持続可能な開発目標SDGsの17の世界的目標のうちの一つに「すべての人に健康と福祉を」があります。またこれを受けて、日本政府は「持続可能な開発目標 (SDGs) 実施指針」を決定し、その優先課題として示された8項目の中に「健康・長寿の達成」があげられています。今回、この「健康・長寿の達成」の取り組みの一つとして、日本の在宅看取りを促進するために、他職種他機関の連携、具体的には在宅療養支援診療所(以後、「在支診」と略す。)と訪問看護ステーションの連携を目的として作成した他職種他機関連携アプリを用いたオンライン診療を提案したいと思います。
 在支診とは、居宅で療養する患者からの連絡に24時間対応することができる診療所のことです。この在支診と訪問看護ステーションの連携をよりスムーズに、より効率的に行えるようなアプリを開発し、患者宅を訪問した訪問看護師がスマートフォンやタブレットを用いて他職種他機関連携アプリを操作し、医師は診療所内からオンライン診療を行うという試みです。他職種他機関連携アプリは、本学経営情報学部の前田利之教授のご協力のもと作成しています。
 前回は第1弾として、診療所の医師と本学保健室の看護師をアプリで繋ぎ、オンライン診療の実証実験を行いました(第1弾の様子はこちら)。そして今回のフィールドワークでは、和歌山県伊都郡かつらぎ町の前田医院と、かつらぎ町のグループホーム太陽の家をアプリで繋ぎ、西本ゼミ3年生とともに実証実験第2弾を実施しました。