西本ゼミ 3回生 今津 琉偉

2025年11月、ゼミ活動の一環として、大阪府松原市にある「白樺訪問看護ステーション」を訪問しました。今回のフィールドワークでは、進む高齢化の中で増えている在宅医療の現状を理解し、現場で働く専門職の方々から直接お話を伺う貴重な機会となりました。「白樺訪問看護ステーション」では24時間体制で訪問看護を行っており、利用者さまの多くは高齢者の方々ですが、難病の方や小児の方も含めて幅広い分野の介護を担っています。スタッフの皆さまに業務内容や1日の流れについてお聞きし、在宅での医療を支えるためにさまざまな工夫と努力が行われていることを知りました。また、スタッフが利用者さまの思いに寄り添い、後悔のない時間を過ごしてもらえるよう活動されていることが印象的でした。桜を見に外出する補助を行ったり、はま寿司に連れていくなど、終末期の利用者さまの希望を実現するためにスタッフ全員、時間調整をしながらお食事をすることもあります。こうした利用者さまの希望をできるだけ実現しようとする姿勢から、訪問看護の大きなやりがいと責任を学ぶことができました。

病院・介護施設など、さまざまな専門職との連携が重要であり、1人の利用者に対して他職種が支える仕組みがあることも実際の声から理解が深まりました。今回の訪問を通して、私たちは在宅医療の重要性と、地域を支える医療・介護の現場の熱意を強く感じました。今後、それぞれの進路に進む中でも、この学びを活かし、社会に貢献できる人材を目指したいと思います。

最後に、白樺訪問看護ステーションの皆さま、お忙しい中ご協力いただき本当にありがとうございました。