人に寄り添い、支えられる警察官になりたいという強い動機にもなっています。
 刑事課では、事件の真相を丁寧に追い、被害者一人ひとりの気持ちに寄り添いながら解決へ導く姿勢が求められます。私は、ただ事件を処理するのではなく、「この人に任せれば安心だ」と思ってもらえる存在になりたいと考えています。事件に真摯に向き合い、市民の不安を少しでも取り除き、地域の安全と信頼を守る刑事になりたいです。そして最終的には、地域社会の安心と未来を支える存在として、誰からも必要とされ信頼される警察官になることが私の大きな目標です。
 以上、今後も、公務キャリアパッケージ・プロジェクトゼミでは、公務員を志望する学生をサポートするために、さまざまな取り組みを試みていきたいと考えています。